花粉症の薬で眠くなるのはなぜ?眠くならない市販薬をご紹介

花粉症の薬で眠くなる理由について解説します。花粉症のメカニズムを知って、眠くなりにくい成分の薬を選びましょう。眠くなりにくい市販薬も紹介しています。

花粉症シーズン到来!

寒い冬が終わると、心も体もはずむ暖かな春がやってきます。
しかし、春といえば花粉症の季節。
いや〜な季節がやってきた・・と、ゆううつな方も多いのではないでしょうか。
花粉症はいまや国民病ともいわれ、日本人の有病率は2〜3割にものぼるといわれています。すでに2017年は例年よりもスギ花粉の飛散量が多くなることも予測されています。

鼻水やくしゃみ、鼻づまりだけでもツラいのに、薬を飲むと眠くなる、まさに三重苦。

花粉症の薬を飲むと眠くなるのには、ちゃんとした理由があります。花粉症のメカニズムを知って、眠くなりにくい成分の薬を選びましょう。
薬剤師おすすめの市販薬もご紹介します!

花粉症の薬で眠くなる理由

花粉症では、体内に侵入した花粉などのアレルギー物質がきっかけとなり、ヒスタミンという化学物質が分泌されることで、くしゃみ・鼻水・涙などの症状を引き起こします。

花粉症の薬に含まれる抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンの分泌を抑えることでアレルギー症状を抑えます。現在使用されている花粉症の主な薬には、病院で処方される処方薬にも市販されている薬にも、抗ヒスタミン剤が含まれています。

花粉症の症状に抜群の効果を発揮する抗ヒスタミン剤ですが、最も大きな副作用は眠気です。
正確には、「眠くなる」のではなく、集中力・判断力・作業効率の低下を招きます。

アレルギーのきっかけとなる厄介なヒスタミンですが、もう一方で脳の働きを促す重要な役割もあります。ヒスタミンの分泌を抑えることで、脳の働きが低下して眠気につながるのです。

花粉症の薬を選ぶポイント

眠くなりにくい花粉症の市販薬を選ぶポイントは3つあります。

①第1世代抗ヒスタミン薬を避ける
②鎮静作用が少ない成分を選ぶ
③カフェインが含まれている薬を選ぶ

抗ヒスタミン剤は、発売された年代などによって第1世代と第2世代に分けられます。第1世代抗ヒスタミン剤は即効性の効果に優れていますが、眠気、口の渇き、胸焼けなどの副作用が強くみられる傾向にあります。
また、症状が軽度の場合は、第2世代抗ヒスタミン薬を1〜2週間使用して、症状が重くなる前にアレルギー反応を起こしにくくすることが有効です。

副作用の眠気を避けたい場合は、鎮静作用が少ない成分を使用していたり、中枢神経興奮作用があるカフェインが含まれている薬を選びましょう。
また、最近では処方薬と同じ成分を使用している市販薬も販売されています。

薬剤師おすすめの眠くなりにくい市販薬

現在、市販薬も眠くなりにくいようにさまざまな工夫がされており、商品も多数販売されています。しかし、どの成分で眠くなるかは体質によっても異なり、効果や副作用には個人差があります。

眠くなりにくい薬をいくつか試して、ご自身の体質にあった薬をみつけましょう。
弊社薬剤師がおすすめする眠くなりにくい市販薬をご紹介します!

