抗ヘルペスウイルス薬のバルトレックスとは?

バルトレックスは、バラシクロビルという有効成分からなる抗ヘルペスウイルス薬です。

ヘルペスウイルスが原因となる各種の疾患に効果があります。

バルトレックスには、錠剤の「バルトレックス錠500」と粉薬の「バルトレックス顆粒50%」の2種類があります。バルトレックス錠500は2000年、バルトレックス顆粒は2001年に販売されました。

2018年3月現在、バルトレックスを含む抗ヘルペスウイルス薬は4種類の有効成分が承認されていますが、いずれも高価な薬です。

バルトレックスの効能・効果

・単純疱疹(口唇ヘルペスや性器ヘルペス)
・造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
・帯状疱疹
・水痘
・性器ヘルペスの再発抑制 

バルトレックスの用法・用量

バルトレックスは疾患により用法用量が異なります。

従来の抗ヘルペス薬「ゾビラックス」と比較すると、少ない服用回数で効果を得ることができます。

単純疱疹(性器ヘルペス・口唇ヘルペスなど)
成人:通常、バラシクロビルとして1回500mgを1日2回経口投与する。
小児:通常、体重40kg以上の小児にはバラシクロビルとして1回500mgを1日2回経口投与する。

帯状疱疹
成人:通常、バラシクロビルとして1回1000mgを1日3回経口投与する。
小児:通常、体重40kg以上の小児にはバラシクロビルとして1回1000mgを1日3回経口投与する。

水痘(水疱瘡)
成人:通常、バラシクロビルとして1回1000mgを1日3回経口投与する。
小児:通常、体重40kg以上の小児にはバラシクロビルとして1回1000mgを1日3回経口投与する。

性器ヘルペスの再発抑制
成人:通常、バラシクロビルとして1回500mgを1日1回経口投与する。
小児:通常、体重40kg以上の小児にはバラシクロビルとして1回500mgを1日1回経口投与する。

バルトレックスのジェネリックはある?

バルトレックスにはジェネリック医薬品が存在します。各製薬会社から販売されており、名称は「バラシクロビル+製薬会社名」となります。

ジェネリック医薬品は、先発薬より薬価が約半分程度となっています。

バルトレックス錠500 375.7円/錠
バラシクロビル錠500 155.4〜194.4円/錠
バルトレックス顆粒50% 391.1円/g
バラシクロビル顆粒50% 194.6〜203.9円/g

バルトレックスの市販薬はない

2018年3月現在、バルトレックスを含む抗ヘルペスウイルスの飲み薬は市販されておりません。

個人輸入代行業者によって通販サイトなどで販売されていることがありますが、医薬品としての安全が保障されておらず、万が一トラブルが起こった際も医薬品副作用被害救済制度を受けることができません。

バルトレックスの市販薬はありませんが、抗ヘルペスウイルスの塗り薬が販売されています。

ただし、市販薬の場合は適応が「口唇ヘルペスの再発」のみとなります。

口唇ヘルペス再発治療薬

市販の口唇ヘルペス再発治療薬には「ビダラビン」と「アシクロビル」の2種類の有効成分があり、ヘルペスに対する効果は同程度とされています。それぞれ軟膏タイプとクリームタイプがあります。

アラセナS

医療用の抗ヘルペスウイルス薬「アラセナ−A軟膏3%」と同じ有効成分ビダラビンが同量配合されています。軟膏タイプで刺激が少なく、患部をしっかりと保護してくれます。1日1〜4回使用してください。

アラセナSクリーム

医療用の抗ヘルペスウイルス薬「アラセナ−Aクリーム3%」と同じ有効成分ビダラビンが同量配合されています。クリームタイプで塗っても目立ちにくく、化粧をする方や接客業などの方にもオススメです。1日1〜4回使用してください。

アクチビア軟膏

医療用の抗ヘルペスウイルス薬「ゾビラックス軟膏5%」と同じ有効成分アシクロビルが同量配合されています。軟膏タイプで刺激が少なく、患部をしっかりと保護してくれます。1日3〜5回使用してください。

ヘルペシアクリーム

医療用の抗ヘルペスウイルス薬「ゾビラックスクリーム5%」と同じ有効成分アシクロビルが同量配合されています。クリームタイプで塗っても目立ちにくく、化粧をする方や接客業などの方にもオススメです。1日3〜5回使用してください。

ヘルペスウイルスは身近なウイルス!

人間に感染するヘルペスウイルスは現在8種類存在します。

ヘルペスウイルスが原因となる主な疾患は、単純ヘルペスウイルス1型・2型による口唇ヘルペス、性器ヘルペスや水痘・帯状疱疹ウイルスによる水疱瘡や帯状疱疹があります。バルトレックスはこれらの症状に効果を現します。

また、単純ヘルペスウイルス1型には70~80%、2型には2~10%の日本人が感染しているといわれています。

口唇ヘルペスについて

ヘルペスウイルスが原因となる疾患の中で特に多いのが口唇ヘルペスです。唇やその周りに痛みをともなう水ぶくれができます。

単純ヘルペスウイルスは非常に感染力が強く、直接的な接触のほか、ウイルスがついたタオルや食器などでも感染することがあるので注意が必要です。

現代の医学ではヘルペスウイルスを根治することはできず、一度感染すると症状が治まってもウイルスが神経節に潜伏しています。

普段は症状が出ず、風邪を引いた時や疲れている時、女性では月経前などに再発することが多いです。

おわりに

バルトレックスの市販薬はありませんが、口唇ヘルペス再発治療薬は販売されています。

軟膏とクリームタイプの2種類があるので、使いやすさに合わせて選びましょう。ただし、適応は口唇ヘルペスの再発のみとなります。初感染の方や性器ヘルペスの方には適応がありません。初めてヘルペスと思われる症状が現れた場合は、近くの病院を受診し、薬を処方してもらいましょう。

ヘルペスは免疫力が低下した時などに再発しやすい病気です。規則正しい生活を心がけ、ストレスをなるべく溜めない生活をしましょう。