アマリールの効果と特徴

アマリールは、インスリンの分泌をうながし、血糖値を下げる糖尿病治療薬です。

インスリン注射を必要としない2型糖尿病の方で、食事療法と運動療法のみで効果が得られなかった場合に使用されます。

アマリールのジェネリック医薬品はグリメピリドがあります。

血液中の糖分を下げる血糖降下剤には、スルホニルウレア系血糖降下剤とビグアナイド系血糖降下剤という2つの系統があり、アマリールはスルホニルウレア系の薬に分類されます。

インスリン分泌促進薬の一つであるアマリールは、すい臓の細胞膜上のスルホニルウレア受容体に統合し、インスリンの分泌をうながして血糖値を下げる特徴があります。

なお、アマリールは効果の持続時間や効果があらわれるまでの時間が人によって異なります。

アマリールの効果的な使用方法

アマリールのような血糖降下剤は、糖尿病治療の根幹である食事療法と運動療法を正しく行った上で使用しないと効果が得られません。

薬の効果を上げるために、アマリールを使用しはじめてからも医師の指導にしたがって食事・運動療法は必ず続けてください。

特に、血糖降下剤は肥満の方には薬の効果が感じられにくいので、食事と運動で肥満を解消しましょう。

アマリールの飲み方・飲み合わせ

アマリールは、病状や症状の重さによって医師の診察のもと使用量が調整されます。1日の使用量と使用期間は医師の指示にしたがってください。

通常、アマリールは1日1回朝食前か朝食後、または1日2回朝・夕食前か朝・夕食後に使用します。コップ1杯程度の水かぬるま湯で飲みましょう。

アマリールを飲み忘れたら?

アマリールのような血糖降下剤は、食事の前後30分以内に飲まないと低血糖を起こすおそれがあります。

指示された時間に薬を飲み忘れたら、飲み忘れた1回分はとばし、次の指示された時間に1回分を飲んでください。

決して2回分を1度に飲まないでください。薬が効きすぎて血糖値が下がり低血糖症状があらわれる場合がありたいへん危険です。

誤って多く飲んでしまったら?

アマリールを多く使用した場合、脱力感・強い空腹感・冷や汗・動悸・手足のふるえ・意識が薄れるといった低血糖症状があらわれる場合があります。

意識が薄れるといった意識障害が出た場合には、可能であればただちにブドウ糖(5~15g)または10~30gの砂糖の入った吸収の良いジュース、キャンディなどをとり、その後すぐに医師の診察を受けてください。

意識障害以外の低血糖症状の場合にも、糖分を多く含むジュースや砂糖10~30g程度をとってください。それでも意識が薄れてきた場合は、ただちに受診してください。

アマリールとの飲み合わせに注意する薬

アマリールには併用に注意する薬がたくさんあります。

他の薬を使用している方やこれから使用する予定がある方は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

アマリールの副作用

低血糖に注意

アマリールのもっとも重い副作用は低血糖です。

低血糖は、薬の作用で血糖値が下がりすぎることで脳のエネルギーが不足し、意識が薄れたりけいれんが起こったりする症状です。

低血糖の症状が進行すると精神障害や意識障害などが生じるため低血糖には十分注意してアマリールを使用してください。

低血糖の初期症状は、体のふらつき・手のふるえ・脱力感・強い空腹感・発汗・動悸・頭痛・知覚障害・不安を感じる・興奮する・神経が過敏になる・集中力が低下するなどです。

このような低血糖の初期症状があらわれた場合には、すぐに糖分を含むジュースを飲んだりキャンディを舐めたりして対処しましょう。ジュースなどの代わりに砂糖で予防する場合は10~30g程度をとってください。コーヒー用のスティックシュガーだと2~6本の量です。

低血糖は、いったん治まり回復した場合でも数日間は再度発症するおそれがありますのでコーヒー用のスティックシュガーやブドウ糖ゼリーなどを持ち歩くようにしましょう。

貧血・血小板の減少など

アマリールを使用すると、次のような血液の副作用があらわれることがあります。

・汎血球の減少
・無顆粒球症
・溶血性貧血
・血小板の減少

無顆粒球症とは、白血球の一部が極端に減少し体内に入った細菌への抵抗力が低下する症状で、薬によって引き起こされる場合もあります。

溶血性貧血は薬によって引き起こされる貧血の一種です。

血液に副作用があらわれた場合に自覚する症状は、めまい・動悸・耳鳴り・鼻血・歯ぐきの出血・突然の高熱・のどの痛み・ふらつき・立ちくらみ・疲れやすくなる・顔色が悪くなるなどです。

