四十肩・五十肩とは?肩こりとの違い

肩こりと四十肩・五十肩の違いとはなんなのでしょうか?

普段から肩にズッシリとした重みやダルさを感じていたらそれは「肩こり」。

それに加えて「シャツを着ようとしたら突然肩にビリビリとした痛みを感じた。「肩まわりが痛くて自由に腕が上がらなくなった。」などの症状があらわれたら“四十肩・五十肩”の可能性があります。

一般に四十肩・五十肩と呼ばれる症状は、正式には「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」という病気です。

とくに思い当たるようなケガをしたわけではないのに肩関節に痛みを感じたり、腕があがらなくなるなど、肩の可動域が制限される疾患です。原因は加齢により肩関節を支える靭帯が硬くなること、肩まわりの血液循環が関係していると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
 

四十肩・五十肩チェック!

次の項目に当てはまるようなら四十肩・五十肩の可能性があります。

【四十肩・五十肩チェック】

□腕を自由に上げられない
□スムーズに「バンザイ」ができない。
□肩まわりにこわばりや痛みがある。
□痛くて寝返りがうてない
□肩を回そうとすると痛い。
□腕を後ろにまわせない。

この記事ではそんな四十肩・五十肩を内側からケアする漢方由来の改善薬「肩用ラックル」について成分・服用のポイント・副作用などを解説していきます!

 

肩用ラックルは「独活葛根湯(どっかつかっこんとう)の漢方製剤

独活葛根湯は昔から肩こりや四十肩・五十肩に処方されてきた漢方です。

風邪で処方される「葛根湯」に「独活(ドクカツ)」と「地黄(ジオウ)」が加わっています。

葛根湯にはもともと肩まわりや首まわりの筋肉のこわばりを緩和する働きがあり、「独活(ドクカツ)」には鎮痛作用、「地黄(ジオウ)」には血を増やし血の巡りを助ける効果があります。

これにより、内側から四十肩・五十肩の痛みをケアしていきます。
 

漢方の考え方“証”について

漢方では個人の体質に合わせてお薬を処方します。

その体質のことを「証」といい、肩用ラックルの主成分である葛根湯は「実証:体力中程度以上」の方に向けた漢方です。

胃腸が弱い、疲れやすい、体が弱っている、汗をかきやすいと言った体質の方や高齢者は購入する前に販売店で薬剤師に相談しましょう。

 

満量処方でしっかり効く!

漢方は処方ごとに生薬の配合量が決まっています。

「肩用ラックル」はその基準内で最大量配合したと言う意味の満了処方です。

市販の漢方薬は医療用と比べて3/4〜1/2など濃度を抑えているものもあります。

お薬は個々の体質によって効き方が違うので一概に“濃い”方がよく効くいうわけではありませんが、お薬を選ぶ時の参考にしてください。 

次の表は他社の「独活葛根湯」と1日分に含まれる内容成分量を比較したものです。

1日量内容成分量比較

  ドクカツ カッコン マオウ シャクヤク ジオウ ショウキョウ カンゾウ ケイヒ タイソウ
肩用ラックル 2.0 5.0 2.0 3.0 4.0 0.5 1.0 3.0 1.0
ロート和漢箋 1.0 2.5 1.0 1.5 2.0 0.25 0.5 1.5 0.5
クラシエ 1.0 2.5 1.0 1.5 2.0 0.5 0.5 1.5 0.5
小林製薬シジラック 1.0 2.5 1.0 1.5 2.0 0.5 0.5 1.5 0.5

 

肩用「ラックル」の成分詳細

それぞれの生薬成分については次の通りです。

成分詳細

【鎮痛成分】
ドッカツ
【筋肉の緊張を和らげる成分】
カッコン
【急な痛みや痙攣を鎮める成分】
シャクヤク、カッコン
【血流改善、体を温める成分】
ケイヒ、マオウ、ショウキョウ、ジオウ
【薬効を高める成分】
カンゾウ、タイソウ

 

副作用について

次のような症状があらわれた場合は副作用の可能性があります。

  • 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器:食欲不振、胃部不快感

まれに起こる重篤な症状

まれに「偽アルドステロン症」「ミオパチー」が起こる場合があります。

手足のだるさ、しびれ、つっぱりやこわばりにくわえ、脱力感、筋肉痛があらわれ症状が徐々に強くなります。

このような場合は直ちに服用を中止して、医師の診断を受けてください。

 

「肩用ラックル」の基本情報をチェック!

効能・効果

体力中等度またはやや虚弱なものの次の諸症
●五十肩・四十肩、肩こり、寝ちがえ

用法・用量

1日2回朝夕、食前または食感に水かお湯と一緒に服用する。

または、お湯に溶かしてかき混ぜてから服用すること。

年齢 1回服用量
7歳以上15歳未満 2/3包
4歳以上7歳未満 1/2包
2歳以上4歳未満 1/3包
2歳以下 ×服用しないこと

 

おわりに〜まずは1週間服用〜

「肩用ラックル」は即効性のあるお薬ではなく、継続的に服用することで効果があらわれるタイプのお薬です。まずは1週間服用してみましょう。

それから様子を見ながら1ヶ月くらい服用してください。

四十肩・五十肩は記事内でも述べたように、整形外科でみてもらうべき疾患です。

1ヶ月服用して症状の改善があらわれなかったら整形外科を受診しましょう。

薬による違和感を感じるようであれば内科や消化器科を受診して医師による適切な治療を受けてくださいね。

 


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