【花粉症の目薬】パタノール点眼液の効果・副作用・薬価を解説

パタノールは、アレルギーによって起こった目のかゆみ・涙目・結膜充血などの症状を改善する効果がある花粉症の症状に対して処方される代表的な目薬です。パタノールの効果効能、副作用について解説します。

パタノール点眼液(以下パタノール)は、アレルギーによって起こった目のかゆみ、涙目、結膜充血などの症状を改善する効果があります。

パタノール点眼液は、花粉症で病院を受診すると目の症状に対し処方されることが多い目薬です。

この記事では、パタノールの効果効能や使用上の注意点について解説します。

パタノールの効能・効果

パタノールは症状を抑える効果と予防効果のある目薬

パタノールは「オロパタジン塩酸塩」を主成分とした抗ヒスタミン薬です。オロパタジン塩酸塩は、飲み薬のアレロックの有効成分としても使われています。

体内にアレルゲンが侵入すると、ヒスタミンという物質が発生し、ヒスタミンが活発に働くことで花粉症の症状が引き起こされます。

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンの働きを抑える作用があり、症状に対して即効性が期待できます。

加えて、パタノールはアレルギー物質の遊離を抑制するケミカルメディエーター遊離抑制作用を持ちます。花粉症の症状が発症する前に使用することで予防効果も期待できるのです。

パタノールは目にしみない

花粉症の目薬の中には、目にしみると感じるものもありますが、パタノールは人間の涙と同じ中性のため、刺激や不快感を感じることがありません。

パタノールの副作用

パタノールは副作用の発生が少ない目薬とされていますが、全くないわけではありません。

パタノールの副作用と発生頻度は次の通りです。パタノールを使用した後に目の症状や体調に変化が現れた場合は、眼科を受診しましょう。

【0.5~5%未満】
・眼:眼痛

【0.5%未満】
・眼:角膜炎、そう痒症、眼 刺激、眼瞼浮腫、眼の異常感、充血、眼瞼炎、眼脂、結膜濾胞、 結膜出血、眼瞼湿疹、 眼瞼紅斑、流涙増加、 眼の異物感、眼部不快 感、眼瞼障害
・精神神経系:頭痛
・肝臓:ALT(GPT)上昇、 AST(GOT)上昇
・その他:ヘマトクリット減少、 尿中ブドウ糖陽性

【頻度不明】
・眼:眼乾燥、眼瞼縁痂皮、霧視、眼瞼痛
・精神神経系:味覚異常、めまい
・その他:接触性皮膚炎、口内乾燥、悪心、過敏症、咽喉乾燥

パタノールを使用する際の注意点

コンタクトレンズを使用している場合の注意点

パタノールには雑菌の繁殖を防ぐための防腐剤である「ベンザルコニウム塩化物」が配合されています。

コンタクトレンズをしたまま点眼すると、防腐剤を吸収したレンズが目の角膜を傷つけてしまうおそれがあります。さらに薬の成分が付着すると、コンタクトレンズの酸素透過率が下がったり、ほこりなどが付着しやすくなるなどの弊害があります。

ソフトコンタクトレンズを使用している場合は、コンタクトレンズを外してからパタノールを点眼しましょう。

点眼後は、10分以上あけてから再びコンタクトレンズを装着するようにしてください。

なお、ハードコンタクトレンズの場合も、コンタクトレンズを外してから使用する方が望ましいとされています。

子どもの使用

パタノールは、1歳以上の子どもにも処方される目薬です。

1歳未満の乳児に使用した経験は少ないとされていますが、医師の判断により1歳未満でも処方されることがあります。

妊娠中・授乳中の使用

妊娠中はできるだけ使用を控えることとなっていますが、どうしても必要な場合は必要最小限の範囲で使用します。妊娠していることを必ず医師に伝えてください。

授乳中は使用を控えることとなっています。止むを得ず使用する場合は、薬が効いているとされる間は授乳は避けてください。

パタノールが効かない場合はどうする?

パタノールを使用しても効果を感じられない場合は、漫然と長期に渡って使用しないようにしましょう。

パタノールだけでは症状改善がみられない場合は、ステロイド入りの目薬を同時に処方してもらうといったケースもあります。

パタノールの効果をあまり感じられない、または自分に合っていないと感じた場合は医師に相談しましょう。

パタノールの薬価:ジェネリック・市販薬はある?

パタノールの薬価は196.7円/mlです。処方されるパタノールは5mlのため、1本あたり983円になります。

パタノールの購入には処方箋が必要なので、薬価にプラスして病院での診察料、薬局で購入する際に薬剤料、調剤技術料や薬学管理料などの費用がかかります。

保険適用される場合はこれらの総合計額の3割が自己負担額となります。

なお、パタノールにジェネリック医薬品はありません。また、同じ成分の市販薬も販売されていません。

そのため、パタノールを使用する場合は病院で処方箋をもらい、上記の価格を支払う必要があります。

※薬の情報と価格は2017年2月現在

おわりに

パタノールは副作用が少なく目にしみないという特徴のある、花粉症で処方される代表的な目薬です。ただし、効果がとても強い目薬というわけではありません。

パタノールを使用しても症状が抑えられない場合には、医師に相談しましょう。

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