インフルエンザの検査はタイミングが大事!結果がすぐでる検査方法や料金を解説!

インフルエンザ検査の方法や料金については意外と知らないもの。痛いという噂の真相や検査を受ける期間など、インフルエンザ検査に関する疑問を徹底解説します!

インフルエンザの検査のタイミングは?

インフルエンザの検査をして「陰性」と判断されたのに、「明日また来てください」と言われたことがある方もいるのではないでしょうか?また、検査に行ったのに検査をしなかった、という経験をした方もいるかもしれません。

これにはちゃんとした理由があるのです。

インフルエンザの検査は発症後12時間経ってから

発熱後間もないと、インフルエンザに感染していても、検査で陰性になることがあります。

たった1つのインフルエンザウイルスは、8時間後に100個、16時間後に1万個、24時間後には100万個というように、ものすごいスピードで増殖していきます。

発症して間もないときはウイルスの数が少ないために、検査で陰性になることがあります。発症後12時間を過ぎると、迅速診断キットで判定できる量までウイルスが増殖します。何度も検査を受けなくてもいいように、インフルエンザの検査は発症してから12時間以上が経過してから受けることをおすすめします。

なお、インフルエンザには発症前に潜伏期間が1〜3日間ありますが、この期間に検査を受けても陰性になります。

インフルエンザの検査は遅すぎてもダメ!発症から48時間以内に

こう聞くと「今は体がだるいから熱が下がってから検査に行こう」と思うかもしれません。しかし、それでは検査のタイミングとしては遅すぎます。

病院で処方されるインフルエンザの治療薬(タミフルイナビルリレンザなど)は、発症後48時間以内に服用しないと、その効果が正しく得られません。したがって、48時間を過ぎると、検査をする意味があまりなくなってしまいます。

したがって検査のタイミングは、発症してから12時間以降、48時間以内に検査を受けるのがベストといえます。

発症ってどんな状態をいうの?

それでは、発症とはどんな状態を指すのでしょうか?

熱・咳・鼻水など、インフルエンザと風邪の症状はとてもよく似ています。とくに初期は、区別がつきにくいかもしれません。

インフルエンザでは、風邪のようなくしゃみ・鼻水・咳は最初には出ないことが多いといわれています。インフルエンザの初期症状は「全身症状」が特徴です。全身症状とは、急激な高熱や悪寒・寒気、強い筋肉痛・関節痛、頭痛などのことをいいます。

12月下旬〜3月のインフルエンザ流行期や、周りにインフルエンザに感染している人がいるときに上記のような症状が現れた場合は、インフルエンザを発症している可能性が高いといえるでしょう。


image by photoAC

インフルエンザの検査:迅速診断キットとは?

インフルエンザの検査の種類にはいくつかありますが、最近主流となっているのが「迅速診断キット」の使用です。この検査の特徴はすぐに結果が出ることで、診断にかかる時間は15〜30分程度です。

この方法は、体から検査のための粘液を採取し、インフルエンザウイルスがいるかどうかを調べます。インフルエンザの感染の有無だけでなく、インフルエンザA型とインフルエンザB型どちらかも判定することができます。

検体を採取するための方法は、主にふたつです。

鼻や喉の粘液を綿棒で採取

減菌した長い綿棒を鼻の中や喉の奥に挿入し、粘液を綿棒でぬぐって採取します。
検査の痛みについては個人差がありますが、鼻や喉の奥をグリグリと擦るため、痛いと感じる人もいます。とくに鼻の場合には痛みを伴いやすく、時には鼻血をだしてしまうこともあります。また、痛みではなく気持ち悪さや苦しさを感じる人もいます。
大人でも痛みを感じるケースがあるため、子どもの中には痛みに泣いてしまう子もいます。

痛いのが苦手な人は鼻かみによる採取も

専用のシートを鼻にあてがい、鼻をかんで鼻汁を採取します。 綿棒で粘液を採取する方法で痛みを感じる子どもは、こちらの検査方法で検体を採取することが多くなっています。

ただし綿棒による採取よりも感度が低く、正確性に劣るというデメリットがあります。
痛いのがどうしても嫌だという人は、正確性が落ちることを理解した上で、鼻水からの検査を医師に相談することも選択肢の一つです。

検査が陰性でも感染している場合がある?!

実は「迅速検査キット」の精度はそれほど高くありません。陽性であればほぼ感染しているといえますが、陰性でもインフルエンザに感染している可能性が約6割あるといわれています。
また、インフルエンザの検査を受けるタイミングが早すぎても、実は感染しているのにもウイルスが検出されず陰性とでる場合もあります。
そのため、インフルエンザの感染については、検査の結果だけではなく医師が症状や周りの環境などから総合的に判断して診断します。

迅速検査キット以外の検査方法

迅速診断法のほかにも、インフルエンザの検査方法は存在します。ただし高度の技術が必要なため、検査ができる場所は限られています。

PCR検査

体内にインフルエンザウイルスの遺伝子がいないか、検査する方法です。喉のぬぐい液や、鼻からの吸引液によって検体を採取します。
この検査方法で分かることは、インフルエンザのA型・B型だけではなく、インフルエンザA型の中でも2009年に大流行を起こした「H1N1」なのか、あるいは香港型と呼ばれる「H3N2」なのかといったもっと詳しい型までわかります。
非常に高度な検査ですが、結果が出るまでに時間がかかるほか、一部の医療機関と保健所でしか行われていないことから一般的な検査とは言い難いでしょう。

