アムロジピンの効能・効果

アムロジピンは、高血圧症と狭心症に対して使用する成分です。

体の血管を広げて血流をよくする作用があり、血流がよくなることで血管への圧力が下がり、血圧を下げることにつながります。

アムロジピンの特徴

アムロジピンは長時間作用型の高血圧薬であり、半減期が約37時間前後と長いことが特徴です。

また、アムロジピンはCa拮抗薬であり、血管平滑筋の収縮を阻害し血管抵抗を下げるとともに、心筋の収縮力も低下させます。これにより、アムロジピンは血管抵抗と心拍出量を下げ、収縮期血圧と拡張時血圧の両方を下げることができます。降圧薬としては特によく処方される種類の薬です。

狭心症では、Ca拮抗薬を硝酸薬、β遮断薬などの狭心症治療薬と併用することで、狭心症の増悪や心筋梗塞の発生を抑制するため、これらの2剤とよく併用されます。

アムロジピンの用法・用量

高血圧症に使用する場合

年齢によって使用量に違いがあります。

15歳以上の成人に使用する場合、症状に応じて使用量が調整されますが、通常、2.5〜5mgを1日1回使用します。効果が不十分な場合は1日10mgまで増量することが可能です。

6歳以上15歳未満の小児に使用する場合、通常、2.5mgを1日1回使用します。年齢・体重・症状などによって用量を調整しますが、5mgを使用上限とします。

狭心症に使用する場合

通常、5mgを1日1回使用しますが、年齢・体重・症状によって用量は調整されます。

飲み忘れた場合

高血圧・狭心症どちらの場合でも、飲み忘れに気がついた場合は、2時間以内であれば飲み忘れた分をその場で使用してください。

飲み忘れから2時間以上経ってしまった場合は、飲み忘れの分は使用せず、次の日から規定の用法・用量で使用を再開してください。

使用上の注意

ジヒドロピリジン系化合物に対し、アレルギー反応をおこしたことがある方はアムロジピンを使用することができません。

妊婦・授乳婦の使用について

動物実験の結果によると、妊娠末期にアムロジピンを使用した場合、妊娠期間や分娩時間が延びることが確認されています。そのため、妊娠中の方、妊娠している可能性のある方がアムロジピンを使用してはいけません。

授乳中の方がアムロジピンを使用すると、薬の成分が母乳へ移行することが確認されているため、授乳中は使用を控えることが望ましいとされています。止むを得ず使用する場合は、薬の効いている時間は授乳を避けてください。

小児の使用について

基本的には6歳以上の子供から使用される薬です。6歳未満の子供への使用経験はあまりない薬ですが、医師の判断で使用する場合もあります。

高齢者が使用する場合の注意点

高齢者は過度な降圧が好ましくないとされています。また、高齢者を対象におこなった薬の体内動態試験によると、薬の血中濃度が高くなり、血中濃度半減期が長くなる傾向が確認されています。そのため、1日2.5mgから使用を開始するなど、医師の判断により用法用量が調整される可能性があります。医師の指示を正しく守って使用してください。

身近な物との飲み合わせ

グレープフルーツジュースとアムロジピンを一緒に飲んでしまうと、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性があるため、同時に飲まないように注意してください。

アムロジピンとアルコールとの相互作用は報告されていないため、併用自体は注意喚起されていません。しかし、アルコールを飲むことで血流がよくなったり悪くなったりするため、薬の吸収や代謝に影響が出て効果にも影響が出ることがあります。
どうしても外せないお酒の席がある場合は、必ず医師・薬剤師に相談しながら指示を仰ぎましょう。

アムロジピンの副作用

主な副作用はほてり、頭痛・頭重、動悸などです。

降圧作用によるめまい・ふらつきなどもあらわれることがあるため、自動車の運転や危険をともなう機械操作、高所作業などは控えるようにしてください。

重大な副作用として劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、房室ブロック、横紋筋融解症があらわれる可能性があります。

副作用と思われる症状があらわれた場合は、薬の使用を中止し医療機関を受診してください。

アムロジピンと同じ成分の市販薬

アムロジピンと同じアムロジピンベシル酸塩成分が配合された市販薬はありません。(2017年6月現在)