高齢者のインフルエンザ予防接種:料金・回数・副作用について解説!

高齢者のインフルエンザ予防接種の料金や回数、副作用などについて解説します。高齢者はインフルエンザが原因の合併症による死亡率が高いため予防接種が推奨されています。

インフルエンザの予防対策として、特に高齢者には予防接種が推奨されています。その理由は、インフルエンザが引き起こす肺炎などの合併症による高齢者の死亡率の高さです。

高齢者の中でも、特に84歳以上の方は、インフルエンザによる死亡率が高くなっており、続いて74歳以上の方のグループ、その次が乳幼児・小児である4歳以下のグループという順番になっています。

厚生労働省の発表では、インフルエンザ予防接種を受けることで、高齢者の死亡の危険性が1/5に、入院の危険性が1/3〜1/2に減少するとしています。

高齢者とは、国連の世界保健機構(WHO)によると、65歳以上の方と定義されています。

インフルエンザワクチンは、接種後およそ2週間後から効果を発揮し約5か月持続します。重大な問題を引き起こすインフルエンザの対策として、60代後半になってからはインフルエンザの予防接種を受けることをおすすめします。

この記事では、高齢者のインフルエンザ予防接種の料金や回数、副作用などについて解説します。

高齢者のインフルエンザ予防接種の料金

インフルエンザの予防接種は、健康保険が適用されず原則的に全額自己負担となり、費用は医療機関によって異なります。しかし、高齢者には予防接種法により予防接種が推奨されており、市町村によって接種費用が助成されたり、無料で予防接種できる場合もあります。

そのため、高齢者のインフルエンザ予防接種の料金の目安は無料〜2000円程度となっています。

対象になるのは、次のような方です。

◼︎65歳以上の方
◼︎60〜64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり身の回りの生活を極度に制限される方
◼︎60〜64歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方です。

地域によっては、自治体が指定している契約医療機関のみで補助がある場合もあるので、詳しくはお住いの役所窓口に問い合わせてみましょう。

高齢者の予防接種の回数は?

各自治体における高齢者のインフルエンザ予防接種の、助成金や無料接種の対象は1回となっています。ただし2回目以降は通常の費用が必要になるというだけで、予防接種を2回受けてはいけないということではありません。

日本疫学会はインフルエンザワクチンを1回接種の高齢者は、シーズン内に抗体価の低下が目立つという調査結果を発表しています。せっかくインフルエンザ予防接種を受けても、シーズン中に抗体価が落ちてしまい十分な免疫を確保できなくなる場合があるということです。

もちろん1回の予防接種でも効果は期待できますが、持病などで元からの免疫力低下を認識している高齢者は予防接種を2回受けるということも選択のひとつです。

高齢者のインフルエンザ予防接種の副作用

インフルエンザ予防接種の副作用は、約10%の人に起こるとされています。軽度な副作用は、ほとんどが予防接種後24時間以内に発生します。

軽度の副作用として、接種部位の周辺に以下のような副作用がみられることがあります。

◼︎腫れ・かゆみ・膨張
◼︎発赤(肌に赤みが出る)
◼︎疼痛(うずくような痛み)
◼︎接種した側の腕や腕のしびれ・・・など

これらは予防接種を受けた人の10~20%にみられる副作用です。通常2〜3日で自然に治ります。ただし、こういった症状が全身に及んでいる場合は、早めに病院を受診してください。

また、接種部位の周辺以外の全身に副作用があらわれるケースもあります。その場合、以下の症状が多くみられます。

◼︎発熱・頭痛・倦怠感
◼︎吐き気・嘔吐・下痢・めまい ・・・など

これらは予防接種を受けた人の5~10%にみられる副作用で、通常2〜3日で治ります。

下痢症状が出ると、下痢で水分が流れてしまいます。高齢になるとともに脱水症状を引き起こしやすい体質になるため注意が必要です。

ほかにも、頻度は高くありませんが重篤な副作用がみられる場合があります。予防接種後に異常を感じた場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。

とくに「アナフィラキシー」は、予防接種後30分以内に起こることが多いとされています。予防接種後30分は病院で安静にすることをおすすめします。

おわりに:肺炎球菌ワクチンとの併用も

インフルエンザによる死亡原因のほとんどが肺炎によるものです。インフルエンザの感染と同時に肺炎の予防対策も行うことが重要になります。

CDC(アメリカ疾病管理予防センター)は、インフルエンザワクチンと同様に、高齢者には肺炎球菌ワクチンの接種も奨めています。
肺炎球菌ワクチンは高齢者の肺炎の予防に効果があり、インフルエンザワクチンと同時に受けることが可能です。インフルエンザの予防接種を受けるときに担当の医療機関に相談してみるといいでしょう。

インフルエンザによる死亡者は毎年1万人ほどにのぼります。油断せずにしっかりと予防対策を行ってインフルエンザシーズンを乗り切りましょう。

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