ケロリンは鎮痛薬

「ケロリン」と聞いたらほとんどの人が銭湯にある黄色いプラスチック桶を想像するのではないでしょうか?

レトロな雑貨としても人気の高いケロリンの洗い桶。最近では、テルマエロマエやケロロ軍曹とのコラボの影響もあり若者の間でも人気があるとのこと。

そもそも、「ケロリン」てなに?洗い桶としての認知度は高いのですが、その「ケロリン」がお薬だということを知らない人は意外に多いようです。

1包飲めば痛みがケロッと治まる「ケロリン」

ケロリンは100年近い歴史のある解熱鎮痛薬です。成分は発売当初から変わらず次の3つが配合されています。

・アスピリン(アセチルサリチル酸)・・・非ピリン系の鎮痛成分。
・ケイヒ(桂皮)・・・・生薬。胃の粘膜の保護。
・無水カフェイン・・・倦怠感やだるさを解消。

ケロリンの鎮痛成分アスピリンはアセチルサリチル酸という非ピリン系の鎮痛成分です。中枢神経に作用し痛みの原因物質であるプロスタグランジンの産出を抑えて、発熱や炎症を和らげます。

アスピリンを配合した鎮痛薬にはケロリン以外に成分名がそのまま製品名になっている「アスピリン」(バイエル)や、「バファリン」(ライオン)、「エキセドリンA錠」(ライオン)などがあります。

アスピリンは速効性が高く強い効き目のある鎮痛成分として、世界中の鎮痛薬で使われています。

アスピリン製剤の注意点

①胃腸を荒らす。
②15歳以下の子どもは服用できない。
③アスピリンアレルギー

・アスピリンは「非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs(エヌサイズ)」と呼ばれるグループに属しているお薬で、このNSAIDsは胃を荒らしやすいのです。従って、空腹時の服用はおすすめしません。食後か、どうしても食欲がないときは、牛乳やビスケットを食べてから服用しましょう。

・15歳以下は服用できません。15歳以下の子どもが服用するとライ症候群(急性脳症、肝臓の脂肪沈着など)という命に関わる病気を引き起こす危険があります。誤って子どもが服用してしまわないように子どもの手の届かないところに保管するようにしてください。

・アスピリンアレルギーとはアスピリンだけではなく解熱鎮痛剤全般に起こるぜんそくや呼吸困難、鼻炎、じんましんなどのアレルギー症状です。アスピリン、非アスピリン、ピリン、非ピリンなど関係なくほとんどの解熱鎮痛剤が原因となります。もともと喘息もちの方は注意が必要ですので医師や薬剤師に相談してから服用を決めましょう。

ケロリンのその他の成分「ケイヒ(桂皮)」と「無水カフェイン」

ケロリンにはアスピリンの他に生薬のケイヒと無水カフェインが配合されています。

先ほど述べたようにアスピリンには胃を荒らす副作用があるので、それを緩和する目的と、より高い鎮痛効果のために生薬のケイヒを配合しているようです。ケイヒには他にも血流をよくして体をあたためるなど風邪の症状の改善にも一役買います。

そして、これに倦怠感やむくみ、頭重の解消に効果的な無水カフェインが加わりケロリンとなります。

ケロリンの基本情報

添付文書にも記載されている基本情報を確認しましょう。

効能効果

頭痛、歯痛、抜歯後の疼痛、咽頭痛、耳痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛、肩こり痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、月経痛(生理痛)、外傷痛の鎮痛
悪寒、発熱時の解熱

用法・用量

次の量を1日2回食後に水またはぬるま湯で服用してください。服用間隔は6時間以上おいてください。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15歳以上) 2錠 2回
15歳未満 ×服用しないこと

 

使用上の注意や副作用について(抜粋)

服用する前に必ず添付文書をよく読んで、内容を確認してから服用してください。

服用できない人

・同成分の薬でアレルギー症状をおこしたことがある人
・ケロリンまたは他の解熱鎮痛薬やかぜ薬でぜんそくをおこしたことがある人
・15歳未満の小児
・出産予定日12週以内の妊婦

してはいけないこと

・ケロリン服用中の他の解熱鎮痛薬やかぜ薬の服用
・服用前後は飲酒NG
・長期連用しないこと

相談

次にあげる人は医師または薬剤師、登録販売者に相談して下さい。

・医師または歯科医師の治療を受けている人
・妊婦または妊娠していると思われる人
・授乳中の人
・高齢者
・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
・次の診断を受けた人
心臓病、腎臓病、肝臓病、胃・十二指腸潰瘍

副作用について(抜粋)

皮ふ:発疹・発赤、かゆみ、青あざができる。
消化器:吐き気・嘔吐、食欲不振、胸やけ、胃もたれ、腹痛、下痢、血便、胃腸出血
精神神経系:めまい
その他:鼻血、歯茎の出血、出血が止まりにくい、出血、発熱、のどの痛み、背中の痛み、過度の体温低下

重篤な症状

アナフィラキシーショック:服用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁があらわれる。
スティーブンス・ジョンソン症候群:高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、のどの痛み、皮膚の広範囲の発疹発赤が持続したり、急激に悪化する。
肝機能障害:高熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振などがあらわれる。
ぜんそく:息をするときゼーゼー、ヒューヒューと鳴る、息苦しい等があらわれる。
再生不良性貧血:青あざ、鼻血、歯茎の出血、発熱、皮膚や粘膜が青白く見える、疲労感、動悸、息切れ、気分が悪くなりくらっとする、血尿などがあらわれる。

ケロリンの購入

ケロリンチュアブル

ケロリンIBカプレット

おわりに

現在はイブプロフェンやアセトアミノフェンなど数種類の鎮痛薬がありますが、100年ほど前、ケロリンが発売した当初の日本では「生薬」のお薬が主流で、アスピリンなど当時「洋薬」と呼ばれていた化学成分が使われているケロリンは珍しく、その速効性と強い効き目で爆発的な人気を得たそうです。

今でも、懐かしいパッケージと確かな効き目で愛され続けています。

ケロリンを服用する際は用法・用量を正しく守って、5~6日しても症状の改善が見られなかったり、違和感があったら直ちに服用を中止して医療機関(内科など)の診療を受けるようにしてください。