アクトスはどんな薬?

アクトスはインスリン抵抗性改善剤に分類され、2型糖尿病の治療に使用される処方薬です。アクトスの成分はピオグリタゾン塩酸塩です。

アクトスは食事療法・運動療法・その他の薬による治療で十分な効果がなく、インスリン抵抗性が推定される場合に使用されます。

インスリン抵抗性改善剤とは?                

肝臓や筋肉、脂肪細胞などでインスリンが正常に働かなくなった状態のことをインスリン抵抗性といいます。

インスリン抵抗性改善剤はインスリン抵抗性を改善し、肝臓や筋肉が血液中のブドウ糖をより多く取り込めるようにすることで血糖値が上がることを防ぎます。

また、インスリン抵抗性改善剤にはインスリン自体を分泌させる作用はないので、低血糖が起こりにくいとされています。

アクトスの効能・効果

アクトスは、肥満や運動不足、ストレスなどの生活習慣が原因で発病する2型糖尿病の治療に効果を発揮します。

人間の体を動かすためには、細胞が血液中に流れるブドウ糖を利用してエネルギーを分解しています。細胞がブドウ糖をエネルギーとして分解する際に必要なホルモンがインスリンです。

インスリンの分泌量が少なかったり、食べ過ぎや運動不足などで肝臓や筋肉でのインスリンの働きが悪くなると、ブドウ糖を分解できず血液中のブドウ糖が増えすぎてしまい血糖値が高くなります。血糖値が高くなった状態が糖尿病です。

アクトスは、肝臓や筋肉などがインスリンを受け入れる働きを高め、代謝を良くし正常に戻す効果があると同時に、血糖値を下げる効果も期待できます。

アクトスの副作用

アクトスにインスリンの分泌作用はないため、アクトスのみを使用している場合は低血糖が起こる可能性は低いですが、他の糖尿病薬と併用しているときには低血糖が起こる可能性があります。

また、アクトスとインスリンを併用する場合は注意が必要です。特に女性においてインスリンと併用時にむくみが現れることが報告されています。また、性別問わず肝機能障害が現れることがあります。

心疾患のある方は心不全が悪化、発症する可能性があります。

アクトスの剤形

アクトスには水で飲み込むアクトス錠15/アクトス錠30と、口の中で溶かして服用するアクトスOD錠15/アクトスOD錠30があります。

OD錠とは「口腔内崩壊錠」と呼ばれ、口の中で溶けるため水がなくても使用できることが特徴です。

舌の上で唾液を含ませ柔らかくし、そのまま舌で軽くつぶして飲み込んでください。唾液で飲み込めない場合は、水やぬるま湯を使用してもかまいません。

アクトスの用法・用量

通常、15歳以上の成人には15~30mgを1日1回朝食前または朝食後に使用します。なお、性別、年齢、症状により用量は調整されますが、45mgを上限とします。

食事療法とあわせてインスリン製剤を使用する場合は、通常、成人には15mgを1日1回朝食前又は朝食後に使用します。なお、性別、年齢、症状により用量は調整されますが、30mgを上限とします。

アクトス錠とOD錠で用法用量の違いはありません。

アクトスのジェネリック医薬品を紹介

アクトスは2017年6月に武田薬品工業株式会社から武田テバ薬品株式会社へ製造販売承認を承継しています。武田テバ薬品株式会社が販売しているアクトスのジェネリック医薬品を紹介します。

【2011年6月販売開始】
・ピオグリタゾン錠15mg「TYK」/薬価は1錠28.90円
・ピオグリタゾン錠30mg「TYK」/薬価は1錠52.40円
・ピオグリタゾン錠15mg「タイヨー」/薬価は1錠28.90円
・ピオグリタゾン錠30mg「タイヨー」/薬価は1錠52.40円

【2012年6月販売開始】
・ピオグリタゾンOD錠15mg「テバ」/薬価は1錠28.90円
・ピオグリタゾンOD錠30mg「テバ」/薬価は1錠52.40円

おわりに

アクトスなどの糖尿病に使われる薬は、症状によって量や飲み方を調整する必要があります。

定期的な医師の診断を受け、指示された用法用量を正しく守って服用しましょう。