ベンザリンの副作用や効果の強さは?離脱症状についても解説

睡眠薬として使われているベンザリンの効果や副作用、離脱症状の有無などを解説。睡眠薬には、急に量を減らしたり中止してはいけないなど、いくつか注意事項があります。安全な使用のために確認しましょう。

ベンザリンは不眠症の治療に使われる睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系の薬であるベンザリンは、副作用や依存、薬が効きにくくなる耐性から考えると比較的安全性が高い薬です。

ベンザリンの特徴を知ってより安全に使用しましょう。

ベンザリンの効能・効果

主に睡眠薬として不眠症に用いられる薬です。

睡眠薬は効果時間の違いから、超短時間型・短時間型・中時間型・長時間型にわけられます。また、不眠症には、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠困難の4つのタイプがあります。

中時間型のベンザリンは、中途覚醒・早朝覚醒・熟眠困難のタイプの方に有効な薬です。主に下記のような症状の方に使われます。

・寝ても途中で目がさめる
・一度目がさめるとなかなか寝つけない
・寝ているはずの時間に起きてしまい、再び眠れない
・ぐっすり眠れず、寝た気がしない

ベンザリンは、眠りが浅く体を休めている状態のレム睡眠には影響しにくいため、自然に近い睡眠をもたらします。

効果の強さと効果時間は?

ベンザリンの効果の強さは中程度で、効果時間は20時間程度です。

ベンザリンの用法・用量

通常、成人にはニトラゼパムとして1回5~10mgを就寝前に使用します。

年齢・症状によって処方が増減する可能性がありますが、自己判断で薬の量を変えたり急に使用を中止することはしないでください。

過剰に薬を飲みすぎると中枢神経の働きを抑制する作用が強く出て、呼吸中枢などの生命維持に必要な部分までが抑えられ、生命の危機に陥る可能性があります。

薬の量の増減は、必ず担当の医師や薬剤師の指示のもとで行ってください。

妊娠中・授乳中の使用について

妊娠中はできるだけ控えることとなっていますが、治療上の有益性が危険性を上回る場合には使用されることがあります。

授乳中も同様に止むを得ず使用する場合は、薬が効いているとされる間は授乳は避けてください。

必ず担当の医師に、妊娠中あるいは授乳中であることを報告しましょう。

ベンザリンの副作用

主な副作用として、眠気・発疹・ふらつき・歩行障害・食欲不振・便秘・倦怠感・吐き気などがあります。

頻度はまれですが重大な副作用として、呼吸抑制・炭酸ガスナルコーシス・刺激興奮・錯乱・肝機能障害・黄疸が現れることがあります。体調の変化を感じた場合はすぐに医療機関を受診して、使用している薬剤名を医師に伝えて指示をあおいでください。

依存と離脱について

ベンザリンを継続して使用する場合に気をつけたいのが薬への依存です。

薬を乱用せず通常の用量を守った場合であっても、数ヶ月以上毎日使用していると、身体依存が形成されてしまうことがあります。身体依存が形成されると、使用量を増やさないとそれまでと同じように薬が効かなくなったり、急な減量や中止によって一時的に治療前より症状が悪化する反跳(はんちょう)現象や離脱症状が生じます。

離脱症状として、反跳性不眠や不安、けいれん発作・幻覚・妄想などが起こる可能性があります。

薬の使用を終了する場合には医師の指示に従って徐々に量を減らしましょう。副作用や長期使用の不安から、自己判断で急に使用を中止することは避けてください。

生活する上での注意

アルコールは眠気や集中力の低下などの薬の作用を強くして危険なため、ベンザリンと一緒にとることは避けてください。

集中力・注意力・反射運動能力などの低下などが起こることがあるので、自動車の運転など危険をともなう機械の操作は避けましょう。また、ふらつく可能性もあるため、夜間のトイレの際などに転倒しないように気をつけましょう。

ベンザリンのジェネリックや市販薬はある?

ベンザリンと同じ主成分であるニトラゼパムを使ったジェネリック医薬品が、ニトラゼパム錠として発売されています。

現在、ベンザリンと同じ成分を含む日本での販売を許可されている市販薬はありません。(2017年7月)

個人輸入の通販について

ベンザリンをはじめとする向精神薬は個人輸入できません。

また、日本国内で扱われている医薬品については、重大な健康被害が生じた場合、「医薬品副作用被害救済制度」と呼ばれる公的制度が適用されます。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。

医薬品を使用する場合は、国内の医療機関で処方された薬を使用することをおすすめします。

おわりに

睡眠薬は急激な量の増減をすることや、急に使用を中止することは危険です。

ベンザリンは依存などの副作用が比較的少ない薬ではありますが、自己判断で使い方を変えることは避けてください。薬を減量または中止したい場合は、必ず医師に相談し指示に従って徐々に減らしていきましょう。

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