【インフルエンザ予防薬】イナビル予防投与について使用方法・予防効果・予防期間・価格のまとめ

インフルエンザの治療薬として有名な「イナビル(成分:ラニナミビル)」について使用方法・予防効果・予防期間・価格などを解説します。

イナビル予防投与の基礎知識

インフルエンザの薬として有名な「イナビル(成分:ラニナミビル)」は、A型・B型インフルエンザの予防としても使える吸入粉末剤です。

イナビルの予防効果

イナビルはインフルエンザウイルスが増殖するときに必要な「ノイラミ二ダーゼ」という物質の機能を阻害して、インフルエンザウイルスの増殖を抑制します。

これにより、万が一インフルエンザウイルスに感染しても、予防期間中はインフルエンザウイルスが増殖できなくなりインフルエンザの発症を予防することが期待できます。

なお、C型インフルエンザウイルスには予防目的で使用できません。C型は感染力が弱く、また感染しても症状が通常の風邪のように軽くて済むことがほとんどなので、ワクチン・治療薬を含めて開発されていないのが現状です。

イナビルの予防効果期間はいつからいつまで?

イナビルの予防効果は、イナビルを服用してから10日間とされています。10日以降は予防効果は確認されていません。

予防の効果が発揮される時間については明確な報告がありませんが、基本的には使用したその日から予防効果が発揮されると考えられます。

イナビル予防投与の用法・用量

イナビルの用量は、治療の場合と予防の場合で異なるので十分ご注意ください。

イナビルを予防として使うときは、成人の方と10歳以上の小児はイナビル吸入粉末剤40mg(容器2個分)を1日1回吸入します。また、イナビル吸入粉末剤20mg(容器1個分)を1日1回、2日間吸入することもできます。

10歳未満の場合は、イナビル吸入粉末剤20mg(容器1個分)を1日1回吸入します。

なお、予防投与を2日間に分ける場合は吸入時間に関する決まりはありません。基本的には2日目も1日目と同じ時間で服用すれば問題ありません。


画像出典:第一三共株式会社 イナビル吸入方法

イナビルを予防投与に使うための条件

イナビルは誰でも簡単に予防で処方してもらうことができるわけではありません。

イナビルを予防で使用することが認められるのは、原則としてインフルエンザ発症者と一緒に生活している方になります。

また以下のような持病があり、インフルエンザ発症時の重症化などのリスクが高い方にも予防として処方されることが可能です。

◼︎慢性呼吸器疾患または慢性心疾患がある方
◼︎糖尿病などの代謝性疾患がある方
◼︎腎機能障害がある方
◼︎65歳以上の高齢者

受験生はイナビルを予防投与で使える?

イナビルの使用条件に合わない場合でも、状況によっては予防投与で処方されることもあります。受験など重要な出来事を控えた方がインフルエンザ発症者と接触したときなど、予防が必要と考える際は医療機関に予防投与を相談しましょう。

すべての病院で予防投与の処方をしているわけではないので、事前に問い合わせすることをお勧めします。

イナビル予防投与は保険が効かない!

イナビルを予防目的で使用する場合は保険診療としては適用されないため、全額自費での購入となります。

自費負担はいくらぐらい?

イナビルの薬価は、イナビル吸入粉末剤20mgで2139.9円となります。イナビルの予防投与には2個の薬剤が必要となるので、約4,279円となります。

イナビルは処方薬なので、薬価の他に病院での診察代や処方料、調剤料が加算されるため、合計で6000〜9000円程度の自費負担が見込まれます。

※薬価は2016年11月現在のものです。

おわりに

イナビルはインフルエンザの予防にも使用できますが、インフルエンザの予防の基本は「予防接種」です。
イナビルの予防使用は「予防接種」に置き換わるものではないので「予防接種」は必ず事前に実施することをおすすめします。

人生に一度の大勝負がインフルエンザの流行シーズンと重なる受験生や、乳幼児や高齢者を持つ家族の方は「ここぞ!」というときに予防投与があることを知っておきましょう。

イナビルの処方は医療機関を受診する必要があるので、まずはお近くの医療機関に相談しましょう。

ミナカラ
インフルエンザの基礎知識・予防・治療・お薬まで

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