ベンザブロックはどんな薬?
ベンザブロックは、風邪の症状ごとに商品を展開している風邪薬のブランドです。
鼻・のど・熱の3タイプに分かれていて、最もつらい症状にあった商品を選ぶことができます。
鼻症状に向けた「黄色のベンザブロック」、のど症状に向けた「銀のベンザブロック」、熱症状に向けた「青のベンザブロック」の3タイプをベースとしてシリーズが展開されています。
ベンザブロックのシリーズ製品には、従来の「ベンザブロック」シリーズのほか、ベンザブロックに成分を追加した「ベンザブロックプラス」シリーズがあります。また、咳止め液や滋養内服薬など、あらゆる風邪の症状を網羅した製品が展開されています。
選べる2つの錠剤
ベンザブロックとベンザブロックプラスは、カプセル型をしたカプレットという錠剤と丸い錠剤があります。形は異なりますが、どちらも同じ有効成分を含みます。
カプレットは指で押し出して薬を取り出すPTP包装で携帯に便利です。錠剤は常備するのに便利なビン包装です。
「風邪薬」ってどんな薬なの?
そもそも風邪薬とは、風邪の諸症状を薬によって抑えながら、自然治癒力によって風邪を治していくものです。
風邪の原因となるウイルスを退治する効果はなく、あくまでも「風邪によって発生している症状を緩和すること」を目的として作られています。
風邪薬は頭痛薬や整腸剤とは違い、数種類の風邪の症状に効果的な成分が配合されているので、複数の症状の緩和が期待できます。
5日間使用しても改善しない場合は、医師の診断を受けましょう。
鼻症状には黄色のベンザブロック
鼻水・鼻づまりによく効く風邪薬です。
ベンザブロックS
鼻汁の分泌をおさえるヨウ化イソプロパミドと、抗ヒスタミン成分であるd-クロルフェニラミンマレイン酸塩を配合し、鼻水・鼻づまりを改善します。
また、トラネキサム酸が粘膜の炎症を抑え、のどの痛みを緩和します。解熱鎮痛成分アセトアミノフェンなど8種の成分がバランスよくはたらいて、風邪のいろいろな症状を緩和します。
ベンザブロックSプラス
ベンザブロックSの処方に加え、風邪のときに消耗しやすいリボフラビン(ビタミンB2)を配合しています。
9種の成分がバランスよく働いて、風邪のいろいろな症状を緩和します。
のど症状には銀のベンザブロック
のどの痛み・発熱によく効く風邪薬です。
ベンザブロックL
イブプロフェンの解熱・鎮痛作用により、のどの痛み・発熱などを改善します。
塩酸プソイドエフェドリンが鼻粘膜の充血を抑え、鼻づまりを緩和します。5種の成分がバランスよくはたらいて、風邪のいろいろな症状を緩和します。
ベンザブロックLプラス
ベンザブロックLの処方に加え、鼻水・くしゃみを和らげるd-クロルフェニラミンマレイン酸塩を配合しています。
熱症状には青のベンザブロック
発熱・さむけ・頭痛によく効く風邪薬です。
ベンザブロックIP
イブプロフェンの解熱・鎮痛作用により 、風邪による発熱・さむけ(悪寒)・ 頭痛・のどの痛みなどに効果があります。
6種の成分がバランスよく働いて、風邪のいろいろな症状を緩和する薬です。柑橘類などに含まれるビタミンPの一種であるヘスペリジンを配合しています。
ベンザブロックIPプラス
イブプロフェンとアセトアミノフェンの2種の解熱鎮痛成分のはたらきで、頭痛・のどの痛み・関節の痛みを改善します。
また、風邪のときに消耗しやすいビタミンC(アスコルビン酸カルシウムとして配合)を配合し、8種の成分がバランスよく働きます。
風邪関連薬シリーズ
以下は風邪薬以外の商品です。ドリンク剤、トローチ、のどスプレーなど、さまざまなタイプがあります。
症状や目的によって使い分けましょう。風邪薬とは一緒に使用できないので注意しましょう。
おわりに
ベンザブロックシリーズは、自分の風邪の症状から製品を選べる風邪薬です。
「風邪かな?」と思ったら、薬の裏面パッケージや添付文書などをよく読み、自分の症状により合った商品を探してみましょう。
判断に困った場合は薬剤師や登録販売者に相談し、アドバイスをうけましょう。