グリメピリドとは?

グリメピリドは、糖尿病治療に使用する血糖降下剤です。

グリメピリドは、食事療法と運動療法のみで十分な効果が得られなかった2型糖尿病の方で、基本的には心臓や血管系に大きな障害がない場合に使用される薬です。

血糖値を下げるために使用する薬には、スルホニルウレア系とビグアナイド系の2つの系統があり、グリメピリドはスルホニルウレア系血糖降下剤に分類されます。

抗菌薬のサルファ剤を使用中に、偶然血糖降下作用があることが発見され、グリメピリドが開発されました。

グリメピリドの種類

グリメピリドには、水と飲み込むグリメピリド錠と、口の中で溶けて水なしでも飲めるグリメピリドOD錠があります。

OD錠は、錠剤が飲めない小児や飲み込む力が弱くなっている高齢者、でも安心して使用できる薬の種類です。

グリメピリド錠とグリメピリドOD錠に含まれるグリメピリド成分は、0.5mg・1mg・3mgの3種類があります。

グリメピリドの効果

グリメピリドは、インスリンの分泌を増やして血糖値を下げます。また、ブドウ糖に変化するグリコーゲンの量を減らすことで血糖値を上げない作用を示すと考えられています。

なお、グリメピリドのような血糖降下剤は、薬の効果があらわれるまでの時間や効果の持続時間には個人差があります。

グリメピリドの用法・用量

グリメピリドは1日1~2回、朝または朝夕、食前か食後に使用します。コップ1杯程度の十分な水で飲んでください。

グリメピリドの1日の使用量は、病状や症状の程度によって異なるため必ず医師や薬剤師の指示を守ってください。

グリメピリドとアマリールの違いは?

グリメピリドはジェネリック医薬品で、先発品がアマリールです。

先発品であるアマリールは、サノフィという製薬会社から発売されています。

錠剤は、アマリール0.5mg錠・アマリール1mg錠・アマリール3mg錠の3種類です。水なしで飲めるOD錠は、アマリールOD錠0.5mg・アマリールOD錠1mg・アマリールOD錠3mgの3種類です。

グリメピリドの副作用

グリメピリドの先発薬アマリールにおいては、臨床試験時に16.54%の方に副作用が現れたという報告があります。主な副作用は、低血糖症、γ‐GTP上昇などの検査値異常、嘔気、下痢、胃不快感などがあげられます。

また、9~16歳の子供においても、国内臨床試験において、11.4%の方に副作用が認められました。

グリメピリドでは副作用の発生頻度の試験は行われていませんが、先発薬のアマリールとほとんど同じであるといえるでしょう。

低血糖に要注意

グリメピリドでもっとも注意する副作用は低血糖です。グリメピリドを使用する方は医師から指示された低血糖症に関する対策をきちんと守ってください。

低血糖の初期症状は、脱力感・高度の空腹感・発汗などです。さらに症状がすすむと、体のふらつき・手のふるえ・動悸・頭痛・集中力低下・けいれん・興奮などがあらわれます。

普段から砂糖やブドウ糖ゼリーなどを持ち歩くようにし、低血糖症状があらわれたらすぐに摂取してください。低血糖は、いったん回復した場合でも数日間は再発することがあるため、注意が必要です。

低血糖をおこさないために食事は規則正しくとることが大切です。食事の時間が遅くなったり食事を抜いたりすると低血糖を起こしやすい状態になります。

また、体調が悪いときも、薬が効きすぎて低血糖が起こることがあります。高熱・下痢・おう吐などの症状がある場合には必ず医師の診察を受けましょう。

その他の副作用

グリメピリドの他の副作用は、貧血・白血球の減少・便秘・下痢・腹痛などです。

副作用と思われる症状があらわれた場合には、グリメピリドの使用を中止し医師や薬剤師に相談してください。

グリメピリドの使用上の注意

グリメピリドの使用中に、重い低血糖症が起こることがあります。

低血糖症を予防するためにも、医師から指示された低血糖症の対策と用法・用量を守りグリメピリドを使用してください。

グリメピリドが使用できない方

以下に該当する方はグルメピリドが使用できません。

・重症ケトーシス
・糖尿病性昏睡または前昏睡
・インスリン依存型(1型)糖尿病の方
・重い感染症の方
・手術前後の方
・重い外傷がある方
・重い肝臓の病気や腎臓の病気の方
・下痢やおう吐などの胃腸障害がある方
・グリメピリドの成分やスルホンアミド系の薬に過敏症のある方

妊娠中・授乳中の使用

スルホニルウレア系の薬は胎盤を通過するという報告があり、妊娠中に使用すると形態異常の新生児が生まれることが認められています。そのため、妊婦や妊娠している可能性のある方はグリメピリドが使用できません。

授乳中の方はグリメピリドの使用は医師に確認するようにしましょう。

グリメピリドの使用に注意する方

肝機能障害の方・腎機能障害の方・脳下垂体機能不全または副腎機能不全の方は、低血糖を起こすおそれがあるためグリメピリドの使用後に体調の変化に注意が必要です。

栄養不良状態の方・不規則な食事をする方・食事の量が不足している方・衰弱状態の方・激しい運動をする方・大量飲酒者は、グリメピリドの使用量を減らすといった対策が必要になるため、あらかじめ医師にその旨を伝えましょう。

また、車の運転をする方や高所での作業をする方もあらかじめ医師に相談することが大切です。

生活の中の注意

医師に禁酒を指示された方は、低血糖を予防するために必ず禁酒をしましょう。また、高齢者は、血糖降下剤が効きすぎて低血糖を起こすことがあります。

薬の作用を家族全員で理解し、正しく使用するように協力しましょう。

グリメピリドとの併用に注意する薬

グリメピリドと飲み合わせに注意する薬はたくさんあります。

現在使用中の薬がある方は必ず医師に申告してください。薬によってはグリメピリドと併用すると、血糖降下剤の効果を強め低血糖がおこることがありたいへん危険です。

グリメピリドに加えて食事・運動療法を

血糖降下剤のグリメピリドは、糖尿病治療の基本である食事療法と運動療法を十分に行い効果がなかった場合に使用します。

薬の効果を上げるために、グリメピリドを使用しはじめてからも食事療法と運動療法は続ける必要があります。

特に、肥満の方には薬の効きが悪いため食事療法と運動療法で肥満を解消しましょう。

体重や血糖値などを調べる検査を医師から指示されている方は、検査を必ず受けてください。検査の際は食事量を正しく報告しましょう。

おわりに

グリメピリドは血糖降下剤で血糖値を下げるはたらきをし、2型糖尿病の治療に使用します。食事療法と運動療法で効果が不十分な方にグリメピリドが使用されます。

低血糖の副作用があらわれる場合があるので、必ず医師から指示された低血糖症の対策を守ってグリメピリドを使用してください。低血糖を起こさないために食事は一日三食規則正しくとりましょう。