インフルエンザに処方されるアルピニー坐剤の正しい使い方

アルピニー坐剤はインフルエンザの高熱で子どもに処方される座薬です。アルビニー坐剤の成分や効果、正しい座薬の使用方法など、アルビニー坐剤について徹底解説。座薬についての疑問や不安を解決します!

「初めて座薬を処方されたけど、うまくできるかな・・」
「座薬って強い解熱剤のイメージがあるけど、子どもに使って大丈夫なのかな・・」

大人になって縁遠くなった座薬に対し、このように悩むお母さんもいるかもしれません。子どもの場合、高熱が出て座薬を処方されるケースは珍しくありません。

経口薬と座薬では解熱鎮痛効果は変わりません。座薬の方が、直腸に届くまでの時間が短くてすむため、効果の現れる時間が早いという違いがあるくらいです。

それではなぜ、座薬は子どもに多く処方されるのでしょうか。
子どもには使用できる解熱鎮痛剤が決まっているので、大人と違って薬の種類が少ないこと、そして高熱で子どもに何かを食べさせて薬を飲ませることが困難なことが多いため、座薬が処方されるのです。

ここでは、小児科でよく処方されるアルピニー坐剤について解説していきます。

アルピニー坐剤とは?

アルピニー坐剤はアセトアミノフェンを成分とした座薬タイプの解熱剤です。中枢神経に働きかけ熱を鎮める作用があります。
アセトアミノフェンは、穏やかな効果で副作用も少なく、子どもにも使用することが可能です。
ただし、低出生体重児、新生児及び3ヶ月未満の乳児に対する使用経験は少なく安全性は確立されていません。家に兄姉の残りがあるからといって、自己判断で使用しないように気をつけましょう。

なお、アルピニー坐剤のほか、アンヒバ坐剤、カロナール坐剤も、アセトアミノフェンを成分とし、使い方も同じで解熱効果に違いはほとんどありません。

効果の出てくる時間の平均は約60分

アルピニー坐剤は、正しく使用されていれば、使用後30〜60分で効果がでます。経口薬と比べると、腸に届いて全身に成分が行き渡るまでが早いことが座薬の特長です。
ただし、効果の発生時間は多少の個人差はあります。

アルピニー坐剤の正しい使い方

通常、乳児、幼児及び小児には、体重1kgあたり1回10~15mgを直腸内に挿入します。

投与間隔は4~6時間以上とし、1日総量として60mg/kgが限度です。10kgの子どもの場合、1回100〜150mg、1日総量は600mgが限度となります。

なお、年齢、症状により適宜増減されるので、医師や薬剤師から指示された量を守ってください。
年齢・体重によって座薬をカットすることもあります。

ミナカラおくすり辞典:アルピニー坐剤50/100/200

座薬の正しい入れ方

座薬はできるだけ排便が済んでいる状態で使用します。それでは早速手順を確認しましょう。

1.子供を仰向けに寝かせます。(乳幼児はオムツを替える要領で)

2.両足を上に持ち上げ、両足首を片手(利き手以外)で持ち、もう片方の手(利き手)で座薬を挿入する準備をします。

3.ティッシュペーパーで座薬をつまみ、とがった方を肛門に当ててゆっくり挿入します。

4.ストンと吸い込まれるようになるまで奥に挿入しましょう。(大人の人差し指の第一関節ぐらい)

5.座薬を入れたら両足を持ち上げたまま、すぐに座薬が出てこないよう1〜2分はティッシュで押さえましょう。(自然に肛門が閉じるのを待つ)

6.そのあと、ゆっくり足を伸ばしてあげるとうまく入ります。

7.5分後、座薬が排出されていないか確認しましょう。排出されていなければ、しっかり挿入できたと判断してOKです。

挿入後の注意点

すぐに座薬が出てしまった場合は、出てしまったものか新しい座薬を再度挿入します。
5分以上肛門にとどまったあとに出てきた場合、もしくは半分溶けて出てきた場合は、入れ直さないでください。
​また、油状の排泄物が出る場合がありますが、薬の成分なので心配いりません。

1回使用しても熱が下がらなかった場合は、6時間以上あけてから再度使用しましょう。必ず医師、薬剤師から指示された通りに使用します。

子供が口に入れないよう、残った座薬の保管にはくれぐれも注意してください。

アルピニー坐剤の使用で注意すること

薬を使用するときには副作用も念頭に置かなければなりません。下記のような副作用はめったに起こりませんが、念のため注意してください。

●ショック、アナフィラキシー:皮膚のかゆみ、どうきなど
●中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいえしゆうかいしょう)、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症(きゅうせいはんはつせいほっしんせいのうほうしょう):主に目や皮膚に異常症状など
●喘息発作の誘発:息苦しい、息切れなど
●劇症肝炎、肝機能障害、黄疸:意識がなくなる、皮膚や尿が黄色いなど
●顆粒球減少症:発熱、のどの痛みなど
●間質性肺炎:発熱、から咳など
●間質性腎炎、急性腎不全:尿の異常など

言葉でみると難しいですが、子どもの様子が明らかにおかしいと思った場合、すぐに医師へ連絡し判断を仰いでください。

おわりに

アルピニー坐剤は、アセトアミノフェンを成分とした子どもにも使用できる解熱剤です。

インフルエンザの急激な発熱は、インフルエンザウイルスと戦うための生体防御反応で、寒気のしている熱の上がり始めでは、解熱剤を使用しないことも多くなりました。しかしながら高熱が続いてしまうと、夜も眠れないなど体力を消耗し、インフルエンザの完治を遅くさせる心配もあることから、医師の判断で処方されます。

正しく使用すれば、特に座薬は効果の現れる時間も早いので、症状の緩和につながります。処方された薬は正しく使用する習慣を身につけましょう。

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