マルチビタミンとは?

ビタミンとは、人間の健康を保つために必要な成分のことをいい、一般にマルチビタミンとは、ビタミンを一度に何種類も摂取できる薬やサプリメントのことを指します。

ビタミンは体内でほとんど生成することができないため、食事や薬・サプリメントなどから摂取する必要があります。

マルチビタミンの効果

マルチビタミンを摂取することにより、普段の食生活では足りていないビタミンを摂取することができます。各ビタミンの主なはたらきや、進んで摂取した方がよい人を下記にまとめました。

種類 主な働き こんな人や症状におすすめ
ビタミンA 皮膚や粘膜を正常に保つ
暗順応を保つ
薄暗いところで物が見えにくい
乾燥肌
妊婦や授乳婦
ビタミンB1 糖質からのエネルギー生成補助
神経機能の維持
疲れやすい
目疲れ
肩こり
腰痛
激しい運動をする
ビタミンB2 脂質の代謝補助
皮膚や毛の発育補助
口内炎になりやすい人
肌荒れ
成長期の子ども
ビタミンB6 たんぱく質の代謝補助
神経機能の維持
口内炎になりやすい人
肌荒れ
成長期の子ども
妊婦
ビタミンB12 血液生成補助
神経機能の維持
貧血
肉をあまり食べない人
ビタミンC メラニン色素の生成を抑制
コラーゲンの生成補助
カルニチンの生成補助
しみやそばかす
喫煙者
歯茎から血が出る
激しい運動をする人
ビタミンD カルシウム・リンの吸収促進
歯や骨の形成補助
妊婦や授乳婦
老年期の人
骨が弱い人
ビタミンE 過酸化脂質の生成抑制
血流促進
ホルモンの分泌促進
冷え性や肩こり
生理不順
老年期の人
ビタミンK 血液凝固を保つ
歯や骨の形成補助
内出血しやすい人
抗生物質を飲んでいる人
ナイアシン 皮膚機能を保つ
脂質、糖質、たんぱく質の代謝補助
アルコールをよく摂取する人
肌荒れ
激しい運動をする人
葉酸 たんぱく質の生成補助
赤血球の生成補助
野菜をあまり食べない人
貧血
妊婦や授乳婦
パントテン酸 脂質、糖質、たんぱく質の代謝補助 妊婦や授乳婦
ビオチン 脂質、糖質、たんぱく質の代謝補助
皮膚機能を保つ
肌荒れ

マルチビタミンとミネラル

マルチビタミンとともに配合されていることの多いミネラルという成分も、健康を保つ上で重要な栄養素となります。多くのサプリメントでは「マルチビタミンミネラル」や「マルチビタミン&ミネラル」などまとめて表記されていることが多く、どちらも配合されているものの方が一般的となっています。

ミネラルの効果

各ミネラルの主なはたらきや、進んで摂取した方がよい人を下記にまとめました。

種類 主な働き こんな人や症状におすすめ
カリウム 神経・筋肉機能を正常に保つ
ミネラルバランスの維持
長い間下痢をした人
利尿剤を飲んでいる人
授乳婦
カルシウム 歯や骨の形成促進
筋肉の収縮作用を調整
イライラなどを鎮める
乳製品が嫌いな人
成長期の子ども
中高年期の女性
マグネシウム 心臓・血管機能を正常に保つ
歯や骨の形成補助
激しい運動をする人
アルコールをよく摂取する人
老年期の人、妊婦
リン 歯や骨の形成促進
DNAの成分になる
魚や肉など動物性食品をあまり食べない人
赤血球に含まれ酸素を運ぶ 貧血
妊婦や授乳婦
亜鉛 たんぱく質やDNAの生成補助
味覚を正常に保つ
アルコールをよく摂取する人
加工食品をよく食べる人
過酸化脂質の生成抑制
鉄の吸収促進
貧血
授乳婦
マンガン 脂質、糖質、たんぱく質の代謝補助
過酸化脂質の生成抑制
胃の手術をした人
ヨウ素 甲状腺ホルモンの構成成分になる 魚介類をあまり食べない人
妊婦や授乳婦
セレン 過酸化脂質の生成抑制 加工食品をよく食べる人
クロム 糖代謝を正常にする
モリブデン プリン体の元となる成分の生成に関係する

