ジスロマックの効果

ジスロマックはマクロライド系の抗生物質です。

抗生物質の効き目は、「殺菌的」と「静菌的」に分類されます。殺菌的とは菌を殺す作用で、静菌的とは菌の発育を抑える作用のことです。

ジスロマックは基本的には静菌的に作用する薬です。静菌的に働くので効かないと誤解される方もいますが、マクロライド系抗生物質はさまざまな菌へ効果を示します。

また黄色ブドウ球菌及びインフルエンザ菌に対しては殺菌的な作用を示すこともあります。

ジスロマックの特徴として、組織への移行性が優れており、歯周病の原因菌や性病の原因となるクラミジアにも効果を示します。

ただし、淋菌に関しては、適応があるものの耐性菌が多いため、通常は第一選択としては使われず、日本性病学会が推奨している多剤併用療法にて治療されます。

なお、ジスロマックは医師の診断と処方が必要な処方薬です。

ジスロマックの効果時間

薬の血液中での濃度が最大の状態になるのは薬を飲んでから約2.5時間後です。その後、血液中の濃度が半分になるのは65時間後です。

用法通り飲みきれば、効果は7日間持続するとされています。服用してから4日目以降になっても効果を感じられない場合は医師に確認しましょう。

ジスロマックの用法・用量

ジスロマックは剤形によって用法・用量が異なります。医師に指示された用法・用量を守って正しく服用しましょう。

SR成人用ドライシロップの場合

成人は、2gを使用時に水と混ぜ合わせて空腹時に1回使用します。

小児用カプセル・小児用細粒の場合

小児には体重1kgあたり10mgを1日1回、3日間使用します。ただし、1日量は成人の最大投与量500mgを超えないものとします。

錠剤250mgの場合

錠剤の場合は適応する症状によって用法・用量が異なります。

【深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎の場合】

成人にはアジスロマイシンとして、500mgを1日1回、3日間合計1.5gを使用します。

【尿道炎、子宮頸管炎の場合】

成人にはアジスロマイシンとして、1000mgを1回使用します。

【骨盤内炎症性疾患の場合】

成人にはアジスロマイシン注射剤による治療を行った後、アジスロマイシンとして250mgを1日1回使用します。

錠剤600mgの場合

【エイズにともなう症状の発症抑制として使用する場合】

成人にはアジスロマイシンとして、1200mgを週1回使用します。

【治療として使用する場合】

成人にはアジスロマイシンとして、600mgを1日1回使用します。

ジスロマックの副作用

ジスロマックの主な副作用は、下痢・吐き気・腹痛・胃炎・頭痛・めまいなどです。

重大な副作用は滅多に起きませんが、ショック・アナフィラキシー・中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)・薬剤性過敏症症候群・肝炎などの肝機能障害・急性腎不全・大腸炎・肺炎・QT延長・心室性頻脈が現れることがあります。

下痢の副作用

下痢はジスロマックで最も多い副作用とされています。

一般的な抗生剤は腸内の細菌にも影響するため、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れて腸内環境が乱れることがあります。

腸内環境が乱れると、しっかりと食べ物を分解・吸収できずに下痢になってしまいます。ひどい下痢になった場合は脱水につながることもあるので、早めに医師と相談しましょう。

ジスロマックの使用上の注意

ジスロマックの成分であるアジスロマイシンに対して、過去に過敏症を起こしたことのある方は使用できません。

また、ジスロマックを服用後に意識障害などがあらわれる可能性があるため、自動車の運転など危険をともなう機械の操作を行う際は注意してください。

アルコールとの併用

ジスロマックの添付文書上は、アルコールは併用注意となっていません。

しかし、アルコールを飲むと腸管の水分が吸収されにくくなり、下痢になりやすくなることからジスロマックと一緒に飲むことはおすすめできません。

また一般的に、アルコールは薬の吸収や代謝、排泄にも影響するのではないかといわれています。

妊婦・授乳婦・小児のジスロマックの使用について

妊婦または妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用します。

授乳婦への使用は避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず使用する場合は、薬が効いている時間の授乳を中止しましょう。

低出生体重児、新生児、乳児または7歳未満の小児への使用は、国内においての使用経験がないため、安全性が確立されていません。

ジスロマックの個人輸入

ジスロマックをはじめ薬を個人輸入した場合、医薬品の品質や有効性、安全性は日本では保証されていません。

また、日本国内で扱われている医薬品については、重大な健康被害が生じた場合、「医薬品副作用被害救済制度」と呼ばれる公的制度が適用されます。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。

医薬品を使用する場合は、国内の医療機関で処方された薬を使用することをおすすめします。

おわりに

ジスロマックは幅広い菌に効果を示す薬で、さまざまな感染症に使用されています。しかし、医療機関で多用されることで薬に耐性のある菌も徐々に増えてきています。

耐性菌を増やさないためにも、医師から指示された量をしっかりと飲みきることが大切です。