【インフルエンザ2016】予防接種の時期や料金を解説!

2016-2017インフルエンザの予防接種について。感染予防に大きな効果がある2016予防接種に関する時期や料金など詳しく解説します。

2016年9月15日、佐賀県で今季初のインフルエンザによる学年閉鎖が発表されました。
閉鎖期間は1日間ではありますが、9月に学級・学年・学校閉鎖のいずれかが発生するのは2009年の新型インフルエンザ流行以来です。
国立感染症研究所では、2016年から2017年に流行予測に基づいたインフルエンザワクチンを発表し、今年のインフルエンザシーズンはすでに始まったと言っていいでしょう。

それでは、いつからインフルエンザの予防接種は可能なのでしょうか?料金は?
この記事では、2016-2017のインフルエンザ予防接種について時期や料金など詳しく解説します!

2016/2017のインフルエンザワクチンについて

インフルエンザ予防接種は感染防止の効果とあわせて、インフルエンザ症状の重症化を避ける効果が期待できます。
残念ながらインフルエンザ予防接種をすれば絶対に感染しないということはありません。しかし予防接種を受けていると、感染しても高熱にはならず回復も早い傾向にあります。インフルエンザに感染すると重症化しやすい高齢者、乳幼児、妊婦の方などは積極的な予防接種がおすすめです。

2016/2017はインフルエンザワクチンが不足気味?

2016-2017シーズンは、10月~12月にかけてワクチンの流通不足が予測されています。主な理由は2つあります。

1)今年度のインフルエンザワクチンは製作に時間がかかる
2)熊本震災の影響で一部のワクチン製造工場が稼働できない


インフルエンザワクチンは、流行予測に合わせて毎年少しずつ成分が異なりますが、今年度のワクチン株は増殖に時間がかかるため、製品に完成するまでに時間がかかるといわれています。
熊本震災のワクチン製造への影響も懸念されていますが、2011年の東北大震災の際は11月中旬からワクチンが不足したところが多かったようですが、12月中旬には流通は回復しています。
シーズンを通してワクチンが足りないということはあまり考えられませんが、インフルエンザ予防接種が推奨される乳幼児や高齢者の方は早めの予約をおすすめします。

2016/2017のインフルエンザ流行予測

インフルエンザウイルスにはさまざまな型があり、毎年少しずつ流行の傾向が異なります。インフルエンザワクチンもウイルスの流行予測に合わせて作られます。
国立感染症研究所より発表された平成28年度(2016-2017シーズン)インフルエンザワクチンの内容は以下のとおりです。

A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

2016/2017はA型2種、B型2種のワクチン株が含まれています。
インフルエンザA型の中でも、去年に引き続いてインフルエンザA香港型が流行すると予想されています。
また、去年に引き続きB型の流行も予測され、今年度のワクチンに組み込まれています。

チメロサールフリー(水銀化合物)のワクチンは製造されない

2016/2017シーズンのインフルエンザワクチンには全てのメーカーのものにチメロサールが含まれてり、チメロサールフリーのワクチンは今年度は製造されません。
理由としてワクチンメーカー大手の工場が熊本にあり、震災の影響を受けたことが挙げられます。
チメロサールは有機水銀製剤であり、ワクチンの防腐剤として使用されています。体への影響はほとんどないとされていますが、安全性について統一された見解がないことなどから、乳幼児や妊婦向けにチメロサールフリーのワクチンの開発が進められていました。

今年度は全てのワクチンにチメロサールが含まれていますが、チメロサールを接種した時の影響よりインフルエンザを発症した時のリスクの方がはるかに大きいと考えられているため、ワクチンの接種が推奨されています。

インフルエンザ予防接種はいつから始まる?

インフルエンザ予防接種は予約開始も接種開始も病院によって全く異なります。
平均的には2016年は10月初旬〜中旬にかけて予防接種を開始する病院が多いようです。それにあわせて予防接種の予約も9月中から始まる病院もあります。
詳しい時期については、来院予定の病院に直接お問い合わせください。

インフルエンザ予防接種に適した時期

多くの病院では10月からインフルエンザの予防接種を開始しています。
インフルエンザの流行は、毎年12月頃からはじまり1月から3月にピークを迎える事が多いため、接種後の効果が発揮されるまで2週間かかるのを考慮して、10月から11月に受けることが理想的です。
2回の接種が必要な13歳未満の方は、間隔を1〜4週程度空ける必要があるので、早めに計画を立てましょう。
遅くても、12月中旬までには受けるのをおすすめします。
ただし、12月中旬を過ぎてしまった場合も、予防効果がないわけではないので、必要に応じて予防接種を受けてください。

インフルエンザ予防接種の効果はいつまで続く?

