インフルエンザとは?ウイルスの種類・特徴・違いを徹底解説

インフルエンザの種類のまとめ。A型・B型・C型の違いや、季節性インフルエンザ、新型インフルエンザ、鳥インフルエンザ、インフルエンザ菌について徹底解説します!

インフルエンザウイルスは、大きく分けるとA型・B型・C型の3種類です。それぞれの種類ごとに、流行時期や症状、対処法が異なります。

インフルエンザウイルスは感染力が強く、増殖スピードが速いことが知られています。

この記事では、季節型インフルエンザと新型インフルエンザの違いや鳥インフルエンザについてなど、インフルエンザウイルスの種類について徹底解説します!

インフルエンザの種類:A型・B型・C型は何が違うの?

インフルエンザの症状の大きな特徴は、主に次の3つです。

・38℃~40℃の高熱
・悪寒・寒気
・筋肉痛・関節痛

これに加えて、風邪に似たさまざまな全身症状が発症します。

・鼻水、鼻づまり、くしゃみ
・のどの痛み
・咳、痰
・呼吸困難
・頭痛、めまい
・全身倦怠感
・食欲不振
・腹痛、嘔吐・下痢

インフルエンザではこれらの全身症状・呼吸器症状・消化器症状が、風邪よりも激しく出ることが特徴ですが、現れ方の強さや時期など、A型、B型、C型によって異なります。

インフルエンザA型

A型は通常、11月~3月頃までに流行のピークを迎え、4~5月にかけて減少していきます。ただし、近年は秋からの流行が始まるなど、流行の時期が早まる傾向があります。

2016年現在で、144パターンのウイルスが発見されており、近年は主にA香港型(H3N2)とAソ連型(H1N1)の2種類が流行しています。

人間は特定のウィルスに感染して回復すると、そのウイルスに対して免疫ができ、2度と同じウィルスに感染することはありません。

しかしA型ウイルスの場合、毎年小さな変異を繰り返しているため、以前感染して免疫がある人も微妙に変異した別のA型ウイルスに感染してしまうことがあるため、同じシーズンに何度も感染してしまうことがあります。

◼︎インフルエンザA型の症状の特徴

インフルエンザA型は、感染力と増殖力が強いため、感染から発症までが短く、急激に症状が進行します。そして、初期症状から激しい全身症状が出ることが多くなっています。

インフルエンザA型は、高熱、悪寒、筋肉痛・関節痛の全身症状に加えて、咳などの呼吸器症状が強いのが特徴です。風邪よりも強い喉の痛みやひどい鼻づまりを伴います。

A型は症状が特に激しいといわれています。

インフルエンザA香港型

インフルエンザの種類の中でも、インフルエンザA香港型は最も流行しやすいといわれている型です。

インフルエンザA香港型は香港かぜとも呼ばれます。1968年6月に香港での爆発的な流行を筆頭に、8月に台湾・シンガポールなどの東南アジア、9月に日本・オーストラリア、12月にアメリカで流行のピークを迎えました。

当時、香港では6週間で50万人が香港かぜに感染し、全世界で56,000人以上の死者が出たといわれています。日本での香港かぜは14万人が感染し、2,000人が死亡とあります。

なお2016/2017シーズンも、ウイルスのタイプがH3N2型のインフルエンザA香港型が流行すると予測されており、予防接種のワクチンに組み込まれています。

インフルエンザB型

通常インフルエンザB型は、A型の流行が終わった直後の2月~3月にかけての春先に流行するケースが多く見られます。
毎年流行するA型と異なり、B型はこれまで2年に1度のサイクルで流行を繰り返していましたが、近年は毎年流行がみられ、流行時期も早まる傾向があります。

インフルエンザB型のウイルスは、2種類に分けることができます。3分の2が「山形型」で3分の1が「ビクトリア型」と呼ばれており、それぞれ遺伝子配合が異なるため、予防接種のワクチンに対する免疫も異なります。
そのため、1シーズンに2回、それぞれの型に感染する可能性もあるのです。

◼︎インフルエンザB型の症状の特徴

基本的な症状は、A型とほとんど変わりません。インフルエンザの初期症状は、発熱、悪寒や筋肉痛・関節痛の全身症状が先に出るのが特徴ですが、B型の場合は次のような特徴があります。

・下痢などの消化器症状が強く出る傾向がある
・38~40℃の高熱が出ないケースがある
・解熱時間が長引く
・熱が上がったり下がったりする
・ウイルスが体内に残る日数が長い

インフルエンザC型

インフルエンザC型は、5歳までの幼児がかかりやすく、ほとんどの子どもがかかるといわれています。7歳頃までには抗体を獲得するとされていますが、まれに大人の感染もみられます。

