2016年のインフルエンザはA香港型が大流行する?!

2016/2017のインフルエンザはA香港型が大流行する可能性があります。インフルエンザA香港型の特徴や症状、予防法を理解して、2016/2017のインフルエンザシーズンを乗り切りましょう。

2016年はインフルエンザの立ち上がりが早い!

2016年はすでに9月から全国各所でインフルエンザの感染者が報告されています。
特に沖縄県では、9月27日に今季初の学級閉鎖が出て以降、インフルエンザ感染者が続々と報告され、那覇市では10月12日にインフルエンザ注意報を発令しています。

例年は12月下旬頃からピークを迎えるインフルエンザですが、那覇市の保健所が「これほど早い発令は異例」とするほど、今年はインフルエンザの流行が早まっているとみられています。

予防対策として早めのインフルエンザワクチン接種を勧めるなど、全国各所でインフルエンザへの警戒がすでに強まっています。

例年より早いインフルエンザA香港型の検出!

2016年10月14日現在で検出されている2016/2017シーズンのインフルエンザウイルスでは、インフルエンザAソ連型(AH1)が5件、インフルエンザB型ビクトリア系統が1件、インフルエンザA香港型(AH3)が29件と、圧倒的にA香港型の感染がみられます。

昨年の同時期にもインフルエンザA香港型が検出されているため、特に流行当初はA香港型に感染しやすいともいえます。

インフルエンザA香港型は他のインフルエンザのタイプに比べると、重症化しやすく大流行をおこしやすいともいわれています。

インフルエンザA香港型とは?

インフルエンザウイルスは大きく分けてA型、B型、C型の3種類が存在します。冬に毎年流行するのはA型とB型であり、特に大人も含め大流行となるのがA型です。

インフルエンザA型の中にも違いがある

幅広い年齢に流行するインフルエンザA型ですが、その中でもさらに亜型と呼ばれるタイプの違いがあります。亜型とはウイルスの表面にある突起の組み合わせの違いによって区別されています。ウイルス表面の突起は、16種類のHA(ヘマグルチニン)と9種類のNA(ノイラミニダーゼ)で形成されます。
インフルエンザA香港型は、インフルエンザA型の中で「A/H3N2」という突起の組み合わせで形成された亜型のウイルスということです。

インフルエンザA香港型の歴史

インフルエンザA香港型は香港かぜとも呼ばれます。1968年6月に香港での爆発的な流行を筆頭に、8月に台湾・シンガポールなどの東南アジア、9月に日本・オーストラリア、12月にアメリカで流行のピークを迎えました。
香港では6週間で50万人が香港かぜに感染し、全世界で56,000人以上の死者が出たといわれています。日本での香港かぜは14万人が感染し、2,000人が死亡とあります。
ウイルスのタイプはH3N2型で当時の新型ではあったものの、その後の血清の解析により1890年代に類似の型が流行していた可能性も指摘されています。

インフルエンザA香港型の症状

A香港型(A/H3N2亜型)インフルエンザウイルスに感染して発症すると以下のような症状が出ます。

・38度以上の高熱が急激にくる
・体の節々の痛み
・筋肉痛がおこる
・全身の倦怠感
・全身の悪寒
・頭痛
・咳や痰やくしゃみ

感染に特に注意が必要な方

以下の方はインフルエンザに感染すると重症化や肺炎・脳症などの合併症をおこしやすいため、インフルエンザの流行シーズンには特にご注意ください。

・高齢者(65歳以上)
・乳幼児
・妊婦

インフルエンザA香港型の予防には予防接種を!

インフルエンザの予防接種に使われるワクチンの内容は、WHOが中心になりその年に流行するであろうウイルスを予想して決められます。
国立感染症研究所より発表されている平成28年度(2016-2017シーズン)のインフルエンザワクチンの内容は以下のとおりです。

A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

2016/2017もインフルエンザA香港型の流行が予測され、ワクチンにも含まれています。

インフルエンザ予防接種の流通不足に注意

今季は10月~12月の初期にワクチンの流通不足が予測されています。主な理由は2つあります。

1)2016/2017シーズンインフルエンザワクチンは、製品に仕上がるまで時間がかかる
2)震災の影響で一部のワクチン製造工場が稼働できない

2011年の震災の際は11月中旬からワクチンが不足したところが多かったようですが、12月中旬には流通は回復したようです。シーズンを通してワクチンが足りないということはあまり考えられませんが、インフルエンザ予防接種の必要がある乳幼児や高齢者の方は早めの予約を意識することをおすすめします。

特にインフルエンザワクチンは接種した後、ウイルスへの抵抗力がつくまでに2週間はかかります。
インフルエンザ流行のピークを向かえる前に抵抗力の効果を発揮するには、11月中の予防接種をおすすめします。

インフルエンザA香港型の対処法

インフルエンザの治療にはタミフルなどの抗インフルエンザ薬が使われます。抗インフルエンザ薬は症状が出てから48時間以内に服用することがポイントで、服用が早ければ早いほど効果も高くなります。
急な高熱などインフルエンザだと思われる症状が出てしまったときは、すぐに病院を受診しましょう。

高熱は薬を使わずに対処!

発熱は身体の中でインフルエンザウイルスが退治されている影響でおこる症状のため、無理に薬で抑えることは適していません。状態によっては症状を長びかせる原因にもなります。
発熱時は冷たいタオルで脇の下、首回り、太もものつけ根などリンパが集まる場所を冷やすとしのぎやすいです。保冷材などで冷やすことも効果的ですが、その場合は長時間の冷やしすぎに注意してください。
水分補給をこまめにおこない安静にしましょう。

おわりに

インフルエンザの流行は今後さらに加速することが見込まれます。
お住いの地域のインフルエンザの流行状況にはしっかり目を配り、お子様がいる場合は集団感染にもご注意ください。
一番の予防方法はインフルエンザの予防接種です。流行が始まる前の早めの予防接種を心がけましょう!

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