ディフェリンゲルについて解説!効果・副作用・妊娠中の使用についても説明

ディフェリンゲル・ニキビを保険適用で治療する薬!

思春期のみならず、大人になってからも悩みの種となるニキビ。実は保険適用で治療できる薬があることをご存知ですか?

その名は「ディフェリンゲル」。 欧米ではディフェリンゲルは、10年以上前からニキビの第一選択薬として処方されています。

日本では、皮膚科医がニキビ治療を行う上での指針となる「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」にて、ディフェリンゲルが使用を強く推奨する「推奨度A」に選ばれました。

ニキビに悩む方には朗報ですが、ディフェリンゲルの副作用や、どんなニキビに効果があるのか?治療期間など、疑問を持たれる方も多いかと思います。

そこで、今回は「ディフェリンゲル」の効果や副作用、使い方、注意点に注目。分かりやすく解説していきます。


 

ディフェリンゲルの効果は?白ニキビ、赤ニキビ、ニキビ跡に効く?

「ディフェリンゲル」というのは商品名で、「アダパレン」という成分を0.1%含有するニキビ治療薬のことを指します。
これまで保険治療で処方されていたニキビ治療薬(抗菌剤)は、殺菌して炎症を抑えることが特徴でした。
一方のディフェリンゲルは、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌や、毛穴の詰まりに作用することが特徴。
つまりディフェリンゲルは、抗菌剤では効果のなかった「毛穴の詰まりを取り除く」効果が期待できるのです。

思春期ニキビも大人ニキビも、皮脂がたまって毛穴の詰まる「白ニキビ」が始まり。
白ニキビに細菌の増殖によって炎症が起こると「赤ニキビ」に変化し、赤ニキビの壁が破れると、ニキビ跡や色素沈着が起こります。

ディフェリンゲルが効果を発揮するのは、白ニキビや赤ニキビといった比較的軽症~中等度のときです。
残念ながら、ディフェリンゲルにはニキビ跡の治療は期待できません。ニキビ治療は、早い段階で適切な治療を行うことがとても大切なのです。

ディフェリンゲルの効果が出るまでの期間は?

肌の慢性疾患ともいわれるニキビは、皮膚科へ行けば即効で治療できるものではありません。
ディフェリンゲルを単独で使用した場合、ニキビが半分になるまで約1ヶ月半はかかるとされています。
1年間の通院でニキビは10分の1程度に減るといわれていますが、ニキビが全くできなくなる・・ということは難しいでしょう。

ニキビは睡眠や食事といった生活習慣が大きく関わっているので、薬の治療と並行して根気よく生活サイクルを見直す必要があります。

 

ディフェリンゲルの副作用(随伴症状)について

「ディフェリンゲルには副作用があると聞いた」という人は少なくありません。
ディフェインゲルを使用するかどうか悩むとき、一番気になる点はこの副作用ではないでしょうか?
現に、ディフェリンゲルを使用した人の80%に副作用がみられたとされています。

しかし、この副作用はディフェリンゲルが効力を発揮していることに伴って生じる「随伴症状」ともいえるのです。
以下の副作用は使用開始から2週間ほど現れることが多いですが、1ヶ月ほどで自然に収まっていきます。

・乾燥
・ヒリヒリした痛み
・痒み
・肌が赤くなる
・皮膚が剥がれ落ちる(落屑)

一時的な肌状態の悪化を乗り越えた先には、ニキビ肌の改善が待っています。
「副作用が出たってことは合わないってことだ」と、自己判断でディフェリンゲルの使用を中止することはやめましょう。
あまりにも副作用が辛い場合は、医師に相談したうえで使用を中止してください。
 

ディフェリンゲルの使い方―洗顔・化粧水・塗り方まで

ディフェリンゲルの使い方をみていきましょう。
端的に説明すると、「洗顔」→「化粧水などでスキンケア」→「ディフェリンゲルを塗る」という順番になります。
使用回数は1日1回。就寝前、顔のみに使用しましょう。

ディフェリンゲルの使い方:1「洗顔」

「間違った洗顔」がニキビの原因となっている人が多いことをご存知ですか?
ニキビ治療のため、いま一度、正しい洗顔方法をおさらいしてみましょう。

1)洗顔料は十分に泡立て、やさしく洗う

洗顔料の泡立てが不十分な状態で、強くこするように洗う人が非常に多いです。こうした洗顔はニキビの炎症の悪化や、最悪、色素沈着の原因ともなります。洗顔料を泡立てるには、以下の点に注意しましょう

