みなさん、飲み会は好きですか?お酒を飲むのが好きな方、そこまで好きじゃなくても付き合いで飲みに行く方、歓迎会・ビアガーデン・忘年会・新年会・・・と、社会には年中飲み会があふれています。

お酒を飲む機会が多い皆様には朗報!二日酔いに効く漢方薬があるのです。

都内で勤務する薬剤師40名ほどに「みなさん自身が使っている、生活を便利にするお薬などはありますか?」といったヒアリングをした結果、何名かの方が「二日酔い対策に五苓散(ごれいさん)を使っている」と答えました。

じつは五苓散は「添付文書」という医師、薬剤師向けの公式の製品情報にも、効能効果に『二日酔い』と記載された由緒正しい(?)二日酔いに効く薬です。

今回はお役立ち漢方、五苓散(ごれいさん)についてご紹介します!

五苓散の他にも飲み会対策に使える「プロヘパール」について、詳しくは関連記事をごらんください。
関連記事:現役薬剤師も使っている飲み会対策のお薬「プロヘパール」

二日酔いのメカニズムをおさらいしよう

飲酒後、アルコールは体内でアセトアルデヒドという成分に代謝されます。アセトアルデヒドは酢酸へと代謝され、最終的には水と二酸化炭素に代謝されることにより体外へと排出されます。

自分自身のアセトアルデヒドの代謝能力以上にアルコールを摂取する、代謝できずに体内に残ったアセトアルデヒドが、頭痛などの二日酔いの症状を引き起こすことが知られています。

アセトアルデヒドの代謝能力は、人種や個人の遺伝的体質によって差があるので、「お酒に強い人、弱い人」といった違いが生まれるわけです。

二日酔いを楽にするためのポイントは「アセトアルデヒドをいかに早く体外に排泄するか」という点と、「頭痛やめまいなどの症状をいかに楽にするか」という点があげられるでしょう。

 

五苓散の利尿作用と血行促進効果が二日酔いに効く!

五苓散には、「猪苓(ちょれい)」をはじめ、利尿作用のある生薬が配合されています。五苓散は利尿作用でアセトアルデヒドの代謝物を尿として体外に排泄するのを助ける作用があります。

また、五苓散に含まれる「桂枝(けいし)」は身体をあたため血行を良くし、頭痛やめまいによいとされます。

これら複数の生薬が一緒に働くことで、五苓散は二日酔いやむくみなどに効果を発揮します。

五苓散は「飲み会の前」に飲もう!

漢方薬は「食前」もしくは「食間(空腹時)」に飲むものが多く、五苓散も食前に飲んだ方が効果がしっかり出ます。二日酔い対策のためには、飲み会前に服用しましょう。

五苓散(ごれいさん)に含まれる5つの生薬

沢瀉(たくしゃ:オモダカ科の塊茎)


沢瀉は水分代謝を調整し、不要な水分を排泄する利尿作用を持ちます。生薬には、乾燥させた根茎を用います。

茯苓(ぶくりょう:サルノコシカケ科の菌核)


茯苓には利尿作用、滋養、鎮静、血糖降下などの効果があります。生薬には、サルノコシカケ科の菌核を乾燥し外皮を除いたものを用います。

猪苓(ちょれい:チョレイマイタケの菌核)


猪苓には利尿作用の効果があります。生薬には、サルノコシカケ科の菌核を乾燥したものを用います。

白朮(びゃくじゅつ:オケラなどの根茎)


白朮には利尿作用の他、健胃、強壮、吐き気止めといった効果があります。生薬には、オケラの根茎の周皮を剥いだものを用います。

桂枝(けいし:クスノキ科のケイの若枝や樹皮)


桂枝には発汗作用、健胃作用、頭痛、のぼせなどに効果があります。
生薬には、クスノキ科ケイの樹の細い枝を細かく刻んだものを用います。

沢瀉、茯苓、猪苓、白朮、桂枝と、5種類の生薬がふくまれるので”五”苓散と呼ばれるのですね。

 

五苓散が薬局で買える!五苓散の市販薬は?

五苓散は第二類医薬品なので、登録販売者または薬剤師がいれば販売することができ、薬局やドラッグストアで購入できる市販薬も用意されています。

また、現在はamazonなどのインターネットでも手軽に購入できるようになりました。

ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒

二日酔いやむくみにお悩みの方は、薬剤師に相談しながら五苓散の服用を検討してみてはいかがでしょうか。

五苓散服用の注意

初めて五苓散を飲まれる方、漢方含め他に薬を飲まれている方、アレルギーをお持ちの方は購入前に必ず薬剤師・医師に相談しましょう。

また、漢方も薬の一種であるため。副作用が存在します。(五苓散の場合、発疹などが稀に報告されます)五苓散を飲んだ後に違和感を感じる場合は服用を止め、薬剤師などにご相談ください。