インフルエンザA型・B型と異なり、C型が最も多く発症するのは1~6月です。ただ、A型とB型が最も流行する冬場の時期にも感染はみられ、ほぼ年間を通して感染することから「通年制インフルエンザ」ともいわれています。

基本的に大きな流行を起こすことはなく、ほぼ1年おきに小規模ながら全国で流行が見られます。

◼︎インフルエンザC型の症状

ウイルスに感染後1~3日の潜伏期間を経て、主に大量の鼻水、鼻づまり、発熱(微熱)、くしゃみ、のどの痛み、咳などの症状が出ます。

鼻風邪と似たような症状で、ほとんどが軽症です。症状が出ないこともあり、多くは病院に行かずに自然に治ります。

インフルエンザC型は比較的熱も低く、​全身症状もほとんど見られません。

新型インフルエンザは世界的大流行を巻き起こす!

季節性インフルエンザとは?

インフルエンザは、毎年冬場にかけて全国的に大流行を繰り返すため、新型インフルエンザと区別して「季節性インフルエンザ」と呼ばれています。

季節性インフルエンザは、ウイルスが小さな変異を起こしながら、毎年世界中で流行します。

 

新型インフルエンザとは?

時に大きく変異したインフルエンザウイルスが現れ、急速に流行が拡大することがあります。このインフルエンザウイルスのことを「新型インフルエンザ」といいます。

新型インフルエンザは、季節性インフルエンザと違い、毎年流行するわけではなく、10~40年周期で発生します。新型インフルエンザは世界的大流行(パンデミック)を引き起こすことが特徴です。

新型インフルエンザは、いつ発生するのか予測することはできません。しかし、過去の発生周期や近年の鳥インフルエンザの流行などから、近い将来、新型インフルエンザが新たなパンデミックを引き起こすのは確実であると考えられています。

新型インフルエンザはA型のウイルスが変異したものです。インフルエンザウイルスは、体内で増殖する際に遺伝子情報を担うRNA配列の複製ミスが起こりやすく、これにより突然変異を起こしやすいウイルスになっています。

新型インフルエンザの症状は、突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻水・鼻づまり、頭痛などで、季節性インフルエンザとほぼ同じです。ただし、季節性インフルエンザに比べて下痢などの消化器症状が出やすいとされています。
過去には、鼻出血、歯肉出血といった症状がみられることもありました。
 

鳥インフルエンザは人間に感染する?

インフルエンザウイルスの感染はヒトに限ったものではなく、鳥・豚・馬などにも感染します。

トリを中心に流行する鳥インフルエンザウイルスはA型のウイルスで、いくつかの不運が重なると新型インフルエンザとしてヒトにも感染するようになり、パンデミックにつながることがあるため警戒されています。

鳥インフルエンザの症状は、突然の高熱、咳などの呼吸器症状の他、全身倦怠感、筋肉痛などの全身症状を伴います。軽い症状から、通常のインフルエンザのような症状、そして重篤な肺炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器不全などにより、急激に悪化して死に至ることもあります。

現時点で、鳥インフルエンザの日本での感染例はありません。ただし、鳥インフルエンザが流行している地域へ行く場合は十分な注意が必要です。

流行地域に行く場合は、鳥類に近寄ったり触れないようにし、必ず手をしっかりと洗いましょう。また鶏肉や卵は、十分に加熱したものを食べましょう。
 

インフルエンザウイルスとは違う!インフルエンザ菌とは?

インフルエンザ菌は、1892年にインフルエンザ患者の痰から発見された細菌です。

その後、インフルエンザの病原体は細菌ではなくウイルスであることが判明しましたが、はじめはインフルエンザの原因であると考えられていたため、「インフルエンザ菌」と名付けられました。

インフルエンザ菌もインフルエンザウイルスと同じく、保菌者の咳やくしゃみによる飛沫感染や、菌を持った人の気道分泌物に触れたことによる接触感染もあります。

菌の保有率は小児では50%、成人では5~10%程度であるといわれています。また、1歳児の30~50%が鼻腔にインフルエンザ菌を持っています。

インフルエンザ菌が喉や鼻から体内に入ると血流によって拡散し、関節、骨、肺、顔面や首の皮膚、眼、尿路、その他の臓器に感染します。インフルエンザ菌に感染してもほとんどは無症状ですが、中には重度の感染症を起こす人もいます。

おわりに

インフルエンザの種類の違いと特徴についてお分りいただけましたか?

インフルエンザウイルスにもさまざまな種類があり、症状、流行時期、かかる年齢や対処法まで異なります。それぞれの違いを知って、予防や治療に役立てましょう。

ミナカラ
インフルエンザの基礎知識・予防・治療・お薬まで

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