プリンペランの効果や副作用、特徴について添付文書から徹底解説!

プリンペランの副作用・効果・剤型・薬価について添付文書から解説しています。プリンペランを使用するときの参考にしてください。

プリンペランは胃・十二指腸潰瘍・吐き気に効果的な薬です!

プリンペランは主に吐き気止めとして使われる薬で、胃炎・腎炎などの消化器における様々な不調に対して効果を発揮する薬です。
子どもの吐き気止めとしても使われますが、錐体外路症状などがあらわれやすいため、注意が必要な薬でもあります。

この記事では、プリンペランについて添付文書を中心に解説しています。

プリンペランとは?

プリンペランはどんな薬?

プリンペラン錠5は、1965年の販売開始以来、広く使われている吐き気止めです。
胃や腸など消化管の運動を調整したり、脳の嘔吐中枢を抑える作用があり、吐き気や食欲不振、腹部膨満感、胸やけといった症状の治療や、X線検査の際にバリウムが消化管をスムーズに通過しやすくするためにも使われています。

適応疾患

プリンペランの適応疾患は、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢・胆道疾患、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐で、X線検査時のバリウムの通過促進や制がん剤などの投与をスムーズに行うために使用されることもあります。

市販薬

プリンペランは医師からの処方箋が必要な医療用医薬品で、現在市販薬は販売されていません。

ジェネリック医薬品

プリンペランのジェネリック医薬品は、主に「プラミール」という名称で販売されています。
先発品と同様に錠剤、細粒、シロップの3つの剤型があります。

プリンペランの効果・作用

作用機序

プリンペランの主成分メトクロプラミドの、弱った胃腸の働きを活発にして消化機能を改善する作用や、脳の嘔吐中枢の働きを抑える作用により吐き気などの症状を改善します。

特徴

プリンペランは、潰瘍などの炎症を起こしている部位だけでなく、脳にも作用することが特徴です。
脳の嘔吐中枢にはたらきかけるため、しっかりと吐き気抑制効果を発揮できます。

錠剤、細粒、シロップと多くの剤型があることも特徴としてあげられます。

効果・効能

プリンペランは、胃や腸など消化管の運動を調整したり、吐き気や食欲不振、腹部膨満感、胸やけといった症状の治療や、X線検査の際にバリウムが消化管をスムーズに通過しやすくするためにも使われます。

効能又は効果

胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢・胆道疾患、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐、薬剤(制癌剤・抗生物質・抗結核剤・麻酔剤)投与時、胃内・気管内挿管時、放射線照射時、開腹術後

次の場合における消化器機能異常(悪心・嘔吐・食欲不振・腹部膨満感)X線検査時のバリウムの通過促進

プリンペラン錠添付文書

※慢性的なしゃっくりの改善のために適応外処方されるケースもあるようですが、プリンペランのしゃっくりに対する有効性や明確な機序などは現在確認されていません。

プリンペランのつわりへの効果は?

プリンペランはつわり症状に特化した薬ではありませんが、つわりの吐き気がひどいときなどに実際に医師から処方される可能性があります。

妊娠中であっても自身の症状を伝えたうえで医師から処方されたのであれば、特別な注意は必要ないかと思われますが医師の指示にしたがって正しい服用を心がけてください。
プリンペランを服用しても症状の改善がみられないときや、効果に疑問を感じたときはすぐに医療機関を受診してください。

プリンペランの二日酔い・酔い止めの効果は?

プリンペランは内耳や脳の嘔吐中枢へ作用することから、二日酔いにおける胃・消化器の炎症および車酔いなどによる吐き気止めとして副次的な効果が期待できます。
しかし、二日酔いなどの症状は、個人差が大きいため、医師の指示をあおいでください。

半減期から見る効果発現時間は?

プリンペラン服用後、体内での薬の濃度が最高値に達するまでの時間は約1時間で、プリンペランの半減期は約4~5時間と言われています。
基本的に1日2~3回服用する必要のある薬ですから、1度の服用で5~8時間程度かけて薬の濃度が下がっていくと考えられます。

半減期は薬の効果(作用)時間をはかるための一つの基準となりますが、具体的な効果時間は個人差が大きいため、ご注意ください。

プリンペランの用法・用量

用法・用量

プリンペランの剤型ごとの飲み方を確認しておきましょう。以下をご覧ください。

■プリンペラン錠5
メトクロプラミドとして、通常成人1日7.67~23.04mg(塩酸メトクロプラミドとして10~30mg、2~6錠)を2~3回にわけて、食前に使用します。
なお、年齢や症状によって用量を調整します。

