アロプリノールとは

アロプリノールは成分名であり、高尿酸血症の治療薬であるザイロリック錠のジェネリック医薬品(後発薬)の製品名です。アロプリノール錠という製品名で、50mgと100mgの規格があり、さまざまな製薬会社から販売されています。

痛風と高尿酸血症

尿酸が体内で過剰に作られたり、尿酸を腎臓で十分に排泄できず、血液中の尿酸値が高くなってしまっている状態を高尿酸血症といいます。

痛風も尿酸に関係しています。尿酸値が高い状態が続くと尿酸が体内にたまり、結晶化して痛風の原因になります。結晶化した尿酸が関節にたまって炎症を起こすと、関節のはれや痛みが出る痛風発作が起こります。

アロプリノールの効果

アロプリノールは体内で尿酸が作られるのをおさえ、尿酸値を低下させる作用があります。痛風、高尿酸血症をともなう高血圧症の高尿酸血症の是正に効果があります。

痛風・高尿酸血症の薬には、痛風発作治療薬・尿酸排泄促進薬・尿酸分解酵素薬などいくつかの種類があります。アロプリノールは尿酸生成抑制薬に分類されており、尿酸が過剰に作られてしまうタイプの高尿酸血症や痛風の治療に用いられます。また、アロプリノールは高尿酸血症をともなう高血圧の治療にも使われます。

アロプリノールのうがいに効果はある?

アロプリノールは抗がん剤の副作用で起きる口内炎の予防に効果があり、厚生労働省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」にもうがいの方法が記載されています。ただし、アロプリノールでのうがいは保険適用外の使用方法になるため、自己判断では絶対に行わず医師の指導のもとに行いましょう。

アロプリノールの副作用

主な副作用として、脱毛・発疹・食欲不振・下痢・全身倦怠感・口内炎などがあります。

アロプリノールの使用開始直後は、尿酸が移動することで痛風発作が一時的に強くなる場合があります。発作が強く感じるときは医師に相談しましょう。

また、頻度はまれですが、下記の重大な副作用が起こるおそれがあります。

・中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎などの重篤な皮膚障害または過敏性血管炎
・薬剤性過敏症症候群
・ショック、アナフィラキシー
・再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少
・劇症肝炎などの重篤な肝機能障害、黄疸
・腎不全、腎不全の増悪、間質性腎炎を含む腎障害
・間質性肺炎
・横紋筋融解症

重大な副作用の初期症状の1つとして、発熱、呼吸困難、筋肉痛などがあります。これらの症状があらわれた際は副作用の危険があるので、すぐに医師に相談しましょう。

腎機能障害のある方は薬の排泄が遅くなることから副作用のリスクが高くなります。特に腎不全の方に副作用が出た場合には死亡例も報告されているため、細心の注意が必要です。医師の指示にしたがって使用し、異常を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。

アロプリノールの用法・用量

通常、成人はアロプリノール錠50の場合は4〜6錠、アロプリノール錠100の場合は2〜3錠を1日2〜3回に分けて食後に使用します。

なお、年齢や症状により、薬の用法用量は変更される場合があります。

腎機能障害のある方

腎機能障害があると薬の成分の排泄が遅くなります。血液中にある薬の成分濃度が高い状態が続くことにより副作用のリスクが上がるため、腎機能障害がある方は飲み方に注意が必要です。

腎機能障害がある方については、通常1日2〜3回に分けて使用するところを1日1〜2回にしたり、間隔を長くあけて使用するなど、通常の飲み方と異なる指示が出る場合があります。担当医師の指示にしたがって使用してください。

アロプリノールの使用上の注意

使用してはいけない方

アロプリノールの成分に対し過去にアレルギー反応を起こしたことのある方は使用できません。

水分を多めに

アロプリノールの使用中は水分を多めにとりましょう。

水分をたくさんとって尿を薄めることで、尿酸の濃度を薄めたり尿酸の結晶化につながる尿の酸性化を防ぐことができます。

飲み合わせ

アロプリノールには併用することが禁止されている薬はありませんが、注意が必要な薬は多くあります。ほかに使用している薬がある場合は、医師や薬剤師に伝えてください。

アロプリノールとフェブリクの違い

痛風の治療薬であるアロプリノールとフェブリクは尿酸の生成をおさえる働きは同じですが、構造が違うため、副作用・腎臓への負担など異なる部分があります。

どちらも尿酸生成抑制薬であり、尿酸が作られるときに働く酵素(キサンチン酸化還元酵素)を阻害することで尿酸の生成をおさえます。アロプリノールはキサンチン酸化還元酵素以外の酵素にも影響を与えますが、フェブリクはキサンチン酸化還元酵素だけを阻害するため、アロプリノールに比べて副作用や相互作用が少ないとされています。

また、アロプリノールは腎臓で代謝されますが、フェブリクは腎臓だけでなく肝臓でも代謝されるため、アロプリノールに比べて腎臓への負担が少なくなっています。腎臓への負担からアロプリノールは腎機能障害がある方への使用に関しては用量の制限が必要になりますが、フェブリクでは重度の腎機能障害の方以外は用量を制限する必要がありません。ただし、フェブリクは肝機能障害のある方は慎重に使用することとなっています。

用法用量に関しても、アロプリノールが1日2〜3回に分けて使用するのに対し、フェブリクは1日1回の使用という違いがあります。

アロプリノールの薬価

ジェネリック医薬品は研究開発費がおさえられている分価格が安い特徴があります。

アロプリノールはジェネリック医薬品なので、先発薬のザイロリックに比べ価格が大幅におさえられています。以下の表は、アロプリノール錠とザイロリック錠の価格を比較したものです。(2017年9月現在)

薬名 1錠の価格       
ザイロリック錠50(先発薬) 12.70円/錠
ザイロリック錠100(先発薬) 23.10円/錠
アロプリノール錠50mg「サワイ」(ジェネリック) 6.00円/錠
アロプリノール錠100mg「サワイ」(ジェネリック) 7.70円/錠

アロプリノールの市販薬

アロプリノールと同じ成分を含んだ市販薬は販売されていません。(2017年9月現在)

通販について

アロプリノールをはじめ薬を個人輸入する場合、医薬品の品質や有効性・安全性は日本では保証されていません。 また、日本国内で扱われている医薬品については、重大な健康被害が生じた場合、「医薬品副作用被害救済制度」と呼ばれる公的制度が適用されます。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。 

アロプリノールは医師から処方を受けて使用する薬です。国内の医療機関で処方された薬を使用しましょう。