医療用のトラベルミンがある?

乗り物酔いの薬として有名なトラベルミンには、トラベルミン配合錠という病院で処方される医療用医薬品があります。

トラベルミン配合錠は乗り物酔いの症状だけでなく、メニエール症候群による症状にも使われます。

トラベルミン配合錠の効果

トラベルミン配合錠は、動揺病(乗物酔い)、メニエール症候群の疾患または状態にともなう吐き気・嘔吐・めまいに用いられます。

トラベルミン配合錠の成分

トラベルミン配合錠は、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩とジプロフィリンが配合されています。

ジフェンヒドラミンには抗ヒスタミン作用、ジプロフィリンには中枢神経興奮作用があり、めまい・頭痛の原因となる内耳迷路の興奮をおさえ、吐き気・嘔吐の原因となる嘔吐中枢の興奮をしずめる作用を発揮します。

トラベルミン配合錠の副作用

トラベルミン配合錠の主な副作用として、発疹、動悸、眠気、倦怠感、頭重感、口渇などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

眠気の副作用

トラベルミンは、抗ヒスタミン薬であるジフェンヒドラミンが配合されているため、眠気の副作用が出やすくなっています。

自動車の運転など危険をともなう機械の操作を避けてください。

トラベルミン配合錠の飲み方と飲み合わせ

トラベルミン配合錠の飲み方

通常、15歳以上の成人は1回1錠を必要により1日3~4回使用します。

使用量は年齢や症状によって増減されるため、使用の際は医師の指示にしたがってください。

妊娠中・授乳中に使える?

妊娠中または妊娠している可能性のある場合には、使用しないことが望ましいとされています。また、授乳中も使用しないことが望ましく、使用する場合は授乳を避けてください。

飲み合わせに注意が必要な薬

トラベルミン配合錠は、ジフェンヒドラミンとジプロフィリンを含んでいます。そのため、中枢神経を抑制する薬やエフピーなどのモノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害薬)、中枢神経を興奮させる薬(エフェドリン塩酸塩、マオウ等)などが使われている薬と一緒に使用すると、お互いの薬の作用を増強してしまうことがあります。

併用する場合は減量するなどの必要があるので、医師や薬剤師に申し出てください。

ジフェンヒドラミンと相性が悪いもの ジプロフィリンと相性が悪いもの
・中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、フェノチアジン誘導体等)
・モノアミン酸化酵素阻害剤
・キサンチン系薬剤(テオフィリン、アミノフィリン水和物、コリンテオフィリン、カフェイン水和物等)
・中枢神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩、マオウ等)

お酒との飲み合わせ

アルコールと併用すると、相互作用で薬の作用が強くなるおそれがあります。薬を使用中は飲酒は控えてください。

医療用トラベルミンと同じ市販薬はどれ?

市販のトラベルミンにはさまざまな種類があり、それぞれ配合されている成分が異なります。

医療用のトラベルミン配合錠と同じ成分が配合されている市販薬は「トラベルミン」と「トラベルミン・ジュニア」です。

トラベルミンは大人用で15歳以上から使用でき、トラベルミン配合錠と同じ成分が同じ量配合されています。トラベルミン・ジュニアは子ども用で5歳以上から使え、1錠あたりに含まれる成分量がトラベルミンの半分の量になっています。

トラベルミンとトラベルミン・ジュニアは、乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防および緩和に効果があります。

乗物酔いの予防に使用する場合は、車や船に乗る30分前に1回量を使用してください。乗り物に酔ってしまってからでも効果を発揮しますが、使用の間隔は4時間以上あけましょう。

  トラベルミン トラベルミン・ジュニア
使用可能な年齢 15歳以上 5歳以上
1回使用量 1錠 5歳以上11歳未満は1錠
11歳以上15歳未満は2錠
使用回数 4時間以上の間隔をおいて1日3回まで

トラベルミンジュニア

おわりに

医療用のトラベルミン配合錠と市販のトラベルミンとトラベルミン・ジュニアは同じ成分が配合されていますが、ほかのトラベルミンシリーズの薬には別の成分も配合されています。市販薬を購入・使用する際は、商品名をよく確認しましょう。