家庭の常備薬として昔からなじみのあるキンカン。虫に刺されたらキンカンを塗るのが、日本の夏の定番という方も多いのではないでしょうか。

キンカンが90年以上愛されている理由は「天然物系成分」を使っていることにあります。「天然物系成分」とは、自然界に存在する成分のこと。

また、成分の品質を守るためには、あの茶色い瓶を抜きに語れません。

この記事では、キンカンの成分と茶色い瓶の関係について紹介します。

キンカンは天然物系成分の薬

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キンカンは、自然界に存在している成分を使用していることが最大の特徴です。

キンカンに配合される有効成分は、実は発売当初の90年前からずっと変わっていません。

キンカンは虫さされ・かゆみに有名な薬ですが、もともとやけどに使われる薬として発売されていました。

国が指定する薬の成分の効能・効果の表示が変更することによって、表示できる効能・効果が変わってしまうこともありましたが、有効成分は発売当初から変わらないのです。

自然界に存在する成分の例

【アンモニア水】

アンモニア水は、キンカンの有効成分の割合の中では最も多く配合されているものです。

アンモニアにはかつお節やきな粉といった身近な食べ物にも含まれており、アンモニア水にはかゆみや痛みをやわらげる局所刺激作用があります。

【ℓ-メントール】

キンカンに含まれるℓ-メントールは、ハッカという植物から抽出されます。ℓ-メントールには、冷感刺激作用として炎症を鎮める効果があります。

d-カンフル】

キンカンに含まれるd-カンフルは、クスノキの根や枝から抽出されます。d-カンフルには局所刺激作用があり、痛み・かゆみを鎮める働きがあります。

【サリチル酸】

サリチル酸は、西洋ヤナギという植物に含まれている成分です。

ヨーロッパでは2300年前から西洋ヤナギに鎮痛効果があることが知られており、自然由来の特効薬として使われてきました。

【トウガラシチンキ】

トウガラシチンキは、唐辛子の果実から作られる成分です。唐辛子の果実が刻まれ5日間かけて抽出されます。

トウガラシチンキには患部の血行不良を改善する働きがあります。

キンカンはどうして瓶に入っているの?

キンカンを買うときに、瓶の重さや茶色い見た目が気になる・・という方もいるのではないでしょうか。

デメリットにも感じられそうな、キンカンの見た目は、実は大切な役割を担っているのです。

ガラスの瓶が品質を保つ

キンカンは、発売当初から一貫してガラスの瓶を使用しています。

プラスチックボトルが主流になっている昨今、キンカンがガラス瓶を使い続けている理由は、プラスチックの意外な性質にあります。

実はプラスチックには目に見えない小さな穴があいています。キンカンは揮発性が高い成分を配合しているため、プラスチックボトルでは中の成分が揮発してしまい品質を保つことができないのです。

キンカンの瓶の歴史と意外な人気の秘密は?

キンカンの瓶は、最初から今の形だったわけではありません。キンカンの瓶の歴史と意外な人気について紹介します。

最初は青かった?キンカン瓶の歴史

1920年代ごろに発売されたキンカンの瓶は、青や紫色で、平たい形状をしていました。

茶色い瓶になったのは戦後からです。ガラスの色を茶色にすることで遮光性が高まり、より高度な品質管理ができるようになりました。

しかし平たい瓶は中身が倒れてこぼれやすく、使いにくいという欠点もあり、おなじみの丸い瓶に進化したのは1980年ごろです。

インスタグラムで人気!キンカンのレトロ瓶

レトロな見た目をした瓶に、熱狂的なファンがいることをご存知でしょうか。

キンカンのレトロ瓶も例外ではなく、特に発売当初の平たい瓶は観賞用としてもとても人気があるのです。

最近では、キンカンのレトロ瓶をSNSのインスタグラムに投稿する人も増えています。「#日本のレトロびん」や「#金冠堂」というハッシュタグで検索すると、キンカンのレトロ瓶にヒットします。

ロングセラー商品ならではの落ち着いたデザインが人気の理由のひとつです。

キンカンの効果は虫さされだけじゃない!

天然物系の成分を使っていることは、キンカンの大きな魅力のひとつです。しかし、90年以上家庭の常備薬として親しまれている理由はこれだけじゃありません。

キンカンの効果効能は幅広く、かゆみや肩こりや腰痛、打撲、ねんざにも使えます。虫さされの薬でこれらの効果をもつ薬は、ほかにありません。

品質を守る茶色い瓶にもあらためて注目しつつ、この夏はぜひ手に取ってみてくださいね。