【アフターピル】ノルレボ錠の効果や副作用は?正しい飲み方を解説

モーニングアフターピル・ノルレボ錠の効果や値段、副作用、失敗例まで徹底解説。添付文書をもとにした正しい飲み方も知っておきましょう。

緊急避妊薬(モーニングアフターピル)は、コンドームの装着不備や低用量ピルの飲み忘れなどで性交後に緊急を要して避妊を行う際に使われる薬です。緊急避妊薬にはいくつか種類がありますが、ノルレボ錠は国内で唯一認可されている緊急避妊専用の薬として注目を集めています。

この記事では、ノルレボ錠の効果や副作用、妊娠阻止率など困ったときに知りたいことをまとめて解説します。

関連記事:アフターピル(緊急避妊)の副作用は?失敗しない飲み方まで解説!

ノルレボとは

ノルレボとは、あすか製薬が販売する日本で初めての緊急避妊薬です。ノルレボの安全性・有効性は国際的にも認められ、WHO(世界保健機構)では緊急避妊の必須薬(エンシャルドラッグ)にも指定しています。

ノルレボの成分と効果

ノルレボの有効成分は、レボノルゲストレル(LNG)です。レボノルゲストレルは女性ホルモンの一種「黄体ホルモン」であり、主にふたつの効果を発揮します。

効果① 排卵を抑制することで受精を防ぐ
効果② 子宮内膜の増殖を防ぐことで受精した場合も定着しにくくする(着床阻害)

■ノルレボはいつから効果を発揮するの?
添付文書によると、薬の効果をあらわす指標の「血中濃度」が最高値に達するのは、服用後2時間~3時間弱となっています。

ノルレボの値段(費用)は?

ノルレボは、健康保険適用外の薬です。そのため値段は医療機関によって異なります。安い場合は10,000円ほどで購入できますが、高額な場合は20,000円以上することもあります。相場は15,000~16,000円です。

関連記事:ピルの値段を比較!目的別のピルの値段と個人輸入について

ノルレボ錠は0.75mgから1.5mgへ

以前のノルレボは、ノルレボ錠0.75mgでした。しかし、2016年4月15日に「ノルレボ錠1.5mg錠」が新発売されたのに伴い、0.75mg錠は販売中止となり、在庫が無くなり次第終了となります。ノルレボ錠0.75mgのときは1回に2錠の服用でしたが、1.5mgでは1回1錠の服用ですむようになっています。    

ノルレボとヤッペ法との違い

ヤッペ法とは、ノルレボ錠が承認される前に行われていたプラノバールによる緊急避妊です。プラノバールとは中用量ピルの一種で、2種類の女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)を同時に体内へ吸収するため、ノルレボ錠より副作用が多いとされています。

妊娠阻止率を比較しても、ヤッペ法は50%台半ばとノルレボ錠よりも確率が低いです。費用は5,000円ほどと、ノルレボ錠より安価で済みます。

ノルレボ錠で避妊が成功する確率は?

ノルレボを服用したからといって100%避妊に成功するわけではありません。あすか製薬が国内臨床試験を行い、発表した妊娠診阻止率は81%となっています。
※妊娠阻止率は、性交後72時間以内にレボノルゲストレル1.5mgを経口投与した結果をもとに計算

早く飲むほど避妊の成功率が高まる

ノルレボ錠の添付文書では、できるだけ速やかに服用することがすすめられています。これは、服用するタイミングが避妊の成功率に影響を与える可能性があるためです。ノルレボは、24時間以内に服用することが理想的とされています。

緊急避妊(ノルレボ・ヤッペ法)の時間別の妊娠率は、以下のとおりです。

性交後の時間 妊娠率
12時間以内 0.5%
13時間~24時間以内 1.5%
25時間~36時間以内 1.8%
37時間~48時間以内 2.6%
49時間~60時間以内 3.1%
61時間~72時間以内 4.1%


■性交後72時間以上経ってしまった場合は?
性交後72時間以内の服用と比べると効果は大きく落ち込みますが、ノルレボには72時間経過後も一定の避妊効果が期待できるとされています。念のため婦人科を受診し、服用について相談してみましょう。

排卵日・排卵日後で避妊の成功率は違う?

