リポビタンDの主成分「タウリン」とは
リポビタンDの効能・効果としてまずあげられるのが疲労回復・滋養強壮です。人が疲れを感じる時、それには肝臓が大きく関わってきます。
肝臓はエネルギーの産出や各種代謝に関わる大切な臓器です。胃で消化した栄養成分をエネルギーに変換したり、消化の際にできた毒素を無害なものにしたりします。そのため、肝臓が元気がないと疲労感を感じやすくなるのです。
リポビタンDに含まれるタウリンはそんな肝臓をサポートする成分です。
主な作用
・アルコール分解酵素に働きかけて有毒物質アセトアルデヒドの分解を助ける
・心筋の働き(ポンプ機能)を引き上げるので1回に心臓から送り出す血の量が多くなり心臓の負担が減る
・乳酸の蓄積を抑え疲労回復に効果的
・胆汁酸の分泌を促進。肝臓の働きをうながす
・血圧を安定させる。高血圧予防
・脂肪燃焼を助ける
・血中コレステロールを低下させる
効能・効果
肉体疲労、病中病後、食欲不振、栄養障害、発熱性消耗性疾患などの場合の栄養補給、滋養強壮、虚弱体質
リポビタンDの購入方法と価格
リポビタンDは【指定医薬部外品】なので薬局薬店をはじめ、ドラッグストア、スーパー、コンビニ、インターネット通販などで購入できます。
用法・用量
成人(15歳以上)1日1回1本(100ml)を服用してください。
リポビタンDは配合されている成分において必要な摂取量を1本でほぼ摂取できるようになっている栄養価の高い飲料です。
たくさん飲めばもっと効果が現れるというわけではありません。必ず用法・用量を守って服用してください。
成分一覧
成分100ml中
成分名 | 分量 |
---|---|
タウリン | 1,000㎎ |
イノシトール | 50㎎ |
ニコチン酸アミド | 20㎎ |
チアミン酸アミド | 20㎎ |
チアミン硫化物(ビタミンB1) | 5㎎ |
リボフラビン酸エステルナトリウム(ビタミンB2) | 5㎎ |
ピリドキシン塩酸塩 | 5㎎ |
無水カフェイン | 50㎎ |
成分詳細
タウリン
体の正常な状態を保とうとする作用がある。肝機能を高める。
イノシトール
ビタミンBの一種。肝臓に余計な脂肪が蓄積されないようにする。脂肪合成を抑制する働きがある。
ニコチン酸アミド
ビタミンB群の一種。皮膚や粘膜を正常に保つ作用や血流を良くする作用がある。
チアミン硫化物(ビタミンB1)
糖質の代謝を助けエネルギーに変え、疲れたからだに効果的に働きかけます。
リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2)
吸収がよく体内ですぐに活用できる活性型のビタミンB2、皮ふや粘膜を正常に保つ作用、活性酸素を分解して疲れにくくする。
効率的に疲労を解消する方法
忙しい毎日の中でも、ONとOFFのメリハリをつけていくことで、効率的に疲れを取ることは可能です。
忙しい人は「とりあえず食べる。とりあえず寝る。」となりがちですが、しっかりと切り替えて集中して休息をとるようにしましょう。
日常編
1. ながら食べはしない
特にデスクワークの方など、効率重視で仕事しながら食事をしようとするときもありますが、実はそれは体にとってはとっても非効率なのです。
他にもスマホの画面を見ながら食事をしたりしていませんか?ながら食べは胃に十分な血液が行かずに消化不良をおこしてしまいます。
忙しい時ほど、食事に集中して体にしっかりエネルギーを蓄えましょう。もちろんバランスの良い食事ををとるように心がけてください。
2. 1時間に5~10分は休憩時間をつくる
走り続けていたら足が疲れるように、動かし続けたら脳も疲れます。
集中力が切れてきたら気分転換のサインです。5~10分程度の休憩をはさみながら仕事をした方が効率的に頭が働きます。
頭を整理するためにもボーッと何も考えない時間を意識的に作りましょう。
3.適度に体を動かす
2と同じく、座り仕事や同じ体勢が続く仕事をしている人は、時々体を動かして血の巡りを良くしましょう。
逆に体を動かす仕事をしている人は常に交感神経が活発になって体が興奮状態になっています。
休憩時間はあたたかい飲み物などでリラックスして体を休めるようにしてください。
睡眠編
1.眠る3時間前までには食事をすます
眠る前の食事は消化不良を起こしやすく、睡眠の妨げになります。どうしてもお腹がすいている時はホットミルクや消化のいいスープ等で胃を温めましょう。
2.眠る前にスマホやテレビ、本を読まない
特にスマホやテレビは光が強いので瞳孔が開き、交感神経優位の状態から副交感神経に切り替わらなくなってしまいます。
本を読みたい場合はビジネス本や推理小説などの難しいものではなく、画集や詩集など「眺める」本がいいですね。
体を副交感神経優位にするためにも眠る前はあまり複雑な情報を入れないようにしましょう。
3.入眠儀式を決める。
「部屋を暗くする。」「瞑想をする。」「アロマを焚く。」など。ベッドに就く前に決まった動作をすることで体が眠りに入りやすくなります。
4.体をあたためて眠りに就きやすくする。
できればお風呂は眠る1~2時間前にすましておくのが理想ですが、深夜の帰宅で帰ってきたらお風呂に入ってすぐ寝る!という方も多いでしょう。
お風呂上りは湯冷めに気をつけてください。体が温まっている状態のままお布団に入ると体が眠りにつきやすくまります。
5.ヨガやストレッチをして血の巡りをよくする。
3の入眠儀式に取り入れたいのがヨガやストレッチなどです。血の巡りがよくなりゆるやかに副交感神経優位に切り替えることができます。
以上のようなことを少し心がけることでエネルギーを効率的に使い、疲れを溜めにくい体を作ることができます。
疲れが取れにくいという方、簡単なことからはじめてみてはいかがですか?
おわりに
リポビタンDをはじめとした栄養ドリンクや、最近流行りのエナジードリンクは「ここぞという時の1本」であって長期間連用しないでください。
習慣化してしまうと、カフェインやアルコールが微量に入っているものもあるので依存や糖分の過剰摂取により糖尿病を引き起こす可能性があります。
疲労回復の1番の薬は休養です。自分なりのストレス発散や疲労の回復方法を見つけてバランスをとりながら上手に栄養ドリンクを活用していきましょう。