オランザピンとは

オランザピンは、抗精神病薬・双極性障害治療薬に分類される薬です。

オランザピンは、統合失調症の治療薬であるジプレキサのジェネリック医薬品の製品名です。

オランザピンには細粒・錠剤・OD錠があり、細粒1%、錠剤1.25mg/2.5mg/5mg/10mg/20mg、OD錠1.25mg/2.5mg/5mg/10mgと配合量に多くの種類があります。

オランザピンの効果

オランザピンはおもに統合失調症や双極性障害の治療に使用されます。

効能又は効果

統合失調症

双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善

オランザピン錠2.5mg「サワイ」/ オランザピン錠5mg「サワイ」/ オランザピン錠10mg「サワイ」/ オランザピン細粒1%「サワイ」添付文書

 

統合失調症への効果

統合失調症は、心や考えがまとまりづらくなる病気です。統合失調症には、陽性症状と陰性症状というものがあります。

陽性症状は、健康なときにはなかった状態があらわれ、おもに幻覚と妄想が出てきます。反対に陰性症状は、健康なときにあったものが失われ、意欲の低下や感情表現が少なくなるといったことが起こります。

陰性症状はこれまで改善が難しいとされていましたが、オランザピンは、陽性症状・陰性症状ともに効果を発揮します。 

双極性障害への効果

オランザピンは2012年に日本で初めて、双極性障害の躁症状とうつ症状の両方の改善に適応を持つ薬剤として新たに承認されました。

双極性障害は、自信ややる気が出て活動的になる躁(そう)状態と、反対に気力のなくなるうつ状態の2つの状態を合わせ持ち、躁とうつを気分が波のように変動している状態になる病気です。

オランザピンは、双極性障害の継続への予防効果が高く、うつ状態を改善する作用が他の薬物よりも強いことから、効果が大変期待される薬です。

オランザピンの副作用

オランザピンは、非定型抗精神病薬の1つです。非定型精神病薬は1980年代後半より導入された薬です。

従来の抗精神病薬と比べると、ドパミンD2受容体以外の神経伝達物質受容体に対して狙って作用するため、中枢神経に対する副作用が少ないことが特徴です。

オランザピンのおもな副作用は、傾眠、不眠、不安、めまい、口渇、便秘、下痢、発疹、倦怠感などがあります。

副作用で太る?

頻度は不明ですが、オランザピンの副作用には「体重増加」「食欲亢進」と記載されています。オランザピンを服用後に急激に体重が増えたなど、気になることがあれば医師に相談してください。

オランザピンの糖尿病の方への使用

糖尿病の方は、高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡などの重大な副作用を起こす可能性があるため、使用することができません。

オランザピンを使用して血糖値が著しく上昇すると、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡などの重大な副作用が現れ、死亡に至る場合があります。そのため、オランザピンの使用中は糖尿病の方以外も、血糖値を測定したり、口の渇き、多飲、多尿、頻尿などに注意する必要があります。

家族に糖尿病の方がいる場合や、糖尿病の原因である高血糖や肥満などがある方はとくに注意し、医師の指示に従ってください。

オランザピンの薬価

オランザピン細粒1%のみ、メーカーによって薬価が異なります。錠剤とOD錠は、配合量が同じであれば薬価も同じです。

剤形 薬価 剤形 薬価
オランザピン錠1.25mg 23.20円 オランザピン細粒1% 154.60〜
193.30円
オランザピン錠2.5mg 44.10円 オランザピンOD錠1.25mg 23.20円
オランザピン錠5mg 83.50円 オランザピンOD錠2.5mg 44.10円
オランザピン錠10mg 158.40円 オランザピンOD錠5mg 83.50円
オランザピン錠20mg 237.60円 オランザピンOD錠10mg 158.40円

※薬価は2017年7月現在

なお、処方薬には、薬価の他にも調剤料や薬学管理料などが加算されます。保険適応の場合は自己負担額は合計の1〜3割になります。

おわりに

オランザピンは、統合失調症と双極性障害に使用する薬です。

心の不調にはさまざまな薬がありますが、自分に合った薬を見つけるためには、自分の症状を医師との相談の上で的確に見極めることが大切です。気になることは必ず医師とコミュニケーションを図り、適した薬を選んでいきましょう。