ノルレボは、「受精卵を作らせないこと」と「受精卵を着床させないこと」の両面から効果を発揮する薬です。そのため排卵日・排卵日後(危険日)の違いによって避妊の成功率が変わることはないとされています。

ノルレボの避妊失敗と妊娠への影響

ノルレボによる避妊の失敗例としては、おもにふたつのケースあります。

失敗① 副作用の嘔吐による排出

ノルレボの副作用によって吐き気を感じ、そのまま嘔吐してしまった場合、避妊に失敗してしまうことがあります。ノルレボの成分が吸収されるまでの数時間のうちに、嘔吐してしまった場合は注意が必要です。同様に、下痢による排出が避妊失敗の原因となることもあります。

失敗② 服用直後の性行為

ノルレボ錠を服用したから安心と、次の性交をすぐに行ってしまった場合、薬の効果を得ていても避妊に失敗することがあります。ノルレボ錠が処方される際に指導を受けることがほとんどですが、消退出血や次の生理が確認できるまでは性行為を控えるのが理想的です。

!ノルレボ服用後は排卵日が遅れるので注意!
ノルレボ服用後は次の排卵が遅れることがあります。そのため今回の性行為に対する避妊は成功しても、次の性行為で妊娠する可能性があります。今後の避妊を確実に行うためには、低用量ピルの服用や避妊具の使用を心がけましょう。

避妊に失敗した場合の胎児への影響

ノルレボを飲んだのに避妊に失敗し、妊娠した場合でも胎児への影響はないとされています。原則としてノルレボ服用後の妊娠であれば、赤ちゃんに影響はありません。

ノルレボの正しい飲み方


ノルレボの飲み方は、性交後72時間(3日)以内に経口投与と、いたってシンプルです。多くの場合が、避妊に失敗したと気付いた翌日に婦人科で処方してもらっています。薬の成分吸収を阻害しないためにも、水で服用するようにしましょう。

ノルレボは食後に飲むのがおすすめ

ノルレボを空腹時に服用すると副作用の吐き気が強まる可能性があるので、食後に飲むのがおすすめです。万が一、吐いてしまった場合、服用から2時間以内であれば再服用が勧められるケースがあります。

ノルレボを飲んだときの喫煙・飲酒は?

原則として喫煙者がノルレボを服用しても問題ありません。ただし飲酒に関しては注意が必要です。お酒自体がノルレボ錠の効果に影響を与えることはありませんが、飲酒によって副作用が重くなる可能性があります。また、多量の飲酒は成分の排出を促すことにつながるため、控えることが勧められています。

ノルレボは連続使用できる?

ノルレボは、あくまで緊急を要して行う避妊の薬です。一時的とはいえ、ホルモンバランスを大きく変動させるため、体への負担も大きくなります。連続使用はできるだけ避け、ノルレボ錠に頼らない避妊を心がけましょう。

ノルレボ服用後の出血と生理について

ノルレボ服用後に起こる出血は、副作用の中でもっとも多い症状とされています。副作用とされる出血は2種類あり、ひとつは消退出血(人為的な出血)、もうひとつは不正子宮出血です。添付文書によると消退出血が起こる確率は46.2%、不正子宮出血の確率は13.8%となっています。

消退出血が始まるまでの期間

消退出血が始まるまで期間は、性交時の生理周期によって個人差があります。平均はノルレボ服用から1週間前後です。早ければ、服用から3日後・4日後から始まります。遅ければ2週間~3週間かかるケースもあるでしょう。

出血量の違い

ノルレボ服用時の生理周期によって出血量にも個人差があります。排卵日から間もない場合は、子宮内膜が薄いので出血量が少ないです。一方で排卵日から数日が経過している場合は、子宮内膜が厚いので出血量も増えます。場合によっては、通常の生理と同じ量の出血が起こることもあるでしょう。

ノルレボ服用後の出血=避妊成功ではない!

一般にノルレボ服用後の出血は消退出血と考えられ、消退出血があれば避妊成功と判断されることが多いです。

しかし消退出血と思っていたものが不正子宮出血であったり、妊娠初期の出血である場合があります。生理周期をみながら出血や体調に異常・違和感がないか確認し、心配な場合は必ず婦人科を受診しましょう。

出血がない場合は・・?

ノルレボによる出血は必ずしも起こるものではありません。しかし、服用から3週間経過しても消退出血がみられない場合は、妊娠している可能性が高くなります。服用から3週間経っても出血がないという人は、念のため妊娠検査薬を使用して確認しましょう。

ノルレボ服用後の生理について

ノルレボ服用後は生理周期に乱れが生じ、多くの場合が遅れて生理がやってきます。人によっては生理周期が短くなり2回やって来ることもあります。時間の経過とともに通常の生理周期に戻っていきます。

