ケロリンはどんな薬?

ケロリンは大正時代から100年以上の長い歴史を持つ解熱鎮痛薬です。

つらい頭痛や生理痛がケロッと治ることから名付けられた薬「ケロリン」。

トレードマークとなる黄色いケロリン桶は全国の銭湯や温泉、ゴルフ場などの浴室で見かけたことのある方もいることでしょう。

発売当初から西洋薬と漢方薬それぞれのよさを生かした配合が特徴で、現在も基本的なこだわりは受け継がれています。

ケロリンの成分と効果

ケロリンの中心となっている成分は次の3つです。

・アスピリン(アセチルサリチル酸)
非ピリン系の解熱鎮痛成分。中枢神経に作用して痛みの原因物質プロスタグランジンの産出を抑えて解熱・鎮痛効果を発揮します。胃腸障害の副作用が起こりやすいので、なるべく空腹時をさけて、食後に使用します。

・ケイヒ
解熱・鎮痛・健胃作用からさまざまな漢方薬に使用されている生薬です。

・無水カフェイン
脳血管の緊張をやわらげたり、血流を改善する作用がある成分。頭痛や倦怠感、むくみを緩和します。

ケロリンの効能・効果

●頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛・外傷痛の鎮痛。

●悪寒・発熱時の解熱

6種類のケロリンの違いを解説!

現在解熱鎮痛薬のケロリンシリーズは6種類あり、アスピリン以外の解熱鎮痛成分を含む薬も販売されています。成分の特徴や飲みやすさなどで使い分けてください。

ケロリン

ケロリンシリーズの中でも一番コンパクトな分包タイプのケロリンです。主要成分はアセチルサリチル酸、ケイヒ末、無水カフェインです。

眠くなる成分が含まれていないので、学校や会社があるときや、車を運転するときなども安心して使用できます。

15歳以上の方は、1回1包を1日2回まで、なるべく空腹時をさけて使用してください。また、服用間隔は6時間以上あけてください。

ケロリンA錠

ケロリンA錠は、基本のケロリンに乾燥水酸化アルミニウムゲルを配合。胃酸の中和や、胃粘膜の保護作用が強化されています。

飲みやすい小粒の錠剤で、眠くなる成分は含まれていません。

15歳以上の方は、1回2錠を1日2回まで、なるべく空腹時をさけて使用してください。また、服用間隔は6時間以上あけてください。

ケロリンチュアブル

ケロリンチュアブルは水なしで飲める便利な錠剤です。細かくかみ砕いてから唾液で溶かして飲んでください。すっきとした味が特徴です。

基本のケロリンと同じ解熱鎮痛成分アスピリン(アセチルサリチル酸)をメインに、胃粘膜を保護するアミノ酢酸を加えた処方で、眠くなる成分は含まれていません。

15歳以上の方は、1回1錠を1日3回まで、なるべく空腹時をさけて使用してください。また、服用間隔は4時間以上あけてください。

ケロリンIBカプレット

ケロリンIBカプレットは従来のケロリンと違い、解熱鎮痛成分にイブプロフェンを使用しているのが特徴です。アリルイソプロピルアセチル尿素とイブプロフェンの鎮痛作用が痛みをしずめ、生理前のイライラ感もおさえます。

イブプロフェンは眠気が起こることがある成分です。薬の使用後に眠気がでることがあるので、車の運転や機械の操作などは控えてください。

15歳以上の方は、1回1錠を1日3回まで、なるべく空腹時をさけて使用してください。また、服用間隔は4時間以上あけてください。

ケロリン錠S

ケロリン錠S

ケロリン錠Sは「ケロリン」から生薬ケイヒを取り除いたシンプルな処方で、眠くなる成分も含まれていません。従来の錠剤よりさらに小粒になり、飲みやすくなっています。

解熱鎮痛作用が強いのが特徴ですが、腹痛や吐き気、食欲不振などの副作用があらわれる可能性があります。

15歳以上の方は、1回2錠を1日2回まで、なるべく空腹時をさけて使用してください。また、服用間隔は6時間以上あけてください

ケロリンT

ケロリンTは「ケロリン」にアセトアミノフェンが加わって、解熱鎮痛作用が強化された顆粒の薬です。

温熱中枢および痛覚中枢に働いて悪寒、発熱、頭痛、関節の痛みなどにすぐれた効果を発揮します。

15歳以上の方は、1回1包、1日2回まで、なるべく空腹時をさけて使用してください。また、服用間隔は6時間以上あけてください。

ケロリンの使用上の注意

以下に当てはまる方は「ケロリン」をはじめとするケロリンシリーズの解熱鎮痛薬を使用できません。

ケロリンシリーズを使用できない人

・ケロリンまたはケロリンに含まれる成分でアレルギー症状を起こしたことがある方
・ケロリンまたは他の解熱鎮痛薬、風邪薬を飲んで喘息を起こしたことがある方
・15歳未満の方
・出産予定日12週以内の妊婦

ケロリンシリーズにはアスピリン(アセチルサリチル酸)のほか、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛成分が使用されています。これらの成分で過去にアレルギー症状を起こしたことがある方や喘息を起こしたことがある方は、ケロリンシリーズを使用しないでください。

アスピリン(アセチルサリチル酸)は15歳未満の方が使用するとライ症候群(急性脳症、肝臓の脂肪沈着など)という命の関わる病気を起こす危険性があります。「ケロリンIBカプレット」はアスピリンが含まれていませんが、同じように15歳未満の方は使用できません。

飲み合わせの注意

ケロリンシリーズを服用中は、他の解熱鎮痛薬、風邪薬、鎮静薬を使用しないでください。「ケロリンIBカプレット」に含まれるイブプロフェンは眠気を起こしやすい成分なので、乗り物酔いの薬も併用できません。

アルコールを摂取すると鎮静作用が強まるため、ケロリンシリーズの服用前後は飲酒しないでください。

ケロリンシリーズの副作用

ケロリンシリーズの使用では、中心的な成分であるアスピリン(アセチルサリチル酸)の副作用に注意が必要です。

・胃腸障害
アスピリンの副作用でもっとも多く、腹痛、吐き気、食欲不振、胸焼けなどのほか、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが現れる場合があります。

・出血傾向
アスピリンには抗血小板作用があるため、副作用として青あざができやすい、鼻血や歯茎の出血、出血が止まりにくいなどの症状が現れることがあります。

重篤な副作用

まれに次のような重篤な副作用の症状が起こることがあります。その場合はただちにケロリンの使用を中止し医師の診療を受けてください。

・ショック(アナフィラキシー)
使用後すぐに皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、息苦しさ、動悸などが現れる

・スティーブンス・ジョンソン症候群
高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、皮膚の広範囲の発疹などが持続したり、急激に悪化する

・肝機能障害
発熱、かゆみ、発疹、黄疸、全身のだるさ、食欲不振などが現れる

・ぜんそく
息をするときゼーゼー、ヒューヒューと鳴る、息苦しいなどが現れる

・再生不良性貧血
青あざ、鼻血、歯茎の出血、発熱、疲労感、動悸、息切れ、血尿などが現れる

おわりに

ケロリンはさまざまな種類があり、含まれる成分や効果、用法・用量などがそれぞれ違います。

また、ケロリンを5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医師の診療を受けてください。

出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