インフルエンザの頭痛に使える市販薬を解説!【薬剤師監修】

インフルエンザによる頭痛がひどい場合、病院へ行くのが一番。しかし、市販の頭痛薬を飲んで急場をしのぎたいときもありますよね。この記事では、薬剤師監修による市販のインフルエンザ頭痛薬について解説していきます。

インフルエンザの頭痛薬はあくまで応急処置!

インフルエンザによる頭痛は、風邪と比べると激しい痛みを伴う場合が多いとされています。痛くて我慢できない!なんとかしたい!そんな時はまずは病院へ行きましょう。
インフルエンザが発症し、頭痛がひどいからといって自己判断で市販薬を飲むことはあまりおすすめできません。

インフルエンザで発熱したり痛みを発するということは、それだけ身体がウイルスと闘っているということ。市販の頭痛薬・鎮痛剤には解熱効果もあるため、無理に熱を下げる・痛みを取ろうとすると、治りを遅らせてしまうことがあります。

さらに怖いのが合併症を引き起こすことです。インフルエンザ発症時は、誤った薬の選び方をしてしまうと、肝臓の機能異常やインフルエンザ脳症などの合併症を引きおこしてしまう可能性もあるのです。

インフルエンザの時に市販薬を使うときは、どうしても我慢できないときや、病院へ行くまでの応急処置と覚えておきましょう。

インフルエンザの“もしものとき”のために、薬剤師監修による「服用可能な市販薬、避けるべき市販薬」をご紹介します。

 

インフルエンザの頭痛に使える市販薬

市販薬で急場をしのぐ場合、最も推奨されているのは成分がアセトアミノフェンの薬です。
アセトアミノフェンは、脳の中枢神経に作用し、痛みや熱をおさえる作用があります。また、副作用や合併症などを引き起こすリスクが他の薬に比べて低く、日本小児科学会などからも推奨されています。

市販薬の商品名でいうとタイレノールA、子どもなら小児用バファリンがアセトアミノフェン成分の薬です。

タイレノールA

インフルエンザの症状には頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。
対象は15歳以上で、1回につき1錠服用します。1日に3回まで服用できますが、服用の間隔は4時間はあける必要があります。
食前・食後に限らず、空腹時でも服用ができる薬です。

【第2類医薬品】タイレノールA 20錠

商品価格:¥ 909

 

小児用バファリンチュアブル

3歳〜15歳未満が対象となっている、オレンジ味をした小粒錠剤の子ども向け飲み薬です。

インフルエンザの症状には頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。
年齢ごとの1回量は、11才以上15才未満:4錠、7才以上11才未満:3錠、3才以上7才未満:2錠、3歳未満は服用できません。1日3回まで服用することができます。

なるべく空腹時をさけ、かみくだくか口の中で溶かして服用するようにしてください。

【第2類医薬品】小児用バファリン チュアブル 12錠

商品価格:¥ 507

 

小児用バファリンCII

3歳〜15歳未満が対象となっている子ども向け飲み薬で、フルーツの味と香りのする、飲みやすい小粒の錠剤です。

インフルエンザの症状には頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。
年齢ごとの1回量は、11才以上15才未満:6錠、7才以上11才未満:4錠、3才以上7才未満:3錠、3歳未満は服用できません。1日3回まで服用することができますが、4時間は間隔をあけて飲むようにしてください。

空腹時でも服用が可能な薬ですが、なるべく空腹時の服用は避けたほうがよいでしょう。

【第2類医薬品】小児用バファリンCII 32錠

商品価格:¥ 598

 

インフルエンザの頭痛に大人が使える頭痛薬

アセトアミノフェンは副作用が少なく安全な分、効果は穏やかです。人によっては期待するほど効き目が感じられない方もいるかもしれません。
インフルエンザ発症時の服用が推奨されているわけではありませんが、飲んでも問題ないとされアセトアミノフェンより効果が期待できる薬としてイブプロフェンロキソプロフェンといった成分の薬があげられます。
市販薬の商品名でいうとイブA錠やロキソニンSがこれにあたります。

これらの薬は小児に適応している薬ではないので、誤って子どもに飲ませないように注意してください。

イブA錠

主成分がイブプロフェンの薬。痛みや熱の原因物質であるプロスタグランジンの発生を抑え、痛み・熱に、すぐれた効き目をあらわします。

インフルエンザの症状には頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。
15歳以上の方が服用可能です。1回2錠、最高で1日3回まで服用できます。服用間隔は4時間以上あけるようにしてください。