・手をきれいに洗う
・正しい分量の洗顔料を使う
・手のひらを「く」の字にして、空気を含ませながら泡立てる
・2~3回、数量の水を泡に加えながら泡立てる

2)洗顔料のすすぎは丁寧に

髪の生え際などのすすぎ残しは、ニキビの原因になるので注意しましょう

3)水分を拭き取るときは押さえるように

水分のふき取りは、やわらかい清潔なタオルで押さえるようにしましょう。

ディフェリンゲルの使い方:2「化粧水・乳液でスキンケア」

ディフェリンゲルを使う場合、化粧水や乳液を使ったスキンケアは先に行いましょう。
化粧水の使い方のコツは「手の平を使って、数回に分けて肌になじませる」こと。
頬やおでこは十分ケアしても、あごや鼻の周りは十分に化粧水がしみ込んでいないケースがあります。
まんべんなく、丁寧にケアしましょう。

ディフェリンゲルの使い方:3「ディフェリンゲルを塗りましょう」

最後にディフェリンゲルの登場です。
使用する量の目安は、「大人の人差し指の第一関節の長さ」程度。
ニキビができている部分やその周囲を中心に顔全体へ、薄く、まんべんなく塗ります。

ただし、擦り込むように強く塗らないでください。
また皮膚が薄い目の周りや唇、鼻の粘膜に近い部分の使用は控えるほか、傷や湿疹があるところには使わないようにしましょう。

ディフェリンゲル、塗り忘れちゃったら・・どうする?

「昨日の夜、ディフェリンゲル塗るの忘れちゃった!」という場合も
1日当たりの用量を守りましょう。
昨日の分も塗ろうと、1日2回使用したり、2倍の量を塗るのはNGです。

 

ディフェリンゲル使用上の注意点

つづいて、ディフェリンゲルを使用する際の注意点です。
必ず注意点を守って、使用するよう心掛けてください。

〇ほかの塗り薬と併用する場合は、事前に医師に相談すること
〇なめたり飲んだりしないこと
〇目に入ったらすぐに洗い流すこと
〇過度の紫外線を浴びることは避けること
(外出時には日焼け止めや日傘、帽子の使用をお勧めします)
〇他の人と使いまわすことはしない
〇自己判断での使用中止は行わず、医師に相談すること
〇12才未満の小児は使用不可
 

ディフェリンゲル、費用の目安は?

ディフェリンゲルの費用の目安は、1ヶ月あたり保険適用(3割負担)で、約600円程とされています。
この価格なら、学生の思春期ニキビの場合でも治療にのぞめるのではないでしょうか?

 

ディフェリンゲル、妊娠中の使用について

ディフェリンゲルは妊娠中の方や、妊娠している可能性のある方、また使用中に妊娠を希望する方の使用を禁止しています。
外用薬であるディフェリンゲルが体内に吸収される危険性は、ほどんどないとされています。
しかし、ディフェリンゲルに含まれる成分「アダパレン」を誘導する「レチノイド」には胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、念のため禁止しているのです。

ディフェリンゲル使用中に妊娠が分かった場合は、すぐに使用中止して、必ず医師に相談しましょう。

授乳中の使用も禁止

妊娠中のみならず、授乳中もディフェリンゲルの使用は控えましょう。
やむを得ず、ディフェリンゲルを使用する場合は、授乳を行わないようにしてください。

 

さいごに:ニキビが生活に与える影響は大きい

保険適用のニキビ治療薬の中でも、特に効果が高いとされる「ディフェリンゲル」について、お分かりいただけましたか?
日本人の9割は経験するといわれるニキビ。ポツッとひとつニキビができただけで、メイクや外出が憂鬱になった経験は、誰もが通ってきた道ではないでしょうか?
大人だけではなく子どもたちにとってもニキビは大きな問題で、中高生の2%がニキビが原因でいじめられた経験があると答えています。

たかがニキビ、されどニキビ。生活に与える影響は大きいです。

ニキビ治療は、ニキビ跡や色素沈着になる前の早期治療が肝心。
治療法のひとつとして、「ディフェリンゲル」が気になった方は、ぜひ皮膚科で相談してみましょう。


(image by Photo AC)
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