ラミシールプラスクリームは、医療用と同成分の「テルビナフィン塩酸塩」を配合しているスイッチOTC医薬品です。

スイッチOTC医薬品とは、今まで医師の処方箋が必要だった医薬品が、薬局やドラッグストアでも買えるようになったものです。ラミシールプラスクリームはスイッチOTCの中でも購入の際に薬剤師や登録販売者から情報提供を受ける必要がある「第2類医薬品」に指定されています。

この記事ではラミシールプラスクリームについて徹底解説します!

水虫の原因とは?

水虫の正体は白癬菌(はくせんきん)と言う真菌、つまりカビです。

白癬菌は角質や爪などの材料でもあるケラチンに寄生して増殖します。足指の間やかかとなら足白癬(あしはくせん)、爪に寄生したものは爪白癬(つめはくせん)と呼ばれます。

水虫というと足指の間にできるイメージがありますが、ケラチンならどこにでも寄生するので足の裏や爪の間にも増殖します。寄生した場所により症状や呼び名も異なります。

水虫の種類

タイプ 部位 症状
湿潤趾間型 主に足指の間 ・ジュクジュクする
・指の間の皮がむける
・皮膚がふやける
・かゆみをともなう
乾燥趾間型 足の指や足裏 ・カサカサする
・足の間の皮がむける
・皮膚がふやける
小水疱型 主に足裏・かかと ・水泡がある
・強いかゆみをともなう
・患部に赤みをともなう
角化型 主に足裏・かかと ・足裏がガサガサになる
・足指の皮ふが厚く硬い
・白く乾燥した皮がむける
・特にかゆみはない
爪水虫 ・爪が厚くなる
・爪が黄白色や黒ずむ
・爪がボロボロになる
・特にかゆみはない

ラミシールプラスクリームの効果

ラミシールプラスクリームの成分「テルビナフィン塩酸塩」とは

ラミシールプラスクリームには、主成分としてテルビナフィン塩酸塩が配合されています。テルビナフィン塩酸塩は、世界100ヶ国以上で販売されている医療用医薬品です。

テルビナフィン塩酸塩は、2004年に日本で初めてスイッチOTCとして薬局・薬店で購入可能になりました。その商品が「ラミシール」です。

テルビナフィン塩酸塩は抗真菌剤

テルビナフィン塩酸塩は、真菌を殺菌する作用と、増殖をおさえる強い作用があるアリルアミン系の抗真菌剤です。真菌の細胞膜を構成するエルゴステロールが作られるのを邪魔する作用があります。

1回で24時間効果が持続

ラミシールは、1日1回の使用で、24時間効果を発揮します。テルビナフィン塩酸塩は油に溶けやすく、皮膚細胞に強く結合します。そのため、菌が棲みつく皮膚の表皮角質層に効果的に浸透し、患部に高濃度で長く留まります。

陰部には使える?

性器などにできるカンジダ症も水虫と同様にカンジダ菌という真菌が原因で起こりますが、ラミシールプラスクリームの添付文書では、陰のう、外陰部には使用しないことと明記されています。

ラミシールプラスクリームを使用する際は、添付文書をよく読んで正しく使用しましょう。

ラミシールプラスシリーズの使い分け

ラミシールプラスはさまざまな形状で販売されています。自分の水虫の場所や症状に合わせて製品を選択しましょう。

◎湿潤趾間型:クリーム、液、スプレー
◎乾燥趾間型:クリーム、液、スプレー
◎小水疱型:スプレー、ジェル
◎角化型:クリーム

ラミシールプラスクリーム

ラミシールプラス液

ラミシールプラススプレー

ラミシールATクリームとの違いは?

市販されているラミシールのクリームタイプでは、「ラミシールプラスクリーム」と「ラミシールATクリーム」の2種類が販売されています。

ラミシールプラスクリームは、テルビナフィン塩酸塩にプラスして4つの成分クロタミトン・l‐メントール・グリチルレチン酸・尿素が配合されています。それに対してラミシールATクリームは、テルビナフィン塩酸塩と添加物のみのシンプルな処方となっています。

かゆみや赤み・炎症が気になる、すぐに止めたい方はラミシールプラスクリームをおすすめします。

ラミシールATクリーム

ラミシールプラスクリームの使い方

用法・用量

1日1回、適量を患部に塗布してください。

使用上の注意

ラミシールプラスクリームを使用して又はテルビナフィン塩酸塩を使用して、アレルギー症状(発疹・発赤,かゆみ、腫れなど)を起こしたことがある人は使用しないでください。

また、以下の部位には使用しないよう、ご注意ください。
(1)目や目の周囲,粘膜(口腔、鼻腔、膣など)、陰のう、外陰部等
(2)湿疹
(3)湿潤、ただれ、亀裂や外傷のひどい患部

以下のような人は医師、薬剤師などに相談してください。
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠している可能性のある人
(3)乳幼児
(4)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
(5)患部が顔面又は広範囲の人
(6)患部が化膿している人
(7)「湿疹」か「みずむし、いんきんたむし、ぜにたむし」かがはっきりしない人

副作用

以下のような症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、医師、薬剤師などに相談してください。

[関係部位:症状]
皮ふ:かぶれ,刺激感,熱感,鱗屑(りんせつ)・落屑(らくせつ)(フケ,アカのような皮ふのはがれ),ただれ,乾燥・つっぱり感,皮ふの亀裂,いたみ,色素沈着,発疹・発赤*,かゆみ*,はれ*,じんましん*
*:全身に発現することがあります。

ミナカラおくすり辞典:ラミシールプラスクリーム(市販薬)/ラミシールATクリーム(市販薬)

水虫にならないために気をつけたいこと

入浴時は足をよく洗う

足を洗う時は、指・指の股までしっかりと洗いましょう。足の裏もしっかりと石鹸を使って洗うようにしてください。

足をよく乾燥させる

お風呂上りは指の股までしっかり水分を拭き取るなど湿った状態にならないようにしましょう。

靴は複数を履きかえる

靴は何足かを順番に履いて、履いていない時は日に干したりして湿気をとりましょう。

バスマットやスリッパは別々にする

家族に水虫の人がいる場合は、感染拡大を防ぐためにもスリッパやバスマットは使いわけましょう。

おわりに

水虫は「なんだか恥ずかしい」という思い込みやイメージからか、受診する人は多くはありません。症状を放置しておくと、治療が遅れたり悪化する原因につながります。

ラミシールプラスクリームを使用しても症状の改善が見られない場合は、湿疹など他の疾患が原因となっていることも考えられるので、使用を中止して皮膚科医や水虫の専門医の診断を受けるようにしましょう。