出血後の低用量ピル服用について

ノルレボ服用後に低用量ピルを服用する場合は、消退出血のタイミングによって飲み始めの時期が異なります。服用を再開する際は必ず医師の指示に従ってください。

ノルレボ服用後に起こる副作用の期間・症状

ノルレボ服用後に起こる副作用は、体内のホルモンバランスが一時的に急変することで起こります。

ノルレボで副作用が起こる期間

ノルレボによる副作用は、服用2~3時間後あたりから出始めるとされています。ちょうど成分が吸収され、血中濃度が高まっているころです。

副作用は服用後24時間~2・3日後まで続くとされています。副作用は成分の吸収による一過性のものなので、時間が経てば次第に軽くなります。

ノルレボの副作用でみられる症状

ノルレボの添付文書では、消退出血や不正子宮出血のほかに、以下のような副作用があると記載されています。

・頭痛(12.3%)
・吐き気(9.2%)
・倦怠感、疲労感(7.7%)
・傾眠(6.2%)

このほか胸の張りや腹痛、肌荒れ(ニキビ)といった副作用を訴えるケースもあります。

基礎体温の上昇も副作用のひとつ

ノルレボ錠を服用後、ほてりを感じたという女性は少なくありません。これはノルレボによって一時的に黄体ホルモンが増えたことで基礎体温が上昇し、体が生理前のようになったためとされています。これも副作用のひとつです。

危険な副作用・血栓症の心配は?

ピルによる副作用で心配される血栓症ですが、ノルレボではその心配はないとされています。低用量ピルなどに血栓症のリスクがある原因は、女性ホルモンの一種「エストロゲン」が含まれているためです。ノルレボにはエストロゲンが含まれていません。

ノルレボを服用するときの注意点

ノルレボの服用が禁止されている人や、ほかの薬との飲み合わせについて知っておきましょう。

妊娠中・授乳婦のノルレボ服用について

妊娠の可能性がある女性のノルレボ服用は禁止されています。妊娠初期や中期に服用した場合、胎児に悪い影響を与えるおそれがあります。

また授乳中の女性がノルレボを服用する場合も、十分注意が必要です。ノルレボの成分は母乳に移行する可能性があるため、服用後24時間は授乳を避ける必要があります。

ノルレボの慎重投与となる人

肝障害のある人や、心疾患・腎疾患がある人(既往歴含む)は、ノルレボ服用の際に慎重な判断が必要です。

ノルレボと他の薬の飲み合わせ

市販の吐き気止め(酔い止め)や風邪薬、頭痛薬であれば、ノルレボとの併用に問題はありません。また病院で処方されるロキソニンクラビット錠250mgとの飲み合わせも問題ないとされています。

ノルレボとの併用に注意が必要な薬・サプリ

下記の薬やサプリは、相互作用でノルレボの効果を弱めるおそれがあるため、併用注意となっています。

1)抗けいれん薬
フェノバルビタール(フェノバール)、 フェニトイン(ヒダントールアレビアチン
プリミ ドン、カルバマゼピン(テグレトール
2)HIVプロテアーゼ阻害剤
リトナビル(ノービア
3)非ヌクレオシド系逆転写
4)酵素阻害剤
エファビレンツ(ストックリン)、リファブチン(ミコブティン)、リファンピシン
5)セント・ジョーンズ・ワートを含むサプリ

そのほかの注意点などは、下記のおくすり辞典をご覧ください。
ミナカラおくすり辞典:ノルレボ錠1.5mg(処方薬)

関連記事:ピルの飲み合わせ:サプリ・市販薬・処方薬は飲んでも大丈夫?

ノルレボの通販購入について

ノルレボ錠やノルレボのジェネリック薬となるアイピルは、通販で購入することが可能です。即日発送のサービスがあったり、値段を比較しながら安いものを購入できる点から通販で購入したいと考える人は少なくないでしょう。

ただしノルレボは、Amazonや楽天といった大手の通販ネットでは販売していません。ノルレボの通販は「個人輸入代行」となり、服用に関するトラブルはすべて自己責任となります。そのため、購入の際には慎重に判断することが大切です。

ノルレボの通販購入を検討中という人の中には、「婦人科に行きたくない」と考える人もいることでしょう。婦人科の受診を躊躇する理由には、「内診があるのでは?」という心配もあるのではないでしょうか。

しかし婦人科でノルレボが処方される場合、内診を行わないことがほとんどです。問診と薬に関する説明を受ければ処方されるので、安全面を考慮して、病院で処方してもらうようにしましょう。

さいごに

ノルレボの効果や値段、副作用についてお分かりいただけましたか?これまでの緊急避妊と比べると副作用が少ないとされるノルレボですが、通常の避妊と比べて体への負担が大きいことには変わりありません。また、金銭面での負担の大きさもあります。何度も続けて使用せずにすむよう、日ごろから避妊についてパートナーと考えることが大切です。

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