イブとは

イブは医療用成分イブプロフェンを主軸にした痛み止め、解熱剤です。胃痛をのぞく各種痛みや炎症、発熱に効果があります。

イブの効果

イブシリーズには共通して以下のような効果があります。

■月経痛(生理痛)・頭痛・歯痛・喉の痛み・関節痛・筋肉痛・神経痛・肩こり痛・腰痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・耳痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
■悪寒・発熱時の解熱

また、二日酔いによる頭痛にもある程度の効果があります。ただし、お酒が体に残っている状態で使用すると副作用が出やすくなるおそれがあるので注意しましょう。

また、腹痛などいつもと違う症状が出た時は、病院を受診してください。

イブの使い方

痛くなったときや、熱が出たときに1回分を飲んでください。なるべく空腹時の服用をさけ、軽く何か食べてから使用することをおすすめします。

また、一度使用したら次の服用まで、各商品ごとに決められた時間・間隔を開けるようにしてください。

イブシリーズの選び方

解熱・鎮痛薬のイブシリーズにはイブ(イブ糖衣錠)、イブA錠、イブA錠EX、イブクイック頭痛薬、イブクイック頭痛薬DXの5種類があります。

イブシリーズ比較表

薬剤名 鎮痛効果 胃の保護 効きの速さ 次の使用の間隔 1日の使用回数の限度
イブ 通常 なし 通常 4時間以上 3回まで
イブA錠 強め なし 通常 4時間以上 3回まで
イブA錠EX 強い なし 通常 6時間以上 2回まで
イブクイック頭痛薬 強め あり 速い 4時間以上 3回まで
イブクイック頭痛薬DX 強い あり 速い 6時間以上 2回まで
有効成分 1回成分量 効果
イブプロフェン 150mg 痛みのもとのプロスタグランジンの生成をおさえる

医療現場でも使われている有効成分イブプロフェンが痛みを抑えます。「まずは手頃な痛み止めが欲しい」という方におすすめ。一度使用したら次の使用まで4時間以上の間隔をあけてください。また、1日3回までが使用の限度となっています。

有効成分 1回成分量 効果
イブプロフェン 150mg 痛みのもとのプロスタグランジンの生成をおさえる
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg イブプロフェンの鎮痛作用を高める
無水カフェイン 80mg イブプロフェンの鎮痛効果を助ける

イブに鎮痛効果を高める目的でアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインが配合されたもの。

「イブよりも強めの効果が欲しい」という方はイブA錠がおすすめです。一度使用したら次の使用まで4時間以上の間隔をあけてください。また、1日3回までが使用の限度となっています。

有効成分 1回成分量 効果
イブプロフェン 200mg 痛みのもとのプロスタグランジンの生成をおさえる
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg イブプロフェンの鎮痛作用を高める
無水カフェイン 80mg イブプロフェンの鎮痛効果を助ける

2錠中(1回分)の有効成分イブプロフェンの量が200mgとなり、解熱・鎮痛の作用が強めです。

「イブA錠よりもさらに強めの解熱鎮痛薬がほしい」という方はイブA錠EXがおすすめです。ただし、次の使用までは6時間以上あけて、1日の使用が2回までとなっています。

イブクイック頭痛薬

有効成分 1回成分量 効果
イブプロフェン 150mg 痛みのもとのプロスタグランジンの生成をおさえる
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg イブプロフェンの鎮痛作用を高める
無水カフェイン 80mg イブプロフェンの鎮痛効果を助ける
酸化マグネシウム 100mg ・胃酸を抑制し胃を保護する
・イブプロフェンの効きを早める

イブA錠に胃酸を抑制し、イブプロフェンの効きを早める酸化マグネシウムが配合されたタイプ。

「できるだけ早く効いてほしい、解熱鎮痛剤で胃が荒れやすい」という方はイブクイック頭痛薬がおすすめです。一度使用したら次の使用まで4時間以上の間隔をあけることと、1日3回までが使用の限度となっている点はイブやイブA錠と同じです。胃に優しいことが特徴です。

イブクイック頭痛薬DX

有効成分 1回成分量 効果
イブプロフェン 200mg 痛みのもとのプロスタグランジンの生成をおさえる
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg イブプロフェンの鎮痛作用を高める
無水カフェイン 80mg イブプロフェンの鎮痛効果を助ける
酸化マグネシウム 100mg ・胃酸を抑制し胃を保護する
・イブプロフェンの効きを早める

