ワイパックスの効果や副作用!依存や離脱症状はある?

ワイパックスの効果、眠気や依存・離脱の副作用が出るかなどを解説します。ワイパックスには1日の使用量や長期使用、アルコールとの併用など自己判断をしてはいけない注意点がいくつかあります。安全な使用のために確認しましょう。

ワイパックスはロラゼパムを成分とする抗不安薬です。

抗不安薬とは、近い将来に悪い出来事などが起きると感じ、心配で落ち着かないなどの不安や緊張をやわらげる薬です。

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬であるワイパックスは比較的安全性が高い薬ですが、副作用や依存、薬が効きにくくなる耐性などの特徴を知って、より安全に使用しましょう。

ワイパックスの効能・効果

ワイパックスは中枢神経系の働きを抑制するGABAの働きを強くすることで、脳内の活動をスローダウンさせ、心の不安や緊張をやわらげます。

神経症による不安や緊張や、気分が落ち込んで活動を控えるようになる抑うつに使われます。

また、自律神経失調症などの心身症における身体の症状や、心身症にともなう不安・緊張・抑うつにも使われます。

不安の程度は、翌日に大事な面接が控えているなどの通常の不安ではなく、ささいな原因でも強い不安や緊張が長く続く病的な不安に用いられます。病的な不安では、発汗・動悸・肩こり・不眠・頭痛などの身体症状や、集中力の低下や活動を控える行動変化がともなって、日常生活の質が落ちてしまいます。

効き目の強さと効果時間は?

ワイパックスは、効果が強く即効性があります。効果時間は12時間程度です。

ワイパックスの副作用

ワイパックスは脳内の活動をスローダウンさせる作用から、昼間の強い眠気を引き起こす可能性があります。

他に現れる可能性がある副作用として、ふらつき・立ちくらみ・頭痛・不眠・動悸・吐き気・食欲不振などがあります。

眠気やめまいなどが起こることがあるので、自動車の運転など危険をともなう機械の操作は避けましょう。また、ふらつく可能性もあるため、夜間のトイレの際などに転倒しないように気をつけましょう。

頻度はまれですが、重大な副作用として刺激興奮や錯乱などが現れる可能性があります。体調の変化を感じた場合はすぐに医療機関を受診して、使用している薬剤名を医師に伝えて指示をあおいでください。

依存と離脱症状について

ワイパックスを使用する際に気をつけたいのが、連用による薬物依存です。

薬を乱用せず通常の用量を守った場合であっても、数週間以上毎日使用していると、身体依存が形成されてしまうことがあります。身体依存が形成されると、使用量を増やさないとそれまでと同じように薬が効かなくなったり、急な減量や使用中止によって一時的に治療前より症状が悪化する反跳(はんちょう)現象や離脱症状が生じます。

症状としては反跳性不眠や不安、けいれん発作・幻覚・妄想などが起こる可能性があります。

ワイパックスは比較的安全性が高い薬とはいえ、長期の使用には適していません。長期使用は避け、使用を終了する場合には医師の指示に従って徐々に量を減らすか、長期作用型の薬に切り替えましょう。副作用や長期使用の不安から、自己判断で急に使用を中止することは避けてください。

ワイパックスで太る?

ワイパックスで太るという情報を目にしたことがあるかもしれませんが、副作用で太るということはありません。

ワイパックスを使用して不安やうつの症状が消えると気分が良くなり 、元気が出て食欲が増すことで太ったと感じることがあるかもしれません。薬が原因というよりは、治るまでの間にそのような経過をたどることがあります。それがワイパックスを飲むと太るという情報になっている可能性が高いでしょう。

ワイパックスの用法・用量

通常、ロラゼパムとして1日1~3mgを2~3回に分けて使用します。

年齢・症状により適宜増減しますが、自己判断で薬の量を変えたり急に使用を中止することはしないでください。薬の量の増減は、必ず担当の医師や薬剤師の指示のもとで行ってください。

お酒との飲み合わせ

アルコールは眠気や集中力の低下などの薬の作用を強くして危険なため、ワイパックスと一緒にとることは避けてください。

ワイパックスをアルコールと一緒に飲むと中枢神経の働きを抑制する作用が強く出て、呼吸抑制などが起こり、生命の危機に陥る可能性があります。

頓服(とんぷく)として使用できる?

頓服とは食後などの決まった時間ではなく、症状がひどく現れたときなどに薬を使用することです。

即効性のあるワイパックスは頓服としても使用が可能です。しかし、1日量やどの程度間隔をあけるかは、医師と相談が必要です。

妊娠中・授乳中の使用について

妊娠中はできるだけ控えることとなっていますが、治療上の有益性が危険性を上回る場合には使用されることがあります。

授乳中も同様に止むを得ず使用する場合は、薬が効いているとされる間は授乳は避けてください。

必ず担当の医師に、妊娠中あるいは授乳中であることを報告しましょう。

ワイパックスのジェネリックや市販薬はある?

ワイパックスと同じ主成分であるロラゼパムを使ったジェネリック医薬品が、ロラゼパム錠として発売されています。

2017年7月現在、ワイパックスと同じ成分を含む日本での販売を許可されている市販薬はありません。

個人輸入の通販について

ワイパックスをはじめ薬を個人輸入する場合、医薬品の品質や有効性・安全性は日本では保証されていません。

また、日本国内で扱われている医薬品については、重大な健康被害が生じた場合、「医薬品副作用被害救済制度」と呼ばれる公的制度が適用されます。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。

医薬品を使用する場合は、国内の医療機関で処方された薬を使用することをおすすめします。

おわりに

精神系の薬の中では、ベンゾジアゼピン系は比較的安全性が高い薬ではありますが、それでも使用量や使用方法をあやまると危険であることに変わりはありません。自己判断は避け、必ず医師の指示通りに使用しましょう。

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