マルチビタミンと筋肉

たんぱく質を分解するには主にビタミンB群が必要になり、その中でもビタミンB6が筋肉の生成を助けるはたらきをします。

ビタミンB6の1日摂取目安量は1.4mgであり、食べ物で摂取する場合はさんま約2.5尾、またはバナナ約3本を食べる必要があります。

マルチビタミンとニキビ

ニキビの原因のひとつにビタミンB群の不足による皮脂の余分な分泌があり、特にビタミンB2は脂質の代謝を活発にし、皮脂の分泌をコントロールします。その他のビタミンB群やビタミンCも一緒に摂取するとより効果的です。

ビタミンB2の1日摂取目安量は1.6mgであり、食べ物で摂取する場合はたまご約7個、または牛レバー約55gを食べる必要があります。

マルチビタミンとダイエット

ビタミン・ミネラルは三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)を分解したり合成するのに必要な成分です。このふたつが不足していると、摂取した三大栄養素が十分に分解されず脂肪に変わってしまい、これを改善するには不足しているビタミン・ミネラルの摂取が必要になります。これにより、ビタミン・ミネラルが不足していた頃よりは代謝が良くなり体重や体脂肪が落ちる可能性は十分にあります。

しかし、元からビタミン・ミネラルが十分に摂取できている場合に摂取された余分なビタミン・ミネラルは、尿として排泄されます。足りない分を補うことによる代謝アップは期待できますが、基礎代謝の最大値を上げるには運動や筋トレが必要になります。

薬剤師おすすめマルチビタミンミネラル3選!

日本の市場だけでもかなり多くのマルチビタミンミネラルが取り扱われており、「結局のところ何が一番いいのかわからない」という声も少なくないと思います。

そこで今回はミナカラの薬剤師がおすすめするマルチビタミンミネラルを3つ、ランキング形式で紹介します。またこちらで紹介するものは、医薬品として効果が認められているもののみになります。

なお、サプリメントは食品のひとつに分類され、効果を表示することができません。また、成分が体内にしっかり吸収されているかも定かではありません。

1位 ポポンSプラス

7歳〜14歳は1回2錠、15歳以上の成人は1回3〜4錠を1日1回服用します。7歳未満は服用しないでください。

薬剤師おすすめポイント:これひとつ飲むだけで、幅広い栄養素を取ることができます。11種類のビタミンと3種類のミネラルが配合されており、他のマルチビタミン・ミネラルにはない葉酸も配合されています!

2位 パンビタンハイ

5歳〜10歳は1回1錠、11歳〜14歳は1回2錠、15歳以上の成人は1回3錠を1日1回服用します。5歳未満は服用しないでください。

薬剤師おすすめポイント:アリナミンを製造販売している武田製薬の商品です。吸収されにくいビタミンB1がフルスルチアミンという性質に改良され、配合されています。またビタミンCも多く含まれているのも特徴です。

3位 ビタミネンゴールド

ビタミネンゴールド

6歳〜14歳は1回1錠、15歳以上の成人は1回2錠を1日1回服用します。6歳未満は服用しないでください。

薬剤師おすすめポイント:ビタミンAやビタミンCが豊富なので、特に肌トラブルに悩んでいる方にはこちらがおすすめです。

マルチビタミンの副作用

マルチビタミン・ミネラル自体に副作用はありませんが、医薬品に指定されているものには添付文書(説明書き)に、主にかゆみや吐き気、胃の不快感などの副作用が表記されているので注意して服用してください。

またサプリメントで栄養を補給する際も、ビタミン・ミネラルの摂りすぎによる体過剰症が見られる場合があります。摂取上の注意などをよく読み、摂取目安量を守りましょう。

おわりに

普段の食生活から1日に必要な栄養を全て摂取することは物理的に困難です。ビタミン剤やサプリメントは昔より身近な存在になり、手頃に取り入れられるようになっているので、日常に取り入れてみることもおすすめです。