肝臓と全身疲労の関係~肝臓のはたらき~
肝臓の役割は主に3つです。
◼︎エネルギー代謝
胃腸で吸収した栄養素(糖、たんぱく質、脂質など)を代謝してエネルギーに変換させる。
◼︎解毒
体内の有害な物質(アルコール、アンモニア等)を無害なものにして排出する。
◼︎胆汁(たんじゅう)の生成と分泌
胆汁を作り、脂肪を吸収しやすい形にして腸での吸収を助ける。
なぜ肝臓が疲れると全身が疲れるの?
肝臓は、体内でさまざまな物質を分別・分解し、臓器や血液に送る役割をしています。これにより、肝臓が疲れて動きが鈍くなるとエネルギーの産出が滞ったり、解毒が追いつかず疲労感が溜まってしまうのです。
肝臓に負担をかける行動
食べ過ぎ | たんぱく質を分解すると有毒物質アンモニアが発生し、大量に発生したアンモニアは栄養の吸収を妨げたり、老廃物の排出を防ぎます。肝臓が脂肪の分解に追いつかず脂肪分が肝臓に溜まり沈着してしまいます。 |
アルコールの過剰摂取 |
毒性の強いアルデヒドによるミトコンドリア(エネルギーを生成する細胞小器官)の機能低下を招きます。 |
運動不足 | 筋肉を動かさないと末梢からの血液の戻りが悪くなり、汚れた血液が体内に滞ります。 |
睡眠不足 |
肝臓は、睡眠による十分な休息が最低でも6時間が必要です。横になると肝臓への血液量が数倍になります。 |
精神的ストレス |
ストレスがたまると自律神経のバランスがくずれます。肝臓は自律神経によってコントロールされているので、うまく動かなくなってしまいます。 |
新ヘパリーゼドリンクとはどんな薬?
新ヘパリーゼドリンクは、肝臓水解物をはじめとした肝臓の働きを助ける有効成分の配合された栄養ドリンクです。
肝臓水解物とは、牛や豚の新鮮なレバーに消化酵素を加えて加水分解したアミノ酸を凝縮したエキスのことです。
その他にも有効成分として、滋養強壮に効果的なジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンや生薬成分も配合しており、肝臓の働きを助け全身疲労を解消します。
肝臓の解毒を助けるのでアルコールを飲まない人でも夏バテや食欲不振の時に飲めば疲労の解消に役立ちます。
効能・効果
滋養強壮、胃腸障害、栄養障害、病中病後、肉体疲労、発熱性消耗性疾患、妊娠授乳期などの場合の栄養補給、虚弱体質
購入方法と価格について
新ヘパリーゼドリンクは第3類医薬品なので、薬剤師または登録販売者がいる薬局やドラッグストア、Amazonなどのインターネット通販で購入することができます。
用法・用量
年齢 | 1回量 | 服用回数 |
---|---|---|
成人(15才以上) | 1瓶 | 1回 |
15才以下 | ×服用しないこと |
成分一覧
成分名 | 分量 |
---|---|
肝臓水解物 | 200mg |
コンドロイチン酢酸エステルナトリウム | 200mg |
ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン | 20mg |
ゴミシエキス | 54mg(ゴミシ300mgに相当) |
ジオウ乾燥エキス | 100mg(ジオウ500mgに相当) |
タウリン | 1000mg |
ビタミンB2リン酸エステル | 3mg |
ビタミンB6 | 5gm |
ニコチン酸アミド | 13mg(アルコール0.1ml以下) |
新ヘパリーゼドリンクの使用上の注意と副作用
次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、製品パッケージを持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
皮ふ:発疹
消化器:胸焼け、吐き気、下痢
肝臓の疲れを取るためにできること
「肝心要(かんじんかなめ)」という言葉が表すように、肝臓とは心臓と同じくらい生命の維持に関わる大切な臓器です。異変に気付きにくい箇所でもあるので、普段から肝臓に負担がかからないように心がけましょう。
肝臓にいいものを食べる
肝臓でアンモニア解毒するのにかかせないオルニチンが豊富な食材を積極的に食事に取り入れることをおすすめします。
シジミ:胆汁の分泌をよくするシジミは肝臓にいい食べ物の代表です。代謝を助けるビタミンB2・ビタミンB12・カルシウムなどが含まれており、さらに脂肪分が少ないので栄養価の高く肝臓への負担が少ない食材として重宝されています。味噌汁などにすることでその栄養素を余すことなく摂取することができます。
大豆:たんぱく質・アミノ酸が多く含まれており、脂肪分も少ないので肝臓にとっては嬉しい食材です。大豆から作られる味噌とシジミを合わせて飲むと肝臓への効果が高まります。大豆単体としてであれば、枝豆や納豆で摂取することもできます。ビールのつまみに枝豆を食べる習慣も理に適っていることがわかります。
ウコン:二日酔いにウコンが効く可能性があるということは、今では多くの人が知るようになりました。ウコンは胆汁の分泌を促して肝機能を活発にする効果があります。
アルコールの摂取を控える
肝臓の負担を減らすには負荷が大きいアルコール分解を少なくすることが大切になってきます。週に1度、休肝日をつくることからはじめてみるのもおすすめです。
脂肪分や油分の多いものを控える
脂質の分解が追いつかないと肝臓に脂肪が蓄積されてしまい、肝臓の動きが悪くなってしまいます。また、肝臓に脂肪がたまると動脈硬化などの生活習慣病を引き起こすおそれがあります。偏食を避け、バランスの良い食生活を心がけてください。
おわりに
活動している限り肝臓はエネルギーを供給し続けます。肝臓を休ませるにはしっかりと睡眠をとり、肝臓が働き過ぎないようにましょう。
横になって湯たんぽやホットピロ―などで温めながらゆっくり眠るのもひとつのリラックス方法です。
普段から体を気づかいながら、具合が悪くなってしまった時は無理せず医薬品に頼りましょう。市販薬を使用する際は用法・用量を守って正しく使用してください。