ブチルスコポラミン臭化物錠10mg「ツルハラ」

日医工/ 鶴原製薬

処方薬 後発 錠剤

基本情報

副作用

主な副作用は口渇、便秘、眼の調節障害、心悸亢進(胸部に鼓動を強く感じること)、鼓腸(お腹にガスがたまっている状態)等です。
頻度が多い副作用は口の渇きや便秘です。ブチルスコポラミン臭化物は胃腸の過度な緊張やけいれんを緩和する作用があるので、痙攣性便秘には効果がありますが、腸の動きを抑えてしまうので、副作用としての便秘も起こってしまうこともあります。便秘でお悩みの方は、ご自身の症状や便秘の状態とを合わせて医師によく相談して処方してもらいましょう。

下記の副作用はめったに起こりませんが、念のためご注意ください。
お薬を使用していて下記のような初期症状が出た場合は、すぐに医療機関に行き飲んでいるお薬を医師に伝えて指示を仰いでください。

・ショック、アナフィラキシー
初期症状:皮ふのかゆみ、じんま疹、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、冷や汗、息苦しさ、どうき、めまい、血の気が引く、息切れ、判断力の低下、意識の混濁など

使用上の注意点

ブチルスコポラミン臭化物は効果が強い薬のため、同時に副作用の頻度も比較的高くなっております。個人差もありますので常用によって副作用が出やすくなるとは限りませんが、服用し続けてもご自身の症状が一向に改善されないままであったりする場合は早めに医師に相談しましょう。
O157などの腸管出血性大腸菌や赤痢菌などの重篤な細菌性下痢患者の方は、症状の悪化や治療期間が延長するおそれがあるため禁忌(使用できない)のためブチルスコポラミン臭化物は服用しないこととなっています。

その他以下のような方は注意してください。
■緑内障の方や前立腺肥大による排尿の障害がある方などはブチルスコポラミン臭化物を使用できません。
使用できない患者さんの詳細は以下の通りです。
1. 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがあります。]
2. 緑内障の患者[眼内圧を高め、症状を悪化させることがあります。]
3. 前立腺肥大による排尿障害のある患者[更に尿を出にくくすることがあります。]
4. 重篤な心疾患のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。]
5. 麻痺性イレウスの患者[消化管運動を抑制し、症状を悪化させるおそれがあります。]
6. 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

■細菌の感染による下痢がある方は原則ブチルスコポラミン臭化物を使用しないでください。

■下前立腺肥大のある方や不整脈がある方などはブチルスコポラミン臭化物の使用には注意が必要です。症状の悪化や副作用などのリスクが高まる可能性もありますので医師に伝えておきましょう。
注意が必要な患者さんの詳細は以下の通りです。
1. 前立腺肥大のある患者[尿を出にくくすることがあります。]
2. うっ血性心不全のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。]
3. 不整脈のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。]
4. 潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸を起こすおそれがあります。]
5. 甲状腺機能亢進症の患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。]
6. 高温環境にある患者[汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害するおそれがあります。]

その他

妊娠中・授乳中・子供の使用

■妊娠中は使用前に医師・薬剤師に相談してください。
妊娠中はできるだけ控えることとなっていますが医師の判断で使用されることもあります。

■授乳中に関しては特別な注意は必要ないとされていますが、なるべく医師に確認をとって使用するようにしましょう。

■小児(子供)に対しても、医師の判断で使用するケースがあります。

飲み合わせ・食べ合わせの注意

抗うつ剤、安定剤、抗ヒスタミン剤、ドパミン拮抗剤などとの併用は悪影響が出る恐れがありますが、
カロナールなどの解熱鎮痛薬は特別な注意喚起はされていないため、一緒に飲んでも特に問題はありません。
飲み合わせについての詳細は以下の通りです。

■下記のようなお薬を飲まれている方は注意が必要です。
併用して使用する際には、医師・薬剤師に相談しながら指示を仰いでください。

抗コリン作用を有する薬剤
例:アミトリプチリン(代表製品:トリプタノール)、クロルプロマジン(代表製品:コントミン)、セレギリン(代表製品:エフピー)、クロルフェニラミン(代表製品:ポララミン)
抗コリン作用(口渇、便秘、眼の調節障害等)が増強することがある。

ドパミン拮抗剤
例:メトクロプラミド(代表製品:プリンペラン)
相互に消化管における作用を減弱するおそれがある。

薬効・薬理

ブチルスコポラミン臭化物という成分が神経伝達物質のアセチルコリンを抑え、副交感神経の刺激を弱める抗コリン作用を示します。痙攣を抑える作用、消化管の運動を抑制する作用、胃液の分泌を抑制する作用、膀胱内の圧力の上昇を抑制する作用、子宮の収縮を抑制する作用などがあり、胃痛や腹痛などを抑えます。