インフルエンザの予防接種は接種直後からすぐに抗体が作られるわけではないため、注意が必要です。予防接種の効果が持続するのは、接種した2週間後から約5か月程度とされています。

学校の試験や大切な仕事など、インフルエンザを避けたい予定がある場合は、余裕を持ったスケジュールで予防接種を受けましょう。

インフルエンザ予防接種の料金

インフルエンザ予防接種は、自由診療にあたるため基本的に10割自己負担になります。
インフルエンザ予防接種の料金は各医療機関ごとに設定できるため、全国一律ではありません。
2015/2016のインフルエンザ予防接種料金の全国平均は3,204円でした。
2016/2017のインフルエンザ予防接種も内容は昨年度とほぼ変わらないため、3000円前後であることが予想されます。
実際の値段については、各医療機関にお問い合わせください。

インフルエンザ予防接種料金のまとめ

6か月〜13歳未満 6000円〜7000円程度(2回接種)
13歳以上〜成人 3000円〜5000円程度(10割自己負担)
高齢者 無料〜2000円程度

子供の接種料金

13歳未満の場合、2回の予防接種が推奨されます。2回の接種で合計6000〜7000円前後となります。

高齢者の無料接種

65歳以上の高齢者の方は地域による補助金や条件によっては無料で予防接種ができる場合もありますので、まずはお近くの医療機関、かかりつけ医、役所窓口に問い合わせてみましょう。

予防接種の料金に健康保険は使える?

インフルエンザ予防接種に健康保険や医療費控除は適用されません。
健康保険や医療費控除の対象は治療であり、予防が目的のインフルエンザ予防接種は対象外となります。しかしインフルエンザに感染し、病院での検査や抗インフルエンザ薬の投与など治療を受けた受診に関しては健康保険が適用されます。
なお、基本的にはインフルエンザ予防接種は健康保険の対象外ですが、加入している保険組合によっては予防接種の補助金が適用されるところもあります。また、会社で費用補助を行っている場合もあります。
予防接種の予約をする前に、自分が加入している保険組合へ問い合わせることをおすすめします。

値段の違いで効果の違いはある?

インフルエンザの予防接種の料金は各病院により異なりますが、使われているワクチンの効果はどの病院も同じものです。値段によって効果が違うことはないのでご安心ください。
病院ごとの値段の差は人件費、材料費、仕入先のメーカーの違いなどになります。
ただし、万が一副作用が起こった時のことを考えると、値段の違いだけではなく通いやすさや相談しやすい雰囲気などで病院を選ぶことも大切です。

2015年度からインフルエンザワクチンが値上げした理由

2015年度から、それまで3種類のウイルスに対応していたインフルエンザワクチンが、流行ウイルスの拡大から4種類のウイルスに対応となりました。
このため医療機関のワクチン仕入れ値が上がり、予防接種の料金も2015年度以前と比べ約500円程度値上がりしています。
2016年度も2015年度と同様にA型株が2株、B型株が2株含まれた4種類に対応しているインフルエンザワクチンが使われます。

インフルエンザ予防接種の回数:子供2回・大人1回

インフルエンザの予防接種を受けられるのは、生後6か月からとなっています。6か月以前は母親からの免疫が残っているため、インフルエンザにはかかりにくいとされています。生後6か月から13歳未満の子どもは、ワクチンを2回接種します。
3歳未満の子どもに関しては、1回で大人と同量のワクチンを接種できないことが理由になります。

年齢 1回のワクチン量 接種回数
6か月以上3歳未満 0.25mL 2回
3歳以上13歳未満 0.50mL 2回
13歳以上 0.50mL 1回


13歳以上は過去に類似のインフルエンザウイルスに感染している経験が多く、すでに免疫を持っているため1回の接種で効果があるとされています。
しかし13歳未満、とくに乳幼児は免疫をもっていることが少なく、ワクチンの効果を長続きさせ重症化を防ぐためにも2回の接種が推奨されています。

大人は1回が原則

13歳以上の大人の予防接種は原則1回です。大人はインフルエンザに感染したことがある人が多く、すでになんらかの免疫があると考えられているためです。
ただし、ぜんそくなどの基礎疾患のある方や、受験生など効果の確実性を求める場合には、2回接種することもあります。
成人の方で2回接種する必要があるかどうかは、医師の判断にもよるため病院で相談しましょう。

高齢者も予防接種は2回受ける?