処方薬と同じ成分の市販薬

【第2類医薬品】アレグラFX 14錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

商品価格:¥ 1,249

アレグラFXは、病院で処方される花粉症の薬と同じ成分のフェキソフェナジン塩酸塩を同量配合した初めての市販薬です。
2016年11月1日にリスク区分が第1類医薬品から第2類医薬品へと変更されました。

1日2回朝晩の服用で、効果は1日中持続します。
脳に影響を及ぼしにくい抗ヒスタミン成分を使用しているため、眠気や集中力の低下などを起こしにくくなっています。

 

【第2類医薬品】アレジオン10 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

商品価格:¥ 869

1回1錠を就寝前に服用することで、1日中効果が持続します。
第2世代の抗ヒスタミン成分に分類されるエピナスチン塩酸塩を配合しているため、眠くなりにくい薬となっています。

服用後は乗り物や機械などの運転操作を避けるようにしてください。

 

鎮静作用が少ない成分の市販薬

【要指導医薬品】エバステルAL


アレジオン10と同じく1回1錠を就寝前に服用で、1日中効果が持続します。口の渇きが起こりにくい、眠くなりにくいなど、抗ヒスタミン剤の副作用が抑えられています。
要指導医薬品であり、薬局・ドラッグストアのみで購入が可能です。(2017/1/13現在)

カフェイン配合で眠くなりにくい市販薬

【指定第2類医薬品】ロートアルガード鼻炎内服薬ZII 20カプセル ※セルフメディケーション税制対象商品

商品価格:¥ 1,460

1日3回食後に服用することで、つらい鼻づまりや鼻水に効果をあらわします。

第2世代の抗ヒスタミンに分類されるメキタジンを配合しており、また鼻粘膜の充血や腫れを抑制する成分も配合されているため、鼻づまりにも効果的です。
無水カフェインが配合されており、眠くなりにくい薬となっています。

服用後は自動車などの乗り物や機械類の運転操作を避けるようにしてください。

 

眠くなりやすい市販薬は?

第1世代の抗ヒスタミン剤は、他にも症状に効く成分が含まれており即効性に優れているとされています。効果の反面、副作用も強くなるため、眠気が出やすい傾向にあります。
集中力を要するお仕事をされている方、受験生や試験勉強中などは、眠気がでにくい薬を選択することをおすすめします。

なお、服用時の運転は控えるなど、服用に際しての注意については、必ず添付文書を確認しましょう。

症状に合わせて薬を選ぶ

市販薬で対応可能な程度は、初期治療から中程度の症状です。
一日中鼻がつまってほとんどの時間が口呼吸だったり、1日にくしゃみや鼻水が10回以上でる場合は重度の花粉症です。
重度の症状で日常生活に支障がでる場合は、医療機関を受診しましょう。

症状
鼻づまり 点鼻薬
くしゃみや鼻水 内服薬
すべての鼻炎症状 内服薬と点鼻薬を併用

妊娠中にのめる花粉症の市販薬は?

妊娠中は、花粉症の薬に限らず服用する薬の成分には十分に注意をしなくてはなりません。
花粉症の薬は、副作用を含めて体への影響を考えると、症状が軽度であれば内服薬より点鼻薬での対処が望ましいでしょう。市販薬を使用する際は、かかりつけ医や薬剤師に相談してください。

妊娠中の花粉症対策については関連記事をごらんください。
関連記事:妊娠中の花粉症を妊婦さんが安心して乗り切るためのポイント9選

花粉症の薬はいつから飲み始める?

過去にも花粉症の症状があったり、花粉の飛散時期の前でも軽い症状がみられる場合は、早めの服用をおすすめします。
早期に治療を開始することで、花粉ピーク時の症状を軽くすることにつながります。

日頃のセルフケアも大切です

花粉症のつらい症状には薬で対処が可能ですが、できれば症状は抑えたいもの。日頃から、花粉の時期に備えてアレルギー症状がでにくい体をつくることが大切です。身近にできることからアレルギー対策を実行しましょう。

・ストレスをためない
・適度な休養、十分な睡眠をとる
・喫煙やアルコールの過剰摂取を控える
・体を冷やさない
・刺激物をとりすぎない

アレルギーに強い体づくりは、いつ始めても遅くありません。
症状が出てしまう前にアレルギー対策を行って快適な季節をむかえましょう!

関連記事:花粉症の薬で眠くなる理由!花粉症の発生メカニズムと薬の成分の関係

ミナカラ
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