インフルエンザの予防接種は風邪でも受けられる?風邪薬を飲んだ場合は?

インフルエンザの予防接種のときに風邪を引いてしまった、風邪薬を飲んでしまった…この場合、予防接種を受けられるのでしょうか。予防接種後に風邪の症状が出るケースについても解説します。

インフルエンザの流行のピークは、毎年12月から3月となっており、多くの病院では10月からインフルエンザの予防接種を開始します。

この時期、風邪を引いてしまう方も多く、インフルエンザ予防接種を受けられるのか不安を抱くこともあるかもしれません。

「風邪気味で薬を飲んでしまったけど、予防接種を受けられるかな」「子どもがタイミング悪く熱を出すから、予防接種をキャンセルしてばっかり…」「大人だから多少風邪を引いていても、予防接種を受けても大丈夫?」など、インフルエンザと風邪に関する疑問を解決します。

風邪や風邪気味のときにインフルエンザ予防接種は受けられる?

風邪のひきはじめや治りかけの場合、予防接種を受けることができるのでしょうか。

厚生労働省によると、次の条件にあてはまる場合、大人でも赤ちゃんでも予防接種を受けることができません。

《予防接種を受けることができない人》

(1)明らかに発熱のある人
一般的に、体温が37.5℃以上の場合を指します。

(2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
急性の病気で薬を飲む必要のあるような人は、その後の病気の変化が分からなくなる可能性もあるので、その日は見合わせるのが原則です。

(3)インフルエンザ予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな人
「アナフィラキシー」というのは通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。発汗、顔が急にはれる、全身にひどいじんましんが出る、吐き気、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状に続き、血圧が下がっていく激しい全身反応です。

(4)その他、医師が不適当な状態と判断した場合
上の(1)~(3)に入らなくても医師が接種不適当と判断した時は接種できません。

参照元:インフルエンザと予防資料 厚生労働省インフルエンザ予防接種ガイドライン等検討委員会より

風邪を引いている場合、(1)と(4)があてはまり、最終的には医師の判断によって、予防接種を受けられるか否かが決まります。

37.5℃以上の発熱がなく、鼻や喉などの風邪症状が軽い場合は、予防接種を行うケースが多いようです。
もちろん、予防接種を受けるときは体調が万全のときが良いのですが、予防接種をキャンセルし次の機会を待っている間にインフルエンザにかかる可能性もあるため、風邪の程度によって予防接種を行うことになります。

予防接種の前には問診があるので、このときに不安な点を医師に確認するようにしてください。

子どもや赤ちゃんの場合

インフルエンザワクチンの接種量と回数が子どもと大人は異なります。大人は予防接種の回数が1回ですが、13歳未満の乳児、幼児、学童は予防接種を2回受けます。1回目と2回目の予防接種の間隔は、2〜4週間空けるのが良いとされています。

予防接種を見送ったことによって、接種のタイミングがずれてしまったり、予防接種を受ける前にインフルエンザにかかってしまうことを考え、風邪気味程度であればと医師から予防接種の許可が出ることも多くあります。

これは、乳幼児の場合、インフルエンザにかかってしまうと、重症化したりインフルエンザ脳症などの合併症を起こしやすいことから、多少のリスクがあっても予防接種を受けた方が良いと考えられるためです。

しかしながら、親がどんなに予防接種を受けさせたいと思っても、最終的な予防接種の可否は医師の判断によるので、よく相談しましょう。

大人の場合

風邪薬を飲むほどではないときは、予防接種を受ける人が多くいます。接種から数日はなるべく安静にするようにしてください。

ただし、大事な会議や旅行など外せない用事が控えている場合は、予防接種を延期する方が望ましいでしょう。
風邪気味で予防接種を受けると、本来風邪を治すために使われるはずの体の抵抗力が、予防接種で体内に入ったワクチンの方へと使われてしまい、本格的な風邪となってしまう可能性があるためです。

風邪薬を飲んでいてもインフルエンザの予防接種はできる?

インフルエンザ予防接種を受ける前に、風邪薬を飲む必要があるほどの風邪であった場合、医師によって熱がなくても予防接種は見送ると判断されることが多くなっています。

これは予防接種を受けた後に、免疫力の低下から風邪が悪化する可能性があるためです。

なお、インフルエンザワクチンと一緒に使えない薬は報告されていないため、ワクチンと抗生物質など薬の飲み合わせ自体は問題ありません。

インフルエンザ予防接種で風邪の症状が出ることがある?

インフルエンザの予防接種後は、風邪を引いていなくても風邪と似たような症状が出ることがあります。これは「副反応」と呼ばれるもので、薬の副作用と同じものです。

インフルエンザの予防接種によるおもな副反応には、熱が出たり、寒気がしたり、頭痛、全身のだるさなどがみられることが挙げられます。これらの症状は、予防接種を受けた5〜10%の人に現れます。

副反応は通常2~3日のうちに治ります。基本的には自然に治るのを待ちましょう。どうしてもつらい場合は、症状をおさえるために市販の総合漢方薬や解熱鎮痛剤を使用することも可能です。
2〜3日経過しても症状が改善しない場合は、医師に相談しましょう。
 

おわりに

インフルエンザの予防接種を受ける前は、なるべく体調を整えておきましょう。風邪気味の場合は、医師と必ず相談して、予防接種を受けた後のリスクと、インフルエンザにかかったときの懸念事項とをよく考慮してください。
もし風邪気味のときに予防接種を受けた場合は、必ず数日は安静に過ごすように気をつけましょう。

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