イソジンとは

カバのキャラクターで有名なイソジンは、細菌やウイルスなどを殺菌・消毒する薬として広く使われています。

イソジンは人体や環境にもやさしい消毒剤であり、ベタダインという製品名で世界中でも使用されている消毒薬です。

イソジンの成分

イソジンは殺菌消毒成分であるポビドンヨードが主成分です。ポビドンヨードとは、ヨウ素とポリビニルピロリドンとの錯化合物で、ヨウ素の酸化作用を利用してつくられた殺菌消毒成分です。

独特な茶色を現していることもポビドンヨードの消毒作用の特徴です。

なお、ヨードチンキはヨウ素のアルコール溶液ですが、人体への刺激が強かったため、現在では刺激を弱めたポビドンヨードが広く使われています。

明治、塩野義がポビドンヨードを有効成分としたイソジンの薬剤をそれぞれ販売しています。

イソジンの効果

イソジンは即効性のある殺菌消毒作用に優れており、広範囲の細菌や真菌、ウイルスなどの微生物に対して効果を発揮します。うがい薬として使ったり、軟膏として使うなど種類によって効果に違いがあります。

家庭だけでなく、医療現場でも傷口の消毒に使われたり、学校では風邪やインフルエンザの対策として、うがい、手洗い、傷口の消毒などに効果的に使われています。

イソジンの副作用

イソジンは安全性の高い薬ですが、副作用がまったくないわけではありません。

うがい薬としての使用した場合は、吐き気、口内刺激、不快感、口内のあれ、口腔粘膜のびらん、口腔内の灼熱感などの副作用が報告されています。

軟膏や液剤など外用薬として使用した場合は、発赤、刺激感、発疹、皮膚炎、そう痒感、灼熱感などの副作用が報告されています。

イソジンうがい薬の種類

うがい薬のイソジンは、のど、歯や歯茎、舌など口の中全体に繁殖した細菌や真菌などの微生物に対する殺菌・消毒・洗浄効果があります。また、口臭の除去にも効果があります。

ただし、虫歯や歯周病の予防への効果は製薬会社の説明にはありません。

うがい薬は、1g中にポビドンヨードを70mg(有効ヨウ素として7mg)含んでいます。

イソジンうがい薬

ポビドンヨードを有効成分として含む市販薬のうがい薬として、代表製品であるイソジンうがい薬です。口腔内やのどの殺菌・消毒、口臭の除去にすぐれた効果をあらわします。

明治うがい薬P

有効成分は普通のイソジンうがい薬と同じですが、フルーティーな香りですっきりとした使用感にしたものです。イソジンのヨウ素の強いにおいが苦手な方におすすめです。

明治うがい薬C

ほかのうがい薬のように水でうすめず、そのままうがいできるものです。うがい後のすっきりとした清涼感があります。

イソジンガーグル液

病院で処方されるうがい薬には「イソジンガーグル液7%」があります。イソジンガーグル液7%は、市販薬として販売されているイソジンうがい薬と有効成分は同じです。

咽頭炎、扁桃炎、口内炎や、抜歯創を含んだ口の中の傷の感染予防や殺菌消毒の効果があります。

うがい薬の使い方

通常、1回に2~4mLを水で約60mLにうすめて、1日数回うがいしてください。

イソジンうがい薬Cの場合は、うすめずにそのまま適量(約15~20mL)を口に含み、2~3回のうがいを1日数回行ってください。

イソジン軟膏の種類

イソジンを含んだ軟膏は、刺激性が弱いので皮膚の消毒に適しています。幅広い細菌やウイルスに対して短時間ですぐれた殺菌消毒効果を現します。きり傷、さし傷、すりむき傷、靴ずれ、やけどなどの患部の殺菌消毒に効果があります。

1g中にポビドンヨードを100mg(有効ヨウ素として10mg)含んでいる軟膏タイプの薬です。

また、同じ有効成分を含んでいるもので処方薬のゲルタイプのものがあります。効能効果を皮膚や粘膜の消毒、熱傷した皮膚面の消毒としています。

イソジン軟膏

きり傷、さし傷、すりむき傷、靴ずれ、やけどなどの患部の殺菌消毒に効果があります。通常1日数回、適量を患部に塗ってください。色は効力に合わせて薄くなるので、効力が切れたタイミングで数回塗り直してください。衣服に薬剤が付いてしまっても水で洗い落とせます。

イソジンシュガーパスタ軟膏

処方薬の軟膏剤として、イソジンシュガーパスタ軟膏があります。イソジンシュガーパスタ軟膏は、市販薬の軟膏剤とは有効成分に少し違いがあり、1g中にポビドンヨードを30mg含んでいます。

効能効果を褥瘡(じょくそう:ベッドや布団など皮膚に接触する部分に持続的に圧迫されることで血流障害が起こり、皮膚や皮下組織、筋肉などが壊死してしまった状態)、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)としています。

軟膏の使い方

症状により異なりますが、潰瘍面をきれいにした後に、適量を1日に1~2回ガーゼにのばして貼付するか、患部に直接塗布しその上をガーゼで保護してください。

イソジン液の種類

イソジンを含んだ液体タイプです。刺激性が弱く、幅広い細菌やウイルスに対してすばやく殺菌消毒効果を現します。きり傷、さし傷、すりむき傷、靴ずれ、やけどなどの患部の殺菌・消毒のほか、とびひ、おできなどの感染皮膚面の殺菌・消毒にも使われます。

軟膏剤と同じく1mL中にポビドンヨードを100mg(有効ヨウ素として10mg)含んでいるものです。

明治きず薬

1日数回、患部に塗布してください。液体タイプのものは外用にのみに使用し、内服したりうがいには使用しないでください。

イソジンハンドウォッシュの種類

手指・皮膚の殺菌消毒に効果のある手洗い用の液剤です。

手洗い予防対策として、かぜ、インフルエンザ、食中毒など、手指についたウイルスや細菌、真菌などを殺菌消毒します。1mL中にポビドンヨードを75mg(有効ヨウ素として7.5mg)含んでいるものです。

明治ハンドウォッシュ

手洗い時の殺菌消毒として使います。適量をとり、少量の水を加えて摩擦し、よく泡立ててから水洗いしてください。石けんなどと一緒に使うと、イソジンの殺菌消毒作用を弱める可能性があるので、石けんは洗い落としてから使用してください。

イソジン泡ハンドウォッシュ

ハンドウォッシュの泡立つタイプのものです。適量をとり、泡をこすり合わせてよく洗い流してください。

イソジンスプレータイプの種類

のどの患部に直接噴射するスプレータイプのものです。のどの炎症による痛み、腫れ、不快感などに効果があります。1mL中にポビドンヨードを4.5mg(有効ヨウ素として0.45mg)含んでいるものです。

明治のどフレッシュ

1日数回適量をのどの粘膜面に噴射してください。12mL、25mL、50mLのタイプがあり、用途に合わせて使えて携帯にも便利です。

おわりに

イソジンはうがい薬として有名ですが、有効成分のポビドンヨードを含む量によってさまざまな種類があり、幅広い用途に使えます。

市販薬のイソジン製品は比較的安価で入手できるので、風邪などのウイルス対策にも家庭に取り入れてぜひ活用してください。