イブA錠EXに胃酸を抑制し、イブプロフェンの効きを早める酸化マグネシウムが配合されたタイプ。

「早い効き目も強い効果も両方ほしい、けれど胃にはやさしいものがほしい」という方はイブクイック頭痛薬DXがおすすめです。ただし、次の使用までは6時間以上あけて、1日の使用が2回までとなっています。

イブの注意点

使用できない方

以下に該当する方はイブシリーズを使用できないので注意してください。

・イブシリーズの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方
・解熱鎮痛剤や風邪薬でぜんそくを起こしたことがある方
・15未満の方
・出産予定日12週以内の方

腹痛への使用は?

イブシリーズは腹痛には使用できません。イブシリーズはあらゆる痛みに使用できますが、胃や腸に負担があるため腹痛に使用するとかえって悪化することがあります。

腹痛には使用しないでください。

飲み合わせに注意するもの

他の解熱鎮痛薬、風邪薬、鎮静剤、乗物酔いの薬には同種類の成分が入っていたり、副作用が強く出る可能性のあるものがあるため、併用しないでください。

また、イブシリーズに限らず薬とお酒は相性が悪いものが多いです。副作用が出やすくなる可能性があるため、アルコール類との併用はおすすめできません。

イブを飲み過ぎたら

「イブを飲み過ぎてしまった」「イブをオーバードーズ(OD)してしまった」というような悩みをよく聞きます。

イブの成分であるイブプロフェンの医療現場での1回の使用量は200mg、1日の最大上限量は600mgまでとなっています。一度に大量に飲んだり、一日の最大上限量以上に使用すると、副作用が起こりやすくなることが考えられます。

イブシリーズでまず考えられる副作用には、腹痛や胃部の不快感、吐き気などがあります。もし、イブを飲み過ぎて6時間以内にこのような症状が現れた場合は、病院を受診しイブを飲み過ぎた事を医師に伝えてください。

イブシリーズの副作用

まれにですが薬が体質に合わないことがあります。以下のような症状が出た場合は、薬を中止し医師または薬剤師に相談してください。

胃部に不快感がある、食欲がなくなった、腹痛、吐き気・嘔吐、発疹、かゆみ、顔のむくみ、じん麻疹、湿疹、紫斑、高熱、目の充血、乏尿、むくみ、喘鳴(呼吸のヒューヒュー音)、眠気など

この他にもいつもと違う症状が出た時には医師や薬剤師に連絡してください。

イブ以外の市販の解熱鎮痛薬との比較

ロキソニンSはイブ(イブプロフェン)と同じNSAIDsという種類の解熱鎮痛薬です。イブと比較すると効果が現れる時間が早く、解熱鎮痛効果が強いことが特徴です。

【ロキソニンS(ロキソプロフェンナトリウム)の利点】
・イブシリーズより効果が出るのが速い
・イブシリーズより強い鎮痛作用

タイレノール(アセトアミノフェン)はイブシリーズとは違った種類の解熱鎮痛薬です。

空腹時に飲んでも胃への負担が少なく、さらに最大の特徴としては妊娠・授乳している方でも比較的安全に使える点です。

【タイレノール(アセトアミノフェン)の利点】
・イブシリーズより効果が出るのが早い
・イブシリーズとは違い眠くなる成分が含まれていない
・イブシリーズより胃への負担が少ない
・妊娠中・授乳中でも比較的安全(念のため担当の医師や薬剤師に相談してください)

【タイレノール(アセトアミノフェン)の欠点】
・イブシリーズとは違い喉のはれなど炎症を鎮める効果はほとんどない
・イブシリーズより鎮痛効果は弱め

おわりに

イブシリーズを選ぶ際に大切なのは、自分の症状に合ったイブを選ぶことです。もしどれを選べば良いかわからない方は、薬剤師や登録販売員に相談してみると良いでしょう。

また、イブに限らず市販の解熱鎮痛薬はあくまで、短期的な使用にとどめてください。市販の解熱鎮痛薬を3〜6回使用しても、症状が良くならない時は病院を受診するようにしてください。