リンデロン-VGローション

塩野義製薬

処方薬 先発 液(目薬・消毒液など)

基本情報

副作用

リンデロン-VGローションの短期的(1~2週間程)な使用で、副作用があらわれる可能性は低いとされています。
しかし、長期的に服用していると様々な副作用が生じる可能性が出てきます。

◼︎リンデロン-VGローションの主な副作用は、皮膚刺激感、潮紅(赤ら顔)、皮膚炎などです。

◼︎リンデロン-VGローションを眼瞼の皮膚に使用すると、次の重大な副作用が起こるおそれがあります。
・眼圧亢進
・緑内障
・後嚢白内障

リンデロン-VGローションのようなステロイド薬の副作用は、薬を塗った場所にできる副作用(局所的副作用)と、薬を塗っていない他の場所にできる副作用(全身性副作用)に分けられますが、ローション剤のような外用薬の場合は全身性の副作用が引き起こされることはほとんどないと言ってよいでしょう。

◼︎局所的副作用
免疫低下
ステロイドには、免疫(細菌から体を守ろうとする働き)を低下させる働きがあるので、以下のような症状が見られることがあります。
・にきびなどの吹き出物ができる
・カビによる水虫や爪の白癬
・カンジダ症(女性に多い)
この中でも特にニキビや肌荒れはよく見られると言われています。

皮膚萎縮
ステロイドを長期間にわたり使用していると、皮膚を作るために必要な繊維を作れなくなってしまうため、以下のような副作用が症状が見られることがあります。
・皮膚の表面に赤く、細いしわがよる
・皮膚の下の血管が透けて見える
・皮膚をつまむと薄い感じがする

皮膚線条(皮膚割れ)
ステロイドを長期間にわたり使用していると、皮膚の組織が分離、断裂することで、赤紫色のひび割れのようなすじができる(皮膚線条)ことがあります。
皮膚線条は、胸、お腹、太ももなどの比較的皮膚が伸び縮みしやすい箇所に見られることが多いです。

毛細血管拡張
ステロイドを長期間にわたり使用していると、ステロイドの効果によって萎縮されていた毛細血管が弱くなり、拡張することで血管が透けて見えるようになることがあります。そのため、毛細血管が拡張している場所は、赤く晴れ上がったように見えます。一般的には顔(頬)によく見られます。

多毛症
ステロイドを長期にわたり使用していると、ホルモンバランスが崩れるため、産毛が増えたり濃くなったりすることがあります。この症状は、女性や、小さい子供などによく見られます。

酒さ様皮膚炎
ステロイドを長期間にわたり使用していると、はじめは顔に赤みや熱を伴う潮紅がみられ、後にニキビのような膿疱ができることがあります。これを酒さ様皮膚炎と言います。酒さ皮膚炎の治療を行うにはステロイドの使用を中止する必要があります。

◼︎まれに大量または長期に渡る広範囲の使用により、次のような副作用が起こることがあります。
・下垂体、副腎皮質系機能の抑制
・腎障害
・難聴

リンデロン-VGローションを使用後に体調の変化を感じた場合はすぐに使用を中止し、医療機関を受診して服用している薬剤名を医師に伝えて指示をあおいでください。

使用上の注意点

◼︎下記のような方はリンデロン-VGローションを使用しないでください。
・ゲンタマイシン耐性菌又は非感性菌による皮膚感染のある場合。皮膚感染が悪化する恐れがあります。
・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症、動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)がある方。これらの疾患が悪化する恐れがあります。
・過去にリンデロン-VGローションに含まれる成分でアレルギー反応を示したことがある方。
・鼓膜に穴があいた湿疹性外耳道炎がある方。穴があいた部分の治りが遅くなったり、感染の恐れがあります。
・潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷(ヤケド)・凍傷がある方。皮膚の再生が抑制されて治癒が遅くなる恐れがあります。
・ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシン、フラジオマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質や、バシトラシンに対しアレルギー反応を示したことがある方。

◼︎医師の指導が無い限り、基本的に他のステロイド剤との併用はさけてください。
リンデロン-VGローションは副腎皮質ホルモンを含んでいます。他の薬を使用する前に、その薬が副腎皮質ホルモンを含んでいるかよく確かめてください。もし含んでいる場合は使用しないでください。

◼︎ゲンタマイシンの含まれるリンデロン-VGローションを使うことによって、日に焼けやすくなることがあります。
直射日光、日焼けマシーン等の使用は控えるようにしてください。また、外出するときは日焼け止めを使用するなどして、紫外線を避けてください。

◼︎症状が改善されたら、できるだけ速やかに使用を中止してください。

◼︎高齢者の場合は、一般的に副作用があらわれやすいので、大量または長期にわたる使用は特に注意してください。

その他

妊娠中・授乳中・子供の使用

◼︎妊婦または妊娠している可能性のある方は大量・長期にわたる使用は避けてください。妊娠中は使用前に医師・薬剤師に相談してください。

◼︎15歳以下の子供や乳幼児に対しても、大量・長期にわたる使用は避けてください。
また、おむつは密封法(ODT療法:ラップフィルムなどで患部を覆って密封すること)と同じ作用があるので、医師から指示がある場合を除き、子供のおむつにあたる部分には使用しないでください。

飲み合わせ・食べ合わせの注意

リンデロン-VGローションとの飲み合わせで注意が必要な薬は基本的にはありません。

薬効・薬理

リンデロン-VGローションは、使用した部分の皮膚に部分的に効果を示します。

この薬に含まれるコルチコステロイドは、標的となる細胞と結合後、核内に移行して遺伝子を活性化し、合成された mRNA が細胞質内に特異的蛋白リポコルチンを合成します。細胞膜リン脂質に含まれるアラキドン酸は、ホスホリパーゼ A2(PLA2)により遊離後、代謝を受けて各種プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンとなり炎症に関与しますが、リポコルチンはこの PLA2 を阻害することにより抗炎症作用を発現するものと考えられています 。

効果を裏付ける臨床成績としては、ベタメタゾン吉草酸エステルの抗炎症作用と、ゲンタマイシンの抗菌作用(殺菌的)が確認されています。