イフェクサーとは?

イフェクサーは、現時点でいちばん新しい第四世代の抗うつ薬であるセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)です。

従来の抗うつ薬に比べると副作用が少ないにも関わらず、同じ効果が得られ、効果発現が比較的早いといわれています。

イフェクサーは1997年にスイスで承認されて以降、世界的に広く使われている薬ですが、国内では2015年に承認されました。

イフェクサーの効果

イフェクサーはうつ病・うつ状態に使用されます。

うつ病やうつ状態には、セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンといった神経伝達物質が関わっています。これらの神経伝達物質の量が不足し働きが十分でなくなると、うつ状態になります。

イフェクサーの成分であるベンラファキシンは、セロトニンおよびノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、脳の中枢神経系におけるセロトニンとノルアドレナリンの量を増やす作用があります。また程度は弱いですが、ドパミンの再取り込みも阻害することが示されています。

これらの作用により、意欲を高め不安症状を緩和します。

効果発現するのはいつ?

イフェクサーをはじめとする抗うつ薬は飲んですぐに効果が出るわけではありません。個人差はありますが、効果が現れるのに2週間以上かかります。医師の指示にしたがって薬を使用してください。

イフェクサーの副作用

イフェクサーの主な副作用には、吐き気、腹痛・膨満・便秘などの腹部不快感、傾眠、浮動性めまい、口内乾燥、頭痛などがあります。

太る?痩せる?

イフェクサーの副作用には体重増加がありますが、発生頻度は1〜5%となっています。

反対に体重減少や食欲減退の副作用の報告もあり、発生頻度は体重減少は5%以上、食欲減退は1〜5%となっています。

上記のような症状が現れたら医師に相談してください

吐き気

吐き気はイフェクサーの使用により、起こりやすい副作用です。

薬を使用していくうちに吐き気はおさまっていきますが、気になる場合は医師に吐き気止めの薬を処方してもらいましょう。

眠気

イフェクサーも他の抗うつ薬と同様に、眠気の副作用が起こることがあります。

イフェクサーは1日1回食後に使用する薬であり、眠気の副作用が出やすい方は夕食後に飲むという方法もあります。その場合は医師に申し出てください。

また眠気の副作用を自覚した場合は、自動車の運転などの危険をともなう機械の操作はしないでください。

イフェクサーに離脱症状はある?

イフェクサーの使用を突然中止すると、軽躁(軽い躁状態)、不安、激越(気持ちが高ぶること)、神経過敏、錯乱、睡眠障害などの離脱症状が起こることがあります。

断薬の際には、医師の指示にしたがって徐々に使用量を減らしましょう。

イフェクサーの飲み方と飲み合わせ

イフェクサーには、イフェクサーSRカプセル37.5mgとイフェクサーSRカプセル75mgがあり、数字は成分であるベンラファキシンの配合量を示しています。

通常、成人は1回にベンラファキシンとして37.5mgを1日1回から始め、1週後から1回75mgを1日1回食後に使用します。イフェクサーを飲む際には、カプセルをかまずに飲み込んでください。

薬の使用量は、年齢や症状により1日225mgを超えない範囲で増減されることがあります。

増量は1週間以上の間隔をあけて行われ、1日の使用量として75mgずつ増量されます。必ず医師に指示された使用方法にしたがってください。

飲み忘れた場合はどうする?

1日以内に飲み忘れに気がついた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、2回分を一度に飲むことは絶対にやめてください。

自己判断で増量すると不眠になるおそれも

イフェクサーは使用量が必要最小限となるよう、医師が慎重に調節して処方します。

これはイフェクサーの使用量を増やすと、ノルアドレナリン作用により不眠や血圧上昇などの症状があらわれるおそれがあるためです。

自己判断での増量はやめましょう。

アルコールとの飲み合わせ

ほかの抗うつ薬で作用の増強が報告されているため、イフェクサーを使用中は飲酒を避けてください。

イフェクサーの薬価

イフェクサーの1カプセルあたりの薬価は、次のようになります。(2017年8月現在)

イフェクサーSRカプセル37.5mg 157.90円
イフェクサーSRカプセル75mg 265.90円

実際には薬価のほかに薬学管理料や調剤料が加算されます。保険適用の場合は合計金額の3割が自己負担となります。

おわりに

イフェクサーは日本では最近承認された薬ですが、世界90以上の国と地域で承認されている豊富な使用実績のある薬です。ただし薬の効果には個人差があるので、ある程度の期間使用しても効果が感じられない場合は医師に相談してください。