自治体で高齢者インフルエンザ予防接種の助成金や無料接種の対象は1回となっています。ただし2回目以降は通常の費用が必要になるというだけで、予防接種を2回受けてはいけないということではありません。
日本疫学会はインフルエンザワクチンを1回接種の高齢者はシーズン内に抗体価の低下が目立つという調査結果を発表しています。せっかくインフルエンザ予防接種を受けても、シーズン中に抗体価が落ちてしまい十分な免疫を確保できなくなる場合があるということです。
もちろん1回の予防接種でも効果は期待できますが、持病などで元からの免疫力低下を認識している高齢者は予防接種を2回受けるということも選択のひとつです。

 

インフルエンザ予防接種の副作用

インフルエンザ予防接種の副作用は、約10%の人に起こるとされています。軽度な副作用は、ほとんどが予防接種後24時間以内に発生します。

接種した部位の周辺に起こる副作用

軽度の副作用として、接種部位の周辺に以下のような副作用がみられることがあります。

◼︎腫れ・かゆみ・膨張
◼︎発赤(肌に赤みが出る)
◼︎疼痛(うずくような痛み)
◼︎接種した側の腕や腕のしびれ・・・など

これらは予防接種を受けた人の10~20%にみられる副作用です。
ただし、こういった症状が全身に及んでいる場合は、早めに病院を受診してください。

全身症状としてみられる副作用

接種部位の周辺以外に副作用があらわれるケースもあります。

その場合、以下の症状が多くみられます。

◼︎発熱・頭痛・倦怠感
◼︎吐き気・嘔吐・下痢・めまい ・・・など

これらは予防接種を受けた人の5~10%にみられる副作用です。

ほかにも、頻度は高くありませんが重篤な副作用がみられる場合があります。予防接種後に異常を感じた場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。

とくに「アナフィラキシー」は、予防接種後30分以内に起こることが多いとされています。予防接種後30分は病院で安静にすることをおすすめします。

 

 

インフルエンザ予防接種が推奨される方

高齢者や乳幼児などの子供はインフルエンザが重症化しやすく、合併症を併発する可能性も高くなります。重症化すると命に関わる病気を併発する可能性もあるため、高齢者や乳幼児は予防接種が推奨されています。
また、妊娠中の方、心肺機能に慢性的な疾患がある方、心臓病・腎臓病・糖尿病を患っている方など、免疫力が低下している場合も注意が必要です。

妊娠中の方

インフルエンザワクチンは不活性化ワクチンという種類で毒性と副作用が少ないというメリットがあるため、妊婦でも接種可能となっています。
妊婦がインフルエンザ予防接種を受ける場合は、事前にかかりつけ医に相談し状況を把握してから予約をするようにしてください。病院によっては産婦人科でインフルエンザ予防接種をおこなっているところもあります。

高齢者

以下に該当する高齢者のインフルエンザ予防接種は、予防接種法に基づく定期の予防接種の対象となっています。

■65歳以上の方
■60~64歳で、心臓、じん臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方
■60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

予防接種法に法律上の義務はありません。高齢者のインフルエンザ予防接種も本人が希望する場合のみ申請して受けることができます。
料金や申請方法は自治体によって異なり、条件によっては無料で予防接種ができる場合もあります。詳しくはお住いの自治体にお問い合わせください。

おわりに

2016/2017のインフルエンザ予防接種について解説しました。
インフルエンザウイルスは感染力が強いため、流行シーズンになるとあっという間に全国へ広がります。
一般的に普段健康な大人でも38℃以上の高熱がでるインフルエンザ症状はつらいものです。さらに重症化しやすい子ども、高齢者、妊娠中の方などはより感染予防の対策が重要になります。重症化の確率が高い人たちが周囲にいる方は、感染予防の協力として予防接種を選択することも大切です。

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