赤ちゃんや子どもの嘔吐には、ただの食べ過ぎから、ウイルスが胃腸に入り込んで生じる急性胃腸炎まで、原因はさまざまです。

嘔吐すると脱水症が心配になって、すぐに水分を与えたくなりますが、ちょっと待ってください!
胃腸の働きが悪いまま水分を与えると、さらに嘔吐して水分を失ってしまうことになりかねません。

今回は、子どもの吐き気止め・ナウゼリンドライシロップ(DS)の上手な飲ませ方と、坐薬との使い分けをご紹介します。
 

ナウゼリンDS: 味や香り、飲ませ方

ナウゼリンDSは白色の細かい粉末の薬で、砂糖のような甘さがあります。
においはなく、そのままでおいしい薬です。

DS(ドライシロップ)なので基本的には水に溶かして飲ませますが、さらに吐いてしまわないためにも、ティースプーンで一杯ずつ与えるのがポイントです。

ひと口与えたら20~30秒ほど空けて、また一口・・・と飲ませ、胃腸に負担がかからないようにしてください。
 

ナウゼリンDSと相性のよい食品

◎ シロップ、アイスクリーム、プリン

味のことだけ考えると、牛乳や水に溶かしても美味しく飲める薬です。
しかし、吐き気があるときは粘度(とろみ)があった方が飲み込みやすいので、上記の食品と混ぜてみましょう。
アイスクリームやプリンは、やわらかく崩してからナウゼリンを混ぜ、ひと口ずつ20~30秒ほど間を空けながら食べさせてください。

◎ 薬の服用補助ゼリー

小児から年配者まで、粉薬や錠剤を飲み込みやすく工夫された商品なので、吐き気がある時もおすすめです。
酸味のあるフルーツ系の味は、ナウゼリンの味が変化する可能性がありますので、チョコレート味でお試しください。
これも一口ずつ間を空けながら、ゆっくりと食べさせましょう。

龍角散 おくすり飲めたね チョコレート味

 

ナウゼリンDSと相性の悪い食品

× ヨーグルト、乳酸菌飲料、スポーツ飲料、果汁ジュース(オレンジやリンゴなど)

酸味のある食品と混ぜると苦味が増すことがあります。
吐き気があるとさらに飲みにくくなりますので、混ぜるのは避けた方がいいでしょう。
 

ナウゼリンの効果効能、ドライシロップと坐薬の使い分けについて

ナウゼリンは、風邪や周期性嘔吐症などからくる吐き気や嘔吐、むかつきの改善のために用いられる薬です。
胃・十二指腸のドパミンの働きを抑えて、消化管運動を改善し、胃から腸へ食物を送り出す働きを強めて吐き気を抑えます。
通常、小児の風邪や周期性嘔吐症などによる吐き気などの改善に用います。

ナウゼリンには経口薬である粉薬(ドライシロップ)と坐薬があります。
小さいお子さんはそもそも飲み込むのが苦手ですから、吐き気が強い場合はまず坐薬の使用を考えます。
嘔吐がおさまり、吐き気が弱い場合は水分を少量あたえて様子をみて、ドライシロップに切り替えます。

原則として、坐薬とドライシロップの同時併用はおこないません。
坐薬からドライシロップに切り替える場合には、7~8時間程度の間隔を空けるようにしてください。

尚、薬の効果が出るまでの時間は、ドライシロップの場合は15~20分と即効性がありますが、坐薬は30分~1時間と時間がかかります。
 

ナウゼリンDS服用時の注意点

ナウゼリンDSのおもな副作用として下痢、筋肉のこわばりやふるえ、眠気、発疹などが報告されています。
小児は自分から不調を伝えることが難しいので、保護者の方は少しでもいつもと違うと思ったら薬の服用を中止し、担当の医師や薬剤師に相談してください。

ナウゼリンDSの効果効能など、詳しい情報はこちらの記事も参考にしてください。
ミナカラ: ナウゼリンドライシロップ1%(処方薬)

その他の苦い粉薬を飲みやすくする食品の組み合わせは、こちらの記事も参考にしてください。
ミナカラ: 苦い薬もへっちゃら!粉薬をおいしく飲みやすくする食べ物や飲み物リスト