■プリンペラン細粒2%
メトクロプラミドとして、通常成人1日7.67~23.04mg(塩酸メトクロプラミドとして10~30mg、細粒:0.5~1.5g)を2~3回にわけて、食前に服用します。
なお、年齢や症状によって用量を調整します。

■プリンペランシロップ0.1%
メトクロプラミドとして、通常成人1日7.67~23.04mg(塩酸メトクロプラミドとして10~30mg、シロップ:10~30mL)を2~3回に分割し、食前に使用します。
小児は、1日0.38~0.53mg/kg(塩酸メトクロプラミドとして0.5~0.7mg/kg、シロップ:0.5~0.7mL/kg)を2~3回にわけて、食前に使用します。
なお、年齢や症状によって用量を調整します。

メトクロプラミドとして、通常成人1日7.67~23.04mg(塩酸メトクロプラミドとして10~30mg、2~6錠)を2~3回に分割し、食前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

プリンペラン錠添付文書

用法・用量に関連する使用上の注意

小児は錐体外路症状が発現しやすいため、過量服用に注意する必要があります。
過剰に使用するとふるえや筋肉の硬直など錐体外路症状が起こりやすいため、副作用を未然にふせぐためにも、プリンペランを服用していて何か身体に異変を感じたら、すぐに医療機関を受診するようにしてください。

小児では錐体外路症状が発現しやすいため、過量投与にならないよう注意すること。

プリンペラン錠添付文書

剤型

プリンペランは内服として、錠剤、細粒、シロップの3つの剤型があります。
剤型のちがいによる効能・効果のちがいはありません。

頓服として処方されたときは?

プリンペランは、医師の判断により頓服として処方されることがあります。
頓服として処方されたときは、症状がひどくないときの必要以上の服用は避けましょう。

具体的な服用量や服用のタイミングは、必ず自分自身の症状を理解している医師と相談したのちに決定した使用方法を守ってください。

プリンペランの服用間隔は何時間あけるべき?

プリンペランの服用間隔について明確な時間は表記されていませんが、基本的に1日2~3回の通常通りの服用を続けることが望ましく、服用間隔においても同様で、できるだけ毎日同じくらいの時間の間隔で服用するのが良いでしょう。

自己判断による過量服用などは、思わぬ副作用を引き起こす可能性もあるため、避けるべきです。

もしプリンペランを服用していても吐き気がおさまらなかったり、効果に疑問を感じることがあるときは処方した医師または薬剤師に相談することをおすすめします。

プリンペランの使用上の注意

プリンペランを服用してはいけない人

プリンペランの成分メトクロプラミドに過敏症を起こしたことのある人、褐色細胞腫の疑いのある人、消化管に出血、穿孔又は器質的閉塞のある人(イレウスなど)は、重大な副作用や症状悪化を引き起こす危険性があるため、プリンペランを使用することはできません。

禁忌(次の患者には投与しないこと)

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2.褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こすおそれがある。]

3.消化管に出血、穿孔又は器質的閉塞のある患者[本剤には消化管運動の亢進作用があるため、症状を悪化させるおそれがある。]

プリンペラン錠添付文書

プリンペランを服用する際に注意が必要な人

小児、高齢者、腎機能障害のある人、脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある人は、副作用の発現や症状悪化の危険性があるため、プリンペランの服用には注意が必要です。

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

1.小児

2.高齢者

3.腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれがある。]

4.脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。]

プリンペラン錠添付文書

※透析治療を受けている人は、薬の効果に影響を与える可能性がありますので、事前に医師に伝えてください。

妊娠中に使用できる?

妊娠中のプリンペランの使用はできるだけ避けるべきとされていますが、医師の判断により処方されることがあり、やむを得ず服用する場合は必要最小限の範囲で用います。
妊娠中または妊娠の可能性のある人は事前に医師に伝えてください。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

プリンペラン錠添付文書

※妊娠初期や妊娠後期などの特別な注意はされていませんが​、妊娠初期や妊娠後期は基本的に薬の影響を受けやすくなっていることがありますので、プリンペラン服用中に身体の異変を感じたときは、すみやかに医療機関を受診してください。

授乳中に使用できる?

プリンペランの授乳中の使用は避けるべきとされていますが、医師の判断によって処方されることがあります。
やむを得ず使用するときには授乳を避けてください。

授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[母乳中に移行することが報告されている。〕

プリンペラン錠添付文書

高齢者は使用できる?

プリンペランの高齢者の使用は可能ではありますが、高齢者は腎機能が低下していることが多いため、副作用の発現などの注意して慎重に使用する必要があります。

本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、副作用(錐体外路症状等)の発現に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。

プリンペラン錠添付文書

子どもは使用できる?

