銀翹散の効果・効能

銀翹散(ぎんぎょうさん)は、風邪の症状の出始めに服用する漢方薬です。

発熱にともなう喉の痛み・喉の渇き・せき・頭痛などの風邪の症状に効果があります。細粒・顆粒では5歳以下、内服液タイプでは15歳以下は服用できません。

解熱作用はないとされていますが、実際には医師が発熱に対して処方する場合もあります。

銀翹散エキス顆粒Aクラシエ

顆粒タイプの銀翹散です。

【用法・用量】

年齢 回数
15歳以上 1日3回 1包
15歳未満7歳以上 1/2
7歳未満5歳以上 1/4
5歳未満 服用しない

大鵬かぜ内服液銀翹散

内服液タイプの銀翹散です。よく振ってから服用します。

【用法・用量】

年齢 回数
15歳以上 1日3回 1本
15歳未満 服用しない

銀翹散は「温病」に効く

漢方の世界では、風邪の症状を「傷寒(しょうかん)」と「温病(うんびょう)」にわけて考えます。

銀翹散が効果を発揮するのは温病で、熱っぽい症状にともない喉の炎症や口の渇きがあるような症状のことをいいます。

傷寒は、鼻水や痰の症状があり、寒気や関節の痛みがあるような症状をいいます。

銀翹散の副作用

銀翹散の副作用として、吐き気や食欲不振・胃の不快感などの消化器症状が現れることがあります。また、発疹・発赤やかゆみなどの皮膚症状が現れる場合もあります。

まれに重篤な症状として偽アルドステロン症、ミオパチー(手足のだるさ・しびれ・つっぱり感・脱力感・筋肉痛などが次第に強くなる症状)があります。

異変を感じたらすぐに使用を中止し、服用した銀翹散をもって医療機関を受診しましょう。

銀翹散の効果的な飲み方

細粒タイプの銀翹散などの漢方薬は、できるだけ水か白湯で飲むことをお勧めします。

漢方は生薬を煮て成分を抽出し、その液体を飲むのが本来の形です。銀翹散は抽出した液体の有効成分だけを錠剤にしたものなので、本来の形に一番近づけて使用できるのが水や白湯での使用だといえます。

吐き気や出血がある場合は冷水で、胃腸の弱い人は負担を軽減するため白湯で飲むのがいいとされています。

飲むタイミング

銀翹散などの漢方薬は、食間または食前の空腹時に服用するのが効果的とされています。

胃腸が弱い人や飲み忘れがある場合などには、医師の判断で食後に処方される場合もあります。

飲みづらい時はオブラートやゼリーで

銀翹散のにおいが気になって飲みづらい場合は、市販のオブラートや薬と一緒に使用しても影響のないゼリーなどを使用することもできます。

龍角散 らくらく服薬ゼリー漢方薬用ゼリー コーヒーゼリー風味 200g

漢方薬やにおいの強い薬に適した服薬ゼリーです。薬を混ぜて使用します。

龍角散 おくすり飲めたね いちご 200g

離乳中期から使用できる子ども用の服薬ゼリーです。薬を包むようにして使用するため、子どもの苦手な味やにおいをしっかり抑えます。

酒・アルコールでの服用

アルコールと銀翹散との併用についての注意喚起などは特にありませんが、アルコールを飲むことで血流がよくなったり悪くなったりするので、薬の吸収や代謝に影響を及ぼすおそれがあります。

体調が万全でない間は飲酒を控え、体をしっかり休めましょう。

他の漢方・薬との飲み合わせ

漢方との飲み合わせ

銀翹散とあわせて飲むことによって体に害を及ぼすおそれのある漢方薬は特にありませんが、含まれている生薬の量に注意する必要があります。

それぞれの生薬には摂取可能な1日の最大量が定められており、過量摂取すると副作用が起こりやすくなります。

現在使用している漢方薬がある場合は配合されている生薬に注意し、医師や薬剤師に相談しながら服用しましょう。

【銀翹散に含まれている生薬】

カンゾウは漢方薬の多くに含まれているため注意しましょう。

・キンギンカ
・レンギョウ
・ハッカ
・キキョウ
・カンゾウ
・タンチクヨウ
・ケイガイ
・タンズシ
・ゴボウシ
・レイヨウカク

医薬品との飲み合わせ

一般的には漢方薬と医薬品は体内で作用する場所が違うとされているため、合わせて飲むことによって何らかの異常が見られるなどの報告はされていません。

しかし、どちらも多量摂取することにより副作用が起こりやすくなったり何らかの異常が起こるおそれがあります。用法・用量を守って服用しましょう。

効かないと感じた時は?

銀翹散を5〜6日間使用しても効果が感じられない場合は、通常の風邪以外の病気にかかっているおそれがあるため、服用を中止し医療機関を受診してください。

長期間の使用は禁止されており、症状の改善が見られないにも関わらず使用し続けると副作用が起こりやすくなったり、何らかの異常が起こる恐れがあります。

また、十分に効果を発揮させるためには用法・用量を守り正しく服用することも重要です。

効かないと思ったら、自身の服用方法が誤っていないか確かめるのも良いでしょう。

おわりに

漢方薬は本来、個人の体調や体質に合わせて処方される薬です。購入する際は漢方薬剤師や薬剤師と相談しながら選ぶのが理想的です。

自身にあった漢方薬で体調の回復を目指しましょう。