「屋内なのに手先が冷えてブルブル」「毛布も羽毛布団もどっさりかけてるのにガクガクブルブルして眠れない」こんな手足の「冷え性」や体の「冷え」に悩んでいる方も多いのはないでしょうか。

手足の冷え性で困っている方の多くは「なんらかの理由で手足の血行不良」が起こっています。

これらの血行不良の原因としては、「手足の運動不足」「皮下脂肪(セルライト)」「貧血や水分不足」「内臓の冷え」といったものが挙げられます。

冷え性対策には、自然成分である生薬成分の漢方薬を使うというアプローチの方法があります。生薬・漢方成分は自然に人間の体力を高めたり免疫力を高めて、冷え性に向くものが多くあります。

今回は、冷え性によく使われる生薬・漢方成分で有名な「養命酒(ようめいしゅ)」について解説します。

養命酒の効果

薬用養命酒の効能・効果は、「胃腸虚弱」「食欲不振」「血色不良」「冷え症」「肉体疲労」「虚弱体質」「病中病後」への滋養強壮となっています。

養命酒にはアルコールだけでなく、漢方成分も含まれており、疲労や冷え性のみならず、食欲不振や体力低下といった滋養強壮に効果を発揮します。

養命酒は「温補(おんぽ)」という東洋医学の体を温める効果を活かして作られています。

温補(おんぽ)は生薬成分で人間の体が本来持つ「代謝能力」「体力」「体質改善能力」といったものを引き出して自然に体力・免疫力を高めて体を温めたり、体の疲れを癒すことを狙った考えです。

 

養命酒の成分:冷え性にも効果がある漢方・生薬成分

養命酒には、次のような漢方成分が含まれています。

・淫羊藿(インヨウカク)…利尿作用でのぼせやむくみに効果があるほか、補精、強壮といった効果を発揮します。

・鬱金(ウコン)…肝臓機能の改善、動脈硬化の改善、コレステロールの減少、便秘の解消、健胃作用などがあると言われます。

・桂皮(ケイヒ)…健胃、発汗、解熱、鎮痛などの作用を発揮し、頭痛、発熱、のぼせ、感冒、体の痛み止めなどに利用される生薬です。

・紅花(コウカ)…血行・血流をよくして、血管の中の詰まりを改善する働きがあります。生理痛・月経異常・冷え症・更年期障害・打撲傷などに利用されます。

・地黄(ジオウ)…増血作用があり、補血・強壮として、貧血や虚弱体質の方に利用される生薬です。

・芍薬(シャクヤク)…とくに女性向けの滋養強壮効果があり月経不順・生理痛・冷え症(冷え性)・不妊症などに利用される生薬です。

・丁子(チョウジ)…胃腸の消化機能を促進したり、体を温める効果があります。

・杜仲(トチュウ)…腰や膝の痛み・排尿困難・性機能の改善・不正出血・高血圧などの改善に利用される生薬です。

・肉蓯蓉(ニクジュヨウ)…強壮・強精効果があり性機能の改善や不妊症、物忘れがひどいときなどに利用される生薬です。

・人参(ニンジン)…免疫機能を高める効果があり、強壮強精・消化促進・下痢止め・精神安定・血糖降下・強心・保温・疲労改善など幅広い効果を期待され、広く漢方関係のものに利用される生薬です。

・防風(ボウフウ)…痛みを止める作用や消炎作用があり、風邪・感冒による頭痛、悪寒、発熱の治療や予防に使われる生薬です。

・益母草(ヤクモソウ)…利尿作用があり、血流改善効果を期待される生薬です。

・烏樟(ウショウ)…心を落ち着けるような作用があるほか、痰を除き咳を抑えたり、気管支粘膜の充血を取る作用などがあり風邪の症状などにも有効な生薬です。

・反鼻(ハンピ)…滋養強壮作用のほか、新陳代謝を良くして解毒作用を発揮するような効果を期待される生薬です。

養命酒を飲むときの注意事項

養命酒には、日本酒やワインと同程度の14%のアルコール分が含まれています。

肝臓に負担をかけないためにも、規定の量を守りましょう。

アルコールに弱い体質の方や、医師から飲酒を控えるよう指示を受けている方は、服用の前に、医師や薬剤師に相談してください。

おわりに

養命酒は「体力が落ちている」「風邪気味」「体が冷え気味」といった状況で活躍する生薬成分の組み合わせとなっています。

冷え性は、手足を動かして血行をよくしたり、マッサージで皮下脂肪を動かしたり、栄養・水分摂取をこまめにとったり、腹巻きをするなどの対策でも改善します。

養命酒の服用と併用し、冷え性を改善していきましょう。