デプロメールは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)という種類に分類される抗うつ薬です。

この記事では、デプロメールの効果と副作用、離脱症状などについて解説します。

デプロメールの効果

デプロメールは、うつ病・うつ状態、強迫性障害、社会不安障害の症状に処方されます。

不安や落ち込みには脳内のセロトニンという神経伝達物質が関わっており、セロトニンの量が減少すると、不安を感じたり、うつ状態になるといわれています。

デプロメールには、脳内に放出されたセロトニンの神経細胞への再取り込みを阻害して、脳内のセロトニンを増やす働きがあります。

デプロメールの効果時間・半減期

デプロメールに限らず、抗うつ薬は飲んですぐに効果が現れるわけではありません。2週間から4週間程度デプロメールを飲み続けることで、効果が出はじめます。

また、使用量により異なりますが、半減期(血液中の薬の濃度が半分になる時間)が約9~14時間と他のSSRIより短めです。そのため、1日2回の使用となります。

デプロメールが効かないときは?

抗うつ薬の種類により、個人によって相性が異なります。しばらく使用しても効果が感じられない場合は、担当の医師に相談してみましょう。ほかの抗うつ薬に切り替えることで症状を改善できる場合もあります。

デプロメールの副作用

デプロメールの主な副作用には、吐き気、眠気、口の渇き、便秘、倦怠感、腹痛、食欲不振、不眠、下痢などがあります。

眠気

ほかの抗うつ薬と同じように、デプロメールにも眠気の副作用があります。そのため、自動車の運転など危険をともなう機械を操作する際には十分に注意する必要があります。

また、日中眠気が強くなったりして生活に支障が出る場合は、薬を飲む時間を少しずらすなどの対処法をとります。

眠気の副作用が強い場合は、使用のタイミングについても医師に相談しましょう。

吐き気

デプロメールの使用を始めた最初は、吐き気が起こることがあります。ほとんどの場合は薬を飲み続けることにより、症状が治まっていきます。

デプロメールを飲むと太る?痩せる?

デプロメールの副作用には体重増加がありますが、発生頻度は1%未満となっています。

デプロメールを使用して太ったという方がいますが、薬の副作用というより症状が改善し食欲が増したことにより、結果的に体重が増加した可能性が高いといえます。

また、デプロメールの副作用には食欲不振があり、0.1~5%未満の発生頻度となっています。そのため、デプロメールを使用して痩せるという方もいます。

デプロメールの離脱症状と減薬

デプロメールの使用量を急に減らしたり使用を中止すると、頭痛、吐き気、めまい、不安感、不眠、集中力低下などの離脱症状があらわれることがあります。

そのため、減薬や使用を中止する場合は、少しずつ時間をかけて量を減らす必要があります。自己判断での使用はせず、医師の指示にしたがってください。

デプロメールの飲み方と飲み合わせ

通常成人は、成分であるフルボキサミンマレイン酸塩として1日50mgを初期用量として、1日150mgまで増量し、1日2回にわけて使用します。なお、使用量は年齢・症状によって医師の判断により調整されるため、医師の指示に従って使用してください。

飲み忘れた場合は、決して2回分を一度に飲まないでください。気がついたときにできるだけ早く1回分を飲むようにしましょう。次の飲む時間が近い場合は1回飛ばして、次の時間に1回分を飲んでください。

デプロメールと一緒に使用できない薬

次の薬は、デプロメールと一緒に使用しないでください。薬の作用が強く現れたり、副作用が起こることがあります。

・モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤(セレギリン塩酸塩(エフピー))
・ピモジド(オーラップ)
・チザニジン塩酸塩(テルネリン)
・ラメルテオン(ロゼレム)

カフェインとの飲み合わせ

カフェインとデプロメールとの相互作用は報告されていないため、併用については注意喚起されていません。

アルコールとの飲み合わせ

他の抗うつ薬で作用の増強が報告されているため、パロキセチンの使用中は飲酒を避けてください。

デプロメールの種類とジェネリック

デプロメールには、デプロメール錠25、デプロメール錠50、デプロメール錠75の3種類があり、数字は成分であるフルボキサミンマレイン酸塩錠の配合量を示しています。

デプロメールとルボックスは同じ薬

デプロメールと同じ成分が配合されている薬にルボックスがあり、ルボックス錠25、ルボックス錠50、ルボックス錠75と配合量も同じです。

デプロメールとルボックスは同じ薬ですが、製造する製薬会社が違います。

デプロメールのジェネリック

デプロメールには、フルボキサミンマレイン酸塩錠というジェネリックがあります。

フルボキサミンマレイン酸塩錠は、デプロメールと同様に25mg・50mg・75mgがあり、さまざまな製薬会社が製造しています。

薬の価格は製造会社により異なりますが、いずれも先発薬であるデプロメールやルボックスより安価になっています。

おわりに

デプロメールは、使用を突然中止したり自己判断で減薬すると離脱症状が起こることがあります。使用だけでなく減薬・断薬の際には、必ず医師の指示にしたがってください。