沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の基本情報
沈降炭酸カルシウム錠は、保存期および透析治療中の慢性腎不全の方の高リン血症の治療に使われる薬です。血中のリン濃度を低下する作用によって症状を改善します。通常、毎日使用を継続することで症状を改善していきます。剤型は、錠剤のみとなっています。
薬品名 |
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」 |
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薬のタイプ |
処方薬 |
薬価 |
5.60円/錠 |
成分 |
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添加物 |
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薬効分類 |
制酸吸着・高リン血症剤 |
製造会社 |
三和化学研究所 |
割線の有無 |
なし |
剤型 |
錠剤 |
規制区分 |
処 |
識別コード |
Sc511 |
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の用法用量・飲み方
通常、成人には、1回4錠を1日3回に分けて食時の直後に使用します。1日量は沈降炭酸カルシウムとして3.0g、本剤として12錠となっています。
なお、年齢や症状によって用量を調整する場合があります。
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の効果・効能・作用
血中リン濃度を低下させる作用により、保存期および透析治療中の慢性腎不全の方の高リン血症を改善します。
下記患者における高リン血症の改善
保存期及び透析中の慢性腎不全患者
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」添付文書
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の副作用
副作用は少ない安全な薬とされていますが全くないわけではありません。主な副作用としては、アルカローシス等の電解質失調、腎結石、尿路結石、便秘、下痢、そう痒感等があります。
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の使用上の注意点
◼︎下記に当てはまる方は沈降炭酸カルシウム錠を使用できません。
・甲状腺機能低下症のある方。
・炭酸カルシウムに対し過去にアレルギー反応を起こしたことのある方。
◼︎下記に当てはまる方は沈降炭酸カルシウム錠使用後の経過に注意が必要です。薬を使用後に体調に変化があらわれた場合は医師に相談してください。
・薬物過敏症を起こしたことのある方。
・心機能障害、肺機能障害のある方。
・便秘のある方。
・高カルシウム血症のある方。
・無酸症のある方。
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の妊娠中・授乳中・子供の使用
◼︎妊娠中、授乳中の服用に関しては特別な注意は必要ないとされていますが、なるべく医師に確認をとって使用するようにしましょう。
◼︎15歳未満の子供について特別な注意喚起はされていません。医師の処方のとおりに使用してください。
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の飲み合わせ・食べ合わせの注意
■ 以下のようなお薬を飲まれている方は注意が必要です。併用して使用する際には、医師・薬剤師に相談しながら指示を仰いでください。
・テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌剤(ノルフロキサシン等)
・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム(キニジン硫酸塩水和物等)
・活性型ビタミンD剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)
◼︎大量の牛乳と併用すると、milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがあります。薬を使用中は飲用は控えてください。
沈降炭酸カルシウム錠250mg「三和」の薬効・薬理
炭酸カルシウムは、消化管内で食物由来のリン酸イオンと結合して難溶性のリン酸カルシウムを形成し、腸管からのリンの吸収を抑制することにより、血中リン濃度を低減させます。
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