アダラートとは

アダラートは主に高血圧の治療に用いられますが、狭心症の治療にも使用される薬です。

アダラートは今までに、アダラートカプセル・アダラートL錠・アダラートCR錠という順番で発売され、副作用や効果の現れ方などに改良が加えられてきました。

CR錠の特徴

アダラートCR錠のCRは、有効成分を徐々に放出するようにコントロールする薬のことを指します。アダラートCR錠は有効成分であるニフェジピンが徐々に放出されるため、急激な有効成分の吸収を防ぎ、副作用を軽くし、穏やかに効果を持続させる特徴があります。

アダラートCR錠の効果

アダラートはカルシウム拮抗薬という種類に分類されます。筋肉を収縮するカルシウムの働きを阻害し、高血圧の改善や狭心症の発作を防ぐ作用があります。

効能又は効果

●高血圧症,腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症

●狭心症,異型狭心症

アダラートアダラートCR錠10mg/ アダラートCR錠20mg/ アダラートCR錠40mg 添付文書

高血圧への効果

アダラートは血管の収縮や弛緩を調節する血管平滑筋に作用します。血管平滑筋には適切な血流を調節する役割があります。血管平滑筋が収縮すると血管も収縮して血流量が減り、弛緩すると血管が拡張して血流量が上がります。

アダラートは筋肉を収縮させるカルシウムが血管平滑筋に入ることを抑え、血管を広げ血圧を下げます。

狭心症への効果

アダラートはカルシウムが心筋(心臓の筋肉)に入ることも防ぐため、狭心症にも用いられます。

狭心症は心筋の酸素不足により起こる病気です。アダラートは心臓の血管である冠動脈を広げて心筋への酸素の供給を増加させたり、心筋の収縮を抑えて酸素の需要を下げる作用があります。

冠動脈のけいれんを抑えて酸素の供給を増加させる作用もあるため、けいれん性の異型狭心症にも使われます。

アダラートCR錠の副作用

主な副作用として、頭痛・むくみ・頻尿・動悸・顔のほてり・めまい・倦怠感・吐き気・便秘・かゆみなどが起きることがあります。

めまいがあらわれる恐れがあるため、自動車の運転や高所での作業など、危険をともなう機械の操作には注意が必要です。

また、頻度はまれですが重大な副作用として、紅皮症・無顆粒球症・血小板減少・肝機能障害・黄疸・意識障害があらわれるおそれがあります。

副作用と見られる症状が出た場合は、医師や薬剤師に相談をしましょう。

アダラートCR錠の用法・用量

アダラートCR錠は穏やかに効果を発揮し持続する特徴により、1日1回の使用で効果が24時間持続します。

用法及び用量

●高血圧症

通常,成人にはニフェジピンとして20~40mgを1日1回経口投与する.ただし,1日10~20mgより投与を開始し,必要に応じ漸次増量する.なお,1日40mgで効果不十分な場合には,1回40mg1日2回まで増量できる.

●腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症

通常,成人にはニフェジピンとして20~40mgを1日1回経口投与する.ただし,1日10~20mgより投与を開始し,必要に応じ漸次増量する.

●狭心症,異型狭心症

通常,成人にはニフェジピンとして40mgを1日1回経口投与する.なお,症状に応じ適宜増減するが,最高用量は1日1回60mgとする.

アダラートアダラートCR錠10mg/ アダラートCR錠20mg/ アダラートCR錠40mg 添付文書

アダラートの舌下使用は禁止

アダラートカプセルの添付文書では、アダラートの即効性を期待しての舌下使用をしないよう注意が促されています。舌下での使用は過度の血圧低下や反射性頻脈を起こすおそれがあります。

アダラートCR錠はアダラートカプセルとは異なり、効果が穏やかに出るように改良されていますが、舌下で使用する薬ではありません。必ず適切な用法・用量を守って使用しましょう。

アダラートCR錠使用上の注意点

グレープフルーツジュースとの飲み合わせ

アダラートCR錠とグレープフルーツジュースを同時に飲むことは避けましょう。アダラートCR錠の作用が強くなりすぎる恐れがあります。

妊婦や授乳婦の使用について

妊娠20週未満の方や妊娠している可能性のある方は、アダラートCR錠を使用できません。

また、授乳中の方も使用を避けましょう。やむを得ず使用する場合は授乳を中止します。

妊娠中や妊娠の可能性がある場合や授乳中の場合は、必ず医師にその旨を伝えてください。

アダラートCR錠のジェネリック医薬品

アダラートCR錠は複数の会社から、ニフェジピンCR錠やニフェランタンCR錠という名称でジェネリック医薬品が発売されています。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と主成分の量が同じで効果も同じとされていますが、研究開発費が抑えられているため安価なのが特徴です。

アダラートCR錠とジェネリックの薬価

アダラートCR錠の薬価は10mgで17.3円/錠です。ジェネリック医薬品では10mgで7.5〜8.7円/錠ですが、ほとんどのジェネリック医薬品が7.5円/錠で販売されています。(2017年8月現在)

ジェネリック医薬品を希望する場合は、医師や薬剤師に相談してみましょう。

おわりに

アダラートは1976年にアダラートカプセルが、その後、アダラートL錠、アダラートCR錠が発売されました。また、CR錠にはサイズの小さくスモール錠が発売されるなど、改良され進化をしてきた薬です。

さらに、2013年にはアダラートCR錠1日1回40gの使用で効果が不十分な方に対して、1日80mgまで使用ができるようになりました。

しかし、用法・用量は自己判断で変更してはいけません。必ず医師や薬剤師に相談して正しく使用することが大切です。

出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