次の症状があてはまったらそれは四十肩・五十肩の可能性があります。

・腕が上がらない
・痛くて寝返りがうてない
・手が後ろに組めない
・何もしてなくても肩が痛い

四十肩や五十肩は「肩関節周囲炎」とも呼ばれるもので、ケガや外傷性誘因がなく肩関節に痛みを感じたり、腕が上がらないなど肩の可動域が制限される疾患です。炎症の原因は加齢のみならず、肩周囲の血液循環なども関係しているといわれています。

軟膏や湿布薬だけでは痛みが引かない。そんな肩の痛みには漢方が効果的かもしれません。

内側から肩関節の炎症に作用する漢方のお薬「シジラック」について解説していきましょう。

シジラックの効果・効能

・漢方・独活葛根湯(どっかつかっこんとう)を使った飲む肩の痛み改善薬
・味やにおいが気にならず飲みやすい錠剤タイプ

独活葛根湯(どっかつかっこんとう)とは?

風邪でよく処方される葛根湯にドッカツとジオウを加えたものです。9つの生薬成分が血流を改善し肩の痛みや炎症をやわらげます。

【痛みを鎮める成分】
ドッカツ

【筋肉のこわばりをゆるめる成分】
カッコン

【急激な痛みや痙攣を鎮める成分】
シャクヤク、カンゾウ

【血流をよくして体を温める成分】
ケイヒ、マオウ、ショウキョウ、ジオウ

【他の生薬の薬理効果を高める成分】
カンゾウ、タイソウ

効能・効果

体力中等度またはやや虚弱なものの次の諸症:四十肩、五十肩、肩こり、寝ちがえ

シジラックの用法用量

用法・用量

1日3回食前、または食間に水、またはお湯で服用してください。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 4錠 3回
7~15才 3錠
5~7才 2錠
5才未満 ×服用しないこと

シジラックの内容成分

1日(12錠)中の成分と成分量

成分名 分量
独活葛根湯エキス 2860㎎
〈原生薬換算量〉
カッコン(葛根) 2.5g
ケイヒ(桂皮) 1.5g
シャクヤク(芍薬) 1.5g
マオウ(麻黄) 1.0g
ドクカツ(独活) 1.0g
ショウキョウ(生姜) 0.5g
ジオウ(地黄) 2.0g
タイソウ(大棗) 0.5g
カンゾウ(甘草) 0.5g

シジラックの使用上の注意点

以下に該当する人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

・医師の治療を受けている人
・妊婦または妊娠していると思われる人
・体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
・胃腸が弱く下痢しやすい人
・汗をかきやすい人
・高齢者
・今までに薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
・排尿困難の人
・高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害の診断を受けた人

副作用

シジラックは天然成分を使用した漢方であるため、副作用は比較的少ないですが、以下の症状が出る可能性があります。

副作用:皮ふ 発疹・発赤、かゆみ

上記のような症状が出た場合や、1ヶ月くらい経過しても症状がよくならない場合は使用を中止し、添付の説明書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

他にもあります!独活葛根湯を使った市販薬を比較

独活葛根湯を使った市販薬の代表的なものはシジラックの他に錠剤だとガチラック・独活葛根湯(クラシエ)が販売されています。顆粒タイプは肩用ラックル、パスタントン顆粒があります。それぞれの価格を比べてみました。

薬名 市場価格 内容量 分量/日 1日の服用回数 1回量 1錠(包)あたりの価格 1日分の価格
<錠剤>              
シジラック 1150円 84錠 7日分 3回 4錠 16.6円 199.7円
ガチラック(和漢箋) 2600円 168錠 14日分 3回 4錠 15.6円 187.8円
独活葛根湯(クラシエ) 1665円 168錠 14日分 3回 4錠 10.4円 124.8円
<顆粒>              
肩用ラックル 1500円 14包 7日分 2回 1包 88.5円 177.0円
パスタントン顆粒 1752円 21包 7日分 3回 1包 87.1円 261.4円

※こちらの市場価格は2018年2月8日現在のAmazonでもっとも安い価格を参考にしています。日や店舗によって数百円の価格差があります。

価格を見るとクラシエの独活葛根湯がダントツに安いです。

飲みやすさなら肩用ラックルが1日朝夕2回なので飲み忘れが心配な方には向いてます。顆粒に抵抗がない方にはおすすめです。

パスタントン顆粒が頭ひとつ分飛び出た価格ですが、これはパスタントン顆粒が満量処方という配合をされているからだと思われます。満量処方とは(理論的には)半量処方の漢方製剤の2日分に含まれる有効成分を1日量でとることです。

【第2類医薬品】和漢箋 ガチラック 168錠

【第2類医薬品】葛根湯エキス錠クラシエ 240錠

【第2類医薬品】ラックル顆粒 14包

【第2類医薬品】パスタントン顆粒 21包

その他の四十肩・五十肩の効果的な痛み止めや湿布に関しては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

サポーターの使用も検討を

四十肩・五十肩で痛みの症状が強く出ているうちは、重い荷物を持ったり、スポーツをするのは避け、安静にしてすごしましょう。

痛みが強い急性期には腕を固定するタイプのサポーター(アームスリングなど)がおすすめです。ある程度痛みが引いた慢性期には肩を温めてくれるタイプのサポーターがおすすめです。

四十肩・五十肩におすすめのサポーターの情報は、関連記事をごらんください。

おわりに

普段の生活の中で肩こりの悪化を防ぐためにできることを取り入れてみましょう。

◼︎意識的に筋肉を動かす
筋肉がかたくならないように、休憩時間やトイレに立つときなどに肩をまわしたり腕を上げたりしましょう

◼︎十分な睡眠と休息をこころがける
十分な休息が筋肉の緊張をゆるめるのにもっとも効果的です。睡眠時間をたっぷりとって筋肉を休ませてあげましょう。

◼︎ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
血行促進にはお風呂が一番。少しぬるめのお湯につかるようにして体をしっかりあたためてあげましょう。

◼︎気持ちいいと思う程度の強さでのマッサージ
痛いマッサージは筋肉を余計こわばらせてしまいます。じんわりと柔らかい圧をかけて筋肉をほぐしてあげましょう。