【指定第2類医薬品】イブA錠 60錠

商品価格:¥ 699

 

ロキソニンS

主成分はロキソプロフェンで、本来、頭痛・生理痛といった痛みを和らげる解熱鎮痛剤です。

インフルエンザの症状には頭痛、悪寒、発熱時の解熱、咽喉痛、関節痛、筋肉痛などに効果が期待できます。
15歳以上の方が服用可能です。基本は1回1錠を1日2回まで服用できますが、再度症状があらわれた場合には3回目の服用も許されます。

服用間隔は4時間以上あけるようにしてください。

インフルエンザで飲んではいけない市販薬

インフルエンザ発症時は、アスピリンサリチルアミド(エテンザミド)といった成分が含まれる薬を使ってはいけません。
これらの成分が、ライ症候群やインフルエンザ脳症といった合併症を引き起こす可能性があるためです。

特に15歳未満のインフルエンザ患者に対し、成分がアスピリンやサリチルアミドなどのサリチル酸系の薬は、使用が原則禁忌となっているほどです。

代表的な市販薬でいうと、バファリンAノーシン新セデス錠ナロン錠などです。特に子供に対しては、インフルエンザのときに自己判断で薬を使用しないようにしましょう。

インフルエンザのときに頭痛薬の併用には注意!

インフルエンザに関わらず、病気になって薬を使うときに気になるのが、薬の併用についてですね。薬を併用せざるをえない事情や動機は人それぞれですが、代表的なケースについて解説します。

あまりにも頭痛がつらいので市販の頭痛薬を何種類か併用して飲んでいい?

現在の処方薬・市販薬は併用可能なものがほとんどなので、数種類の薬を併用することはできないわけではありませんが、おすすめしません。

インフルエンザの時に頭痛を抑えようと思い、何種類かの薬を併用させて量を増えやしてしまうと、頭痛の改善だけでなく解熱作用も急激にはたらいてしまいます。そのことにより、副作用の発症リスクがあがってしまう傾向が強いのです。

また、病院で診察をうけた場合においても、あまりにも頭痛がひどい時には、抗インフルエンザ薬と頭痛薬の2種類を処方することが稀にあります。

本来は抗インフルエンザ薬のみを投与していれば改善が期待されます。一緒に出された頭痛薬のほうは、極力服用を避けるなど、医師から要注意をされる場合がほとんどです。出された指示は必ず守るようにしましょう。

持病で常用している薬がある方がインフルエンザになってしまったら

肝臓に持病があるなどの理由で普段から薬を飲んでいる方でも、基本的には抗インフルエンザ薬を併用することができます。

ただし、併用する薬が最適かどうかは医師の指示を仰いでください。インフルエンザで病院を受診したら、必ず医師に普段から飲んでいる薬を申告しましょう。ドラッグストアで市販薬を購入する場合も同様で、薬剤師に確認をとってから購入しましょう。

抗インフルエンザ薬を使用することが大事!

インフルエンザ感染症に市販薬を使うことはあくまで応急処置です。治療で大事なことは、タミフルやリレンザ、イナビルなどの抗インフルエンザ薬を使用することです。

インフルエンザの頭痛は、ウイルス自体に原因があるわけではありません。ウイルスが体内に侵入したことで分泌されるプロスタグランジンという物質が、ウイルス増殖を防ごうとすることによって頭痛が誘発されます。

抗インフルエンザ薬にはウイルス増殖を防ぐはたらきがあるので、頭痛解消にも大きな役割をはたします。

抗インフルエンザ薬は処方薬ですので、病院で医師の診察をうけ、抗インフルエンザ薬を処方してもらうようにしましょう。

おわりに:インフルエンザ頭痛薬の服用は慎重に

病気になったり身体がつらい時、市販薬に助けられることもあるのではないでしょうか。
普段なら頭痛や咳、解熱のために飲んで問題ない市販薬でも、インフルエンザ発症時の服用は身体に危険が及ぶ可能性があります。
どの市販薬ならインフルエンザの時に飲んでも大丈夫でなのか、薬に対する正しい知識を持つことが大切です。

頭痛を緩和させるために頭痛薬を飲むのも1つの方法ですが、氷枕や氷のう、冷却ジェルシートなどで患部を冷やすと痛みが和らぐ場合があります。是非、安全な対処法を試してみてください。

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