ウイルス分離検査

喉のぬぐい液や鼻のぬぐい液などから検体を採取する検査です。ウイルスの詳細を調べるため高度は高いですが、結果が出るまで5~10日ほどの時間がかかります。
また、インフルエンザ発症から3日以内に行わなければなりません。この検査ができる医療機関は限られており、集団感染をした際に用いられるケースがほとんどとなっています。

血清抗体検査

インフルエンザに対する抗体(異物が体内に侵入したら追い出す物質)を持っているか調べるための検査です。
インフルエンザを発症してから7日以内と、症状が回復してからの2回に血液を採取します。結果が出るまでにかかる時間は、2週間ほどです。

インフルエンザ検査は市販されてないの?

インフルエンザ検査キットは「体外診断用医薬品」と呼ばれる医薬品で、日本では品質維持や有効性のため、体外診断用医薬品を市場で販売することが規制されています。そのため、薬局やドラッグストアなどで、検査キットを買うことはできません。

インフルエンザ検査キットによる診断を行いたい場合は、医療機関で検査を受けるようにしましょう。


image by photoAC

インフルエンザ検査の気になる料金は?

インフルエンザの迅速検査キットは健康保険が適用されるため、自己負担は3割になります。3割負担の場合、どの病院でもだいたい共通して2000円弱といわれています。この料金には初診料も含まれています。
診断が確定したらその場で治療薬も処方されるので、薬代や処方料も加算されます。

検査の料金は随時変動する可能性があるのでご注意ください。心配な場合は事前に問い合わせることをおすすめします。

【診療報酬点数の例】※平成28年 診療報酬点数表 より
・感染症免疫学的検査(インフルエンザウイルス抗原定性)…147点
・免疫学的検査判断料…144点
・初診料…282点
計573点(1点=10円)
3割負担で1719円

なお、診療報酬の点数自体は病院や薬局により異なります。この記事での点数はあくまで目安の計算になります。

患者が6歳未満の子どもの場合

6歳未満の乳幼児の場合、初診料の所定点数に75点が加算されます。
ただし、小学校入学(6歳に達する日以後の最初の3月31日)までは、自己負担は2割となるので、全体の費用は成人より少し安くなります。

自治体によっては子供の医療費を補助するところもあるので、お住いの市区町村に確認しましょう。

結果が陽性で抗インフルエンザ薬を処方してもらった場合

検査料に加えて、抗インフルエンザ薬の料金と処方箋代がかかります。例えばタミフルが5日分処方された場合、薬代や調剤料などで1500円ほど加算されます。

医療機関の診療時間外・深夜・休日などに診療した場合

診療時間外だと85点(255円)、22時〜6時の深夜は480点(1440円)、休日は250点(750円)ほど加算されます。
※( )内は3割負担の場合

薬局でも同様の料金になるため注意が必要です。また、患者が6歳未満の場合、診療時間外だと200点(400円)、深夜は695点(1390円)、休日は365点(730円)が加算されます。
※(  )内は2割負担の場合

保険が適用されない場合

保険証を持っていても保険が使えない場合があります。

例えば、

・周囲でなんらかの感染症があり、症状はないが、心配なので検査してほしい。
ex)職場でインフルエンザが流行っている。症状は出ていないが、一応検査してほしい!

・周囲の流行状況、症状、初見などから考えて、極めて可能性の低い感染症の検査
ex)熱もないし、体はピンピンしているけど、とても歯が痛い・・インフルエンザの検査をしてほしい!

このように、医師が検査は必要ないと考えると、保険が適用されない場合もあります。

診断書を書いてもらう場合

基本的にインフルエンザに感染したからといって、診断書を会社や学校に提出する必要はありません。ただし一部の会社や学校では、診断書を求められるケースもあるようです。

診断書の料金は自由に決めることができるので、病院によって異なりますが、インフルエンザの診断書の料金の相場は3000円程度となっています。

診断書を求める側が用意した所定の用紙に記載する場合は、無料になる場合もあります。事前に確認をしてみてください。


image by photo AC

おわりに

現在多くの医療機関で使用されている「迅速検査キット」は、15分程で結果が出るとても便利な方法です。

発症から12時間〜48時間以内の検査でより正確な診断が可能なので、インフルエンザかな?と思ったら、半日ほど待って医療機関を受診しましょう。

痛いのが苦手な人は綿棒を使用する以外の方法もあるので、医師に相談してくださいね。

【薬剤師監修】
症状ごとの薬の選び方・使い方特集

豊富な種類のお薬の中からあなたの症状にあった薬を選ぶ
ポイントを解説します

【薬剤師監修】口内炎に効く薬の選び方

口内炎

【薬剤師監修】痔に効く薬の選び方

【薬剤師監修】水虫に効く薬の選び方

水虫

【薬剤師監修】抜け毛に効く薬の選び方

抜け毛

【薬剤師監修】妊娠検査薬の選び方

妊娠検査薬