アルプラゾラム(商品名:ソラナックス、コンスタン)は心身症における身体の症状、不安、緊張などに用いられる薬であり、パニック障害の発作時の不安症状を抑える時などにも使われたりします。

パニック障害では、予期しないパニック発作を何回も経験することにより、発作に対する不安があったり、それを回避するために日常生活までにも影響を及ぼしてしまいます。

今回は、アルプラゾラムのパニック障害に対する抗不安作用について解説していきます。

ミナカラおくすり辞典:ソラナックス・コンスタン|アルプラゾラム

アルプラゾラムは不安の解消に優れている薬

アルプラゾラムはベンゾジアゼピン系といわれるグループに属する抗不安薬です。
ベンゾジアゼピン系の薬は、脳内でGABAと言われる物質の作用を強めリラックスさせるような効果をもたらし、不安をやわらげたり、緊張を抑えたり、睡眠導入の役割も果たしたりします。

また、実際に患者に使用した臨床試験においては、特に不安や緊張、抑うつ、睡眠障害などの症状の改善に優れているという結果も出ています1)
さらに、動物に対する実験では他のベンゾジアゼピン系の薬「ジアゼパム」「ロラゼパム」といったものより強い作用があるという結果になっています2)

上記のようなことから不安に対する優れた効果が示されており、アルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン)は不安症状に対して使われる薬の定番の一つになっています。

アルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン)について詳しくは関連記事をごらんください。
関連記事:ルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン)の効果や副作用:効果時間、飲み合わせについて

アルプラゾラムが効く時間

アルプラゾラムは、服用してから薬の血中での濃度が最も高くなる時間がおよそ2時間とされています。そして、効果を実感できるまでの時間は、個人差もありますが、およそ30分〜1時間と言われています。
他の抗不安薬と比較しても、アルプラゾラムは数ある抗不安薬の中でも、比較的即効性があるものとして分類されています。

アルプラゾラムがパニック障害に効く理由は?

アルプラゾラムの抗不安作用は、パニック障害の方が経験する不安症状に対しても有効なケースが多くみられます。
また即効性がある点から、特に不安に襲われる時などのワンポイントで使用するのも向いているといえるでしょう。

しかし、残念ながらパニック障害を根本的に治療する場合にはあまり向いているとはいえません。軽度のパニック障害の場合では、アルプラゾラムだけで治療するケースもあるようですが、基本的にはパニック障害のひとつの症状(不安症状)に対する対症療法という位置付けになります。

パニック障害の根本治療

根本治療にはセルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)やパロキセチン(商品名:パキシル)といった選択的セロトニン再取り込み阻害薬と言われる薬が使われるのが一般的です。
そのため、現在ジェイゾロフトやパキシルといった薬を服用されている方は、症状が落ちついたからといっても個人の判断で薬を中止しないでください。
これらの薬が根本治療につながるため、必ず医師と相談した上で薬を減らすもしくは中止するようにしてください。

逆にアルプラゾラムに関しては、医師の指示にもよりますが、不安の症状が強い時に使用する場合、不安症状に襲われることが減ってきたときは無理に使い続ける必要がないかもしれません。その点も予め先生に確認しておくと良いですね。

関連記事:不安障害の症状・原因・治療法を知ろう

おわりに

今回は主にパニック障害の薬として、アルプラゾラムの抗不安に対する内容を確認してきました。
アルプラゾラムは不安症状に対しては効果が出る時間も早く、非常に効果も期待できる薬です。しかし、アルプラゾラムだけでパニック障害の根本治療をすることは難しいため、あくまで一時的な不安症状に対する治療薬という位置付けで考えましょう。
根本治療はジェイゾロフトやパキシルなどの薬を必要な期間正しく使い続けることが必要です。

1) ソラナックス 添付文書
2) ソラナックス インタビューフォーム