イナビルの使い方&吸い方!1回で済む吸入方法をわかりやすく解説

イナビルは吸入型の抗インフルエンザ薬です。1回で治療が完了するため人気のある薬ですが、吸入方法に戸惑う人も。吸入方法について図解でわかりやすく解説します。

インフルエンザ治療薬「イナビル」の特徴は何といっても、「1回の使用で服用が完了する」ことでしょう。

これにより、2010年イナビルが製造される以前に主流であった「タミフル」や「リレンザ」などを抜いて、一気にイナビルが主流とされるようになってきました。

しかし、イナビルは「吸入タイプ」の薬で、インフルエンザになって初めて吸入薬を使う方の中には、使い方がわからず戸惑う方も多いのではないでしょうか。

イナビルの使い方・吸入方法について図解で詳しく解説します。

目的・年齢別のイナビルの使用回数

イナビルはインフルエンザの治療にも予防にも使える薬です。

服用目的が、治療か予防かで使用方法も変わってきます。また、年齢が10歳以上か未満かでも使用方法が変わります。

使用の前に、回数をチェックしておきましょう。

治療目的:10歳以上の子ども・成人の場合

大人を含む、10歳以上の方がイナビルを治療で使うときは、2容器(イナビル40mg分)を1回分として使用します。

治療目的:10歳未満の子どもの場合

1容器(20mg)を1回分として使用します。

なお、10歳以上でも小柄であったり体重が軽い子どもは、10歳未満と同じ量が処方されることもあります。

予防目的:10歳以上の子ども・成人の場合

大人を含む、10歳以上の方がイナビルを予防で使うときは、2容器(合計イナビル40mg分)を使用します。1回ずつ2日に分ける方法と、2回を1日で使用する方法の2通りがあります。

なお吸入の方法は、予防方法でも治療方法でも同じです。

◼︎2日間に分けて使用する場合

1個(イナビル20mg分)を1回分として2日間に分けて2回使用します。

1日で1容器を使用したら、同じ要領で翌日に新しい2容器目で2回目の服用を行ってください。2日間で合計2容器を吸入したらイナビルでの予防的服用・予防投与での服用方法・治療方法・使い方は完了です。

1日目と2日目で服用の時間は必ずしも同じ時間でなくても大丈夫です(多少時間がずれても大丈夫)が、必ず2日連続で使用できるようにしましょう。

◼︎1日で2回使用する場合

予防目的の投与の場合、今までは2日間に分ける必要がありましたが、2016年から1日に2容器を使用することも可能になりました。

1容器目を使用した後に、2容器目を使用してください。

予防目的:10歳未満の子どもの場合

今まで10歳未満の子どもは、イナビルを予防目的で使用することはできませんでしたが、2016年から使用することが可能になりました。

10歳未満の子どもの場合は、1容器を1回使用してください。

イナビルの容器と持ち方

イナビルは下の写真のような1つの袋に1容器入っています。大人と10歳以上の方は、通常では1回の処方で2袋分の処方になります。

封を開けるとイナビルの本体が登場します。使用する直前に空けましょう。

①❷というシールに記載されている部分に微粉末状の薬の粉が入っています。

イナビルを使用するときは、容器を水平に持って、容器の底にある空気の流れる穴(空気孔)をふさがないようにしましょう。

イナビルの使い方

まずは落ち着いて薬を使える場所で、安静にできる姿勢をとります。

イナビルを使うときは、椅子やソファなどに座って使うことをおすすめします。小さな子どもの場合は、保護者が膝に抱いてあげて上半身を起こしてあげると良いでしょう。

手順1:薬を集める

まずは薬のトレーを2〜3回ほど軽く叩き、容器の中の薬を容器の下に集めます。このとき、容器のトレー(容器のシールで①・❷などと書かれている部分)はまだ動かさないように注意してください。

!注意点!
薬剤トレーをスライドさせた状態で、吸入容器をたたかないでください。

手順2:①をスライドさせる

次に、容器のトレー(容器のシールで①・❷などと書かれている部分)のうち、①と書かれている方を指で押してしっかりとスライドさせます。これで吸入できる状態となります。

!注意!
薬剤トレーは端までしっかりスライドさせてください。

手順3:①を吸入する

この状態で容器を水平に持って容器上部の吸入口をくわえて「スーーーッ」と大きく吸い、2〜3秒程度息を止めてからゆっくり吐きます。(容器の底に空気穴があるので、そちらをふさがないように注意します)

薬は少量なのでむせることはありません。緊張せず(こわがらず)落ち着いてゆっくり吸ってください。

このとき、薬の味が少し口の中に広がりますが、口の中に少しぐらい薬が残っても大丈夫です。

これで①の吸入は完了です。

 

!注意!
・空気孔をふさがないでください。
・軽く息を吐いてから吸入口をくわえると、スムーズに吸入できます。
・下を向いたまま吸入せず、体を起こしながら吸入してください。
・吸入後は2〜3秒息を止め、その後ゆっくり息を吐くようにしてください。

手順4:❷をスライドさせる

次は❷と書かれている方を指で押してしっかりとスライドさせます。これで吸入できる状態となります。

手順5:❷を吸入する

①の時と同じように容器を水平に持って容器上部の吸入口をくわえて「スーーーッ」と大きく吸い、2〜3秒程度息を止めてからゆっくり吐きます。

吸入が終わったら、トレースライドさせてを元の状態に戻します。

これで吸入は完了ですが、薬の吸い残しがないように念のため手順1〜5をもう一度繰り返しておくと安心です。1つの容器を念のため繰り返し吸うことを製薬メーカーが推奨しています。

10歳以上の子どもと成人の場合は2容器目を使用しましょう。10歳未満の子どもの場合はこれで治療は終了です。

イナビル服用後は安静に過ごしてください。

おわりに

1回の使用で服用が終わる「イナビル」。イナビルの登場でインフルエンザで辛い状況でも治療を受けやすくなりました。

1回の使用で服用が終わるからこそ、病院や薬局で薬をもらうときにそのまま薬剤師に使い方を教えてもらいながら使ってしまうのも一つの手でしょう。

自宅で使い方に困ったときは、今回の記事をご活用ください。

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