インフルエンザ予防接種の効果は?ワクチンが持続する期間について

インフルエンザの予防接種は本当に効果があるのでしょうか。ワクチンの効果はいつからいつまで持続するのか、接種の回数についても解説します。

「予防接種をしたのにインフルエンザに感染した!」そんな話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

インフルエンザの最大の予防方法は予防接種です。ただし、ワクチン接種は、インフルエンザ感染を100%防ぐわけではありません。じつはインフルエンザの予防接種は、感染を防ぐことが目的ではないのです。

なぜインフルエンザ予防接種の効果が得られた人とそうでない人がいるのでしょうか。
また、インフルエンザ予防接種の本来の目的とはなんでしょうか。

この記事では、予防接種の本来の目的や、予防接種を受けたのにインフルエンザに感染したときに考えられる原因について解説します。

 

インフルエンザの予防接種に効果はあるの?

インフルエンザに感染すると、体内に抗体が作られて侵入してきた病原体と戦うための仕組みができます。これを免疫といいます。

予防接種はウイルスに自然に感染する仕組みと同じで、体内に免疫を作り出します。もちろん、実際に病気を発症させるわけではないので、安全な状態で体内に免疫を作り出すことができます。また、もともとある免疫を強化する働きもあります。

インフルエンザウイルスに対する免疫を高めることにより、感染は完全に防ぐことはできませんが、感染しても発症を抑え、症状を軽くすることができます。

インフルエンザの発症数がもっとも多いのは5歳~14歳、死亡率が高いのは80歳以上の高齢の方です。乳幼児と高齢者は、インフルエンザが重症化して合併症を引き起こすリスクが高くなっています。

インフルエンザは肺炎などの合併症を引き起こし、最悪の場合死至る場合もありますが、ワクチン接種はこの重症化も防ぐことができるのです。

ワクチンの効果はどれくらい?

インフルエンザウイルスの種類はA型とB型に分かれます。その中にもさまざまな型があり、毎年流行する型が異なります。インフルエンザワクチンはウイルスの流行予測に合わせて作られ、2016/2017シーズンはA型2種、B型2種のワクチン株が含まれています。

ワクチン株とその年の流行株が一致した場合、インフルエンザの予防接種の有効率は、健康な成人では70〜90%であるといわれています。有効率とは、ワクチンを接種せずに発病した人のうち70%は接種を受けていれば発病しなかったという意味です。

ただし年齢別で見ると、1歳以上6歳未満の乳幼児は約30%、高齢者は34~55%に下がります。有効率が健康な成人より低い理由としては、乳幼児は免疫機能の発達が未熟なため、高齢者は免疫機能が弱っていることが原因と考えられます。

ただ、高齢者がワクチン接種することによる死亡回避率は80%となっています。

発病を防ぐ確率はそれ程高くはありませんが、重症化のリスクが高い乳幼児と高齢者がワクチンを接種することは意味があるといえます。


 

インフルエンザの予防接種の効果が持続する期間は?

インフルエンザ予防接種の効果はいつから?

インフルエンザの予防接種の効果が現れるのは、接種直後すぐではなく2週間ほど経過してからです。そして、その効果が持続するのは、約5か月程度とされています。

予防接種は自然感染に比べると作り出される免疫力も弱く、一度得られた抗体は時間が経つにつれて徐々に少なくなっていきます。さらに、インフルエンザウイルスは変異する可能性があり、流行する型もシーズンによって異なるため、予防接種は毎年受ける必要があります。

効果はいつまで持続する?

インフルエンザの流行は、毎年12月頃からはじまり、1月から3月にピークを迎える事が多いため、接種後の効果が発揮されるまで2週間かかるのを考慮して、10月から11月に受けることが理想的です。

遅くても、12月中旬までには受けるのをおすすめします。ただし、12月中旬を過ぎてしまった場合も、予防効果がないわけではないので、必要に応じて予防接種を受けてください。

2回の接種が必要な13歳未満の方は、間隔を1〜4週程度空ける必要があるので、早めに計画を立てましょう。

インフルエンザ予防接種は1回でいいの?

インフルエンザの予防接種の回数は、年齢によって異なります。

子どもは2回で効果がある

インフルエンザの予防接種を受けられるのは、生後6か月からです。6か月以前は母親からの免疫が残っているため、インフルエンザにはかかりにくいとされています。

生後6か月から13歳未満の子どもは、ワクチンを2回接種します。

これは、3歳未満の子どもに関しては、1回で大人と同量のワクチンを接種できないことが理由です。

3歳以上13歳未満の場合は、大人と同量のワクチンを接種できますが、1回の接種では効果が十分ではありません。1回目のワクチンの効果が残っているときに2回目のワクチンを接種することで、より高い免疫力を得ることができます。

大人は1回で効果がある

13歳以上の大人の予防接種は原則1回です。大人はインフルエンザに感染したことがある人が多く、すでになんらかの免疫があると考えられているためです。
ただし、ぜんそくなどの基礎疾患のある方や、受験生など効果の確実性を求める場合には、2回接種することもあります。
成人の方で2回接種する必要があるかどうかは、医師の判断にもよるため病院で相談しましょう。

 

さいごに

今回紹介したように、インフルエンザ予防接種の効果には、私たちの体にある免疫と抗体が大きく関わっています。そのため、気をつけたいのが日頃の生活習慣による免疫力の低下で
免疫力が低下すると、ワクチンの効果を十分に得られることができません。

過労やストレスといった負担は、免疫力を下げる原因になります。とくに、肌荒れや口内炎は免疫が下がり始めているサインのため、体調の変化には十分注意しましょう。

このほか、睡眠不足や偏った食生活も免疫力低下の要因です。生活習慣を見直して免疫力を高めましょう。

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