副作用の自覚症状は、いつくかの症状が同じ時期にあらわれるのが一般的です。

低血糖の初期症状があらわれた場合には、医師や薬剤師に相談してください。

また、他のスルホニルウレア系の薬では再生不良性貧血があらわれることが報告されています。

階段や坂をあがるときに動悸や息切れがしたり出血が止まりにくいといった症状があらわれた場合には、再生不良性貧血のおそれがあるため医師や薬剤師に相談してください。

肝機能障害や黄だん

アマリールを使用すると、肝臓の障害や黄だんといった副作用があらわれることがあります。

肝機能障害や黄だんの初期症状は、全身のだるさ・倦怠感・食欲不振・皮膚や白目が黄色くなる・発熱・発疹・吐き気・おう吐・かゆみなどです。

このような副作用があらわれた場合には、すぐに医師に相談してください。

その他の副作用

他にも、便秘、腹部満腹感、腹痛、下痢、むくみ、脱毛などの副作用が報告されています。

アマリールの使用中に副作用と思われる症状があらわれた場合は、医師や薬剤師に相談してください。

アマリールで副作用をおこさないためには?

アマリールの副作用をおこさないために、医師に指示された用法と用量を守り決められた時間に薬を使用しましょう。

もっとも注意する副作用の低血糖は、対策を守ることで予防できる症状です。

低血糖を起こさないためには、食事は一日三食規則正しくとりましょう。食事を一食抜いたり食事の時間を遅らせたりすると低血糖を起こしやすい状態になります。

また、下痢・おう吐・高熱といった症状があり体調が悪い時は薬が効きすぎて低血糖が起こる場合があります。

体調が悪い方で、アマリールの使用後にめまいや手足のふるえるといった低血糖の症状があらわれた場合にはすぐに医師の診察を受けてください。

アマリールの使用上の注意

アマリールが使用できない方

次の方はアマリールを使用することはできません。

・意識がなくなる、手足がふるえるといった重いケトーシス状態の方
・糖尿病性の昏睡状態になりそうな方
・1型糖尿病の方でインスリンがごく少量しか分泌されない方、または全く分泌されない方
・肝臓や腎臓に重い障害がある方
・重い感染症にかかっている方
・手術をした方、または手術の予定がある方
・大きな外傷がある方
・下痢やおう吐などの胃腸障害がある方
・過去にアマリール錠に含まれる成分やスルホニルウレア系の血糖降下剤で過敏な反応をしたことがある方

妊娠中・授乳中には使用してはいけない

スルホ二ルウエア系の薬は胎盤を通過するという報告があります。

妊娠中に使用すると形態異常の新生児が生まれる危険があるため妊娠中の方や妊娠している可能性のある方はアマリールを使用できません。

また、授乳中の方はグリメピリドの使用は医師に確認するようにしましょう。

アマリールの使用に注意する方

以下に該当する方は、アマリールを使いはじめる前に医師または薬剤師にその旨を伝えてください。

・肝臓や腎臓に障害がある方
・脳下垂体機能や副腎機能に異常がある方
・栄養状態が悪い方、食事が十分に摂れていない方、食事が不規則な方、衰弱している方
・激しい運動をしている方
・飲酒量が多い方
・高齢者
・小児

また、高所作業をする方や自動車など運転する方は機械の操作中に低血糖の副作用があらわれるとたいへん危険です。危険をともなう作業をする方は、低血糖が起こらないように医師から指示された低血糖症の対策を守り、アマリールを使用してください。

定期的に検査を受ける

アマリールなどの血糖降下剤を処方された方は、医師から体重や血糖値を調べる検査を指示されます。

決められた検査は必ず受けるようにし、食事量は正確に報告しましょう。

まとめ

アマリールは、すい臓に作用しインスリンの分泌を促して血液中の糖分を下げる薬です。2型糖尿病の方で、食事療法と運動療法のみで十分な効果が得られない場合に処方されます。

低血糖の副作用があらわれる場合があるので、必ず医師から指示された低血糖症の対策と用法・用量を守って使用してください。

低血糖を起こさないためには食事は一日三食規則正しくとり、食事を一食抜いたり食事の時間を遅らせたりしないようにしましょう。