子どものプリンペランの使用は可能ですが、錐体外路症状が発現しやすいため過量服用にならないよう注意し、経過をよくみながら慎重に服用する必要があります。

錐体外路症状が発現しやすいため、過量投与にならないよう注意すること。とくに脱水状態、発熱時等には注意すること。

プリンペラン錠添付文書

プリンペランの副作用

プリンペラン錠5は、脳の嘔吐中枢に直接作用する薬なので、中枢系(脳や脊髄)の異常としてふるえや筋肉の硬直、めまいなど、またホルモン系の異常として無月経、乳汁分泌などの異常が起こることがあります。

重大な副作用の発現を防ぐためにも、何か身体に異変を感じたらできるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。

眠気・めまいの副作用に注意!

プリンペラン服用時、眠気やめまいなどの副作用があらわれることがあります。
症状が軽い場合は経過を観察してもよいですが、眠気がひどいときや心配な時は処方した医師や薬剤師に相談してみましょう。
眠気やめまいによる二次災害を防ぐためにも、プリンペラン服用中は車の運転などの危険をともなう機械の操作は避けてください。

重大な副作用:ショック、意識障害、痙攣など

プリンペラン服用時、まれに重大な副作用として以下のような症状があらわれるおそれがありますので、ご注意ください。
身体に異変が出た場合は、すぐに医療機関に行き飲んでいるお薬を医師に伝えて指示を仰いでください。

・ショック、アナフィラキシー
・悪性症候群(Syndrome malin)
・意識障害
・痙攣
・遅発性ジスキネジア

その他の副作用:錐体外路症状、消化器、精神神経系など

プリンペラン服用時、その他の副作用として以下のような症状があらわれるおそれがありますので、ご注意ください。
※特に小児に錐体外路障害の副作用が起きやすくなっているため、手の震えや顔のこわばりなどの症状が現れた場合はできるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。

発現部位 副作用
錐体外路症状 手指振戦、筋硬直、頸・顔部の攣縮、眼球回転発作、焦燥感
※このような症状が現れたときは、服用中止を指示される場合がありますので、すみやかに医療機関を受診してください。
内分泌 無月経、乳汁分泌、女性型乳房
※生理が止まるなどの副作用があらわれたときは、今後の薬の服用について処方した医師に相談することをおすすめします。
消化器 胃の緊張増加、腹痛、下痢、便秘
循環器 血圧降下、頻脈、不整脈
精神神経系 眠気、頭痛、頭重、興奮、不安
過敏症 発疹、浮腫
※症状がひどいときは医師に相談してください。
その他 めまい、倦怠感

プリンペランの値段・購入方法

プリンペランの薬価

プリンペランの薬価は以下のとおりです。

名称 薬価
プリンペラン錠5 6.40円/1錠
プリンペラン細粒2% 14.90円/1g
プリンペランシロップ0.1% 3.17円/1ml

プリンペランのジェネリック医薬品の薬価

プリンペランの後発品の薬価は以下のとおりです。

名称 薬価
プラミール錠5 5.60円/1錠
プラミール細粒2% 6.20円/1g
プラミールシロップ0.1% 1.71円/1ml

※後発品は販売元によって、名称や薬価が異なる場合がありますので、ご注意ください。

プリンペランの個人輸入に注意!

プリンペランは医師の処方箋が必要な薬です。
しかし、個人輸入等により市販され、通販サイトなどで流通しているものも一部存在します。
個人輸入で手に入れた薬は全て副作用救済制度が受けられず、万が一体に異変が生じた場合の対処法の選択肢を狭めてしまう行為です。

プリンペランを服用するときは、正しい効果を得るためにも医師から薬の用量や飲み方についてのアドバイスを受け、服用していきましょう。

おわりに

プリンペランは胃・十二指腸潰瘍をはじめとする消化器の不調や吐き気の抑制に効果的な薬です。
それほど副作用の多い薬ではありませんが、用法用量を守った正しい服用を心がけてください。
もし効果に疑問を感じたときは、漫然と使用をつづけるのではなく、医師や薬剤師に相談してみましょう。

【薬剤師監修】
症状ごとの薬の選び方・使い方特集

豊富な種類のお薬の中からあなたの症状にあった薬を選ぶ
ポイントを解説します

【薬剤師監修】口内炎に効く薬の選び方

口内炎

【薬剤師監修】痔に効く薬の選び方

【薬剤師監修】水虫に効く薬の選び方

水虫

【薬剤師監修】抜け毛に効く薬の選び方

抜け毛

【薬剤師監修】妊娠検査薬の選び